真冬真夏以外のものはすべてヘビーローテーションで服を着ています。
それほど被服に重きを置く習慣がないので、
清潔でさえあれば年中似たような格好でもそれほど気になりません。
枚数も同年代の女性と比べたらかなり少ない方でしょう。
2004年にはうっかり被服費0円を達成してしまいました。
年度末に家計簿、というよりお小遣い帳を見返したときには
「わ、私の娘時代は終わった・・・!!」
と惜春とも安堵とも言い難い独り言を呟いたものです。
(下着・靴下は年末にごっそり捨てて、ごっそり買うので歳末特別会計費に含まれます)
そんな中で袖を通さないワンピースがクローゼットに一着あります。
丈は膝丈、袖は7分、地は紺色で織部の緑と白のかなり独特な幾何学模様が入っています。
上から下までくるみボタンが付いていて、丸い襟がなんともクラシカルなものです。
イメージしていただくなら、もたいまさこがひっつめ頭に白いソックス、
かごを持って買い物に行くときに着るワンピースとでも申しましょうか。
奇矯ギリギリの服です。
これを70歳過ぎてから着るためだけに持っています。
若者向けのブランドのものなので、今着るのが一番似合うのかも知れませんが
あえてこれを年を取ってから着たい。
自分で「年を取る楽しみ」を作っとかないとね。
なにより70過ぎてもある程度の体型と健康を保つための物差しとしています。
ウエストを共布のベルトで絞ることで生まれる、ドレープが美しいワンピースです。
不健康なほど太る訳には参りません。
また腰が曲がっては膝裏が、ひょっとしたらそれより上がちらりと見えてしまいます。
わしはタダで見せる程安うないでの!!
安い安くないはともかく、姿勢はよい方がいいでしょう。
「今生の 姿くづさず 落椿」
佐藤信子さんという方の句です。
このようにありたいものですね。