墓掃除
墓掃除に行きました。
「墓参り」でなく「墓掃除」。
好きなのです。墓掃除。
石という磨けば光る素材、野晒し故の適度な汚れ、油気がないのでケミカルな洗剤なども一切不要。
いいわー、墓掃除。
さらに家のは父方母方、同じ墓地にあり、山肌ゆえに景色も明媚で適度な運動にもなります。
高い所から見下ろす町をみて、
「人が蟻のようだ」
と嘯くこともできます。
先祖に対する畏敬の念が足りてないので、本当に掃除「だけ」をして帰ることもままあったのですが、
今年になって、母方の墓に血のまったく繋がらない人の墓石があると知ったので
「他人様なら手の一つも合わせねば」
というわけで、最近はちょっと拝んでから帰ります。
メインの墓石の後ろにいっぱい墓石があって、誰が誰だか分からなかったんですよね。
今でも分からないのがいくつかあります。
どちら様?
上記の「血の繋がらない人の墓石」という、少し変わった書き方をしたのは理由がありまして、
骨などはなく、本当に墓石だけなのです。
遠い北の大陸で戦禍に巻き込まれなくなった母子。骨など拾えようはずもありません。
望郷の念だけを残して凍てつく大地に眠る二人。
あ、いかん。
書いてるだけでちょっと涙が。
この墓のことを知る前から、
「1945年」 「ロシア軍南下」 「ヤルタ会議」 「瀬島龍造」(これは灰色か)などの単語を聞くと
人より多く頭の血管が切れていたのですが、
なんとなく、こういうことなのかななどと、少し縁のようなものを感じました。
でもね!きっとね!生まれ変わってるからね!
前世でエライ目にあったから、きっと今世はすっごい幸せになってるんですよね!
千の風になってビュービュー言ってる場合じゃないですからね!!
親子そろって、川井郁子やすわない晶子(漢字がでない)みたいな美人で才能もあって、
岩崎弥太郎邸みたいなとこに住んで、ランボルギーニ乗って、毎日ロオジェやら久兵衛やらに行ってるんですよね!!
(これが私のお金持ちに対する想像力の限界)
ん?ということはやっぱり墓を拝まくてもいいのか?
拝んでやれよ。
南無三!!
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