あさ

2009年04月24日 23:55

藤の花の盛りを迎えましたね。

好き好きでしょうが藤棚などで整然とされたものや、鉢に植わっているものより
山肌にふわりと見える薄紫の方が美しく感じます。

気品高い女性の匂うような美しさの花の房、脆弱なようで強靭な蔓。
また藤は「酒飲み花」とも言われ、水揚げするときに少しお酒をいれるとよいとか。
お酒と相性がよいというのも物語を想起させます。
藤のような人。素敵です。

ここ数日はどこの山沿いを運転しても藤を愛でられます。
まだ分別がつく前の木々の緑に添う、淡淡としたむらさきの目立たず奥ゆかしいこと。
山肌を滝のように房を垂らす様もたおやかです。



あるとき一瞬目に入った藤に何か違和感が。
・・・?


!!
はじめて見ました。
青々とした松に絡み付いていたのです。
たまたま私が見たことがなかったと言うだけかもしれませんが、
ちょっと異形でしたね。


強く猛々しい松の幹、鋭く濃い緑の松葉。
これを絡めとる藤の花はこれまで見出すことのなかった、
清雅でありながら官能的な美しさがありました。

こういうのをエロスを内包した美とでもいうのでしょうか。




まだ見ぬ私のダーリンへ。
「俺は藤の花のように昼は淑女、夜は娼婦みたいな女がいいんだよう!!」
とか言わないでね。
ダーリンをボッコボコにしたくないの。



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