「深夜食堂」
「深夜食堂」 1・2巻 安部夜朗 読了
マンガです。ビックコミックオリジナルにて連載中。
深夜12時から朝7時まで営業するその店のメニューには
・焼酎1杯 400円
・酒2合 500円
・ビール(大) 600円
:豚汁定食 600円
以上。
これにそのときある材料で出来るものなら、何でも作るというのが営業方針。
一話につき一つのメニュー、それにまつわる客のエピソードで構成されています。
これがおなか空くんですよ、読んでると。
赤いウィンナー、昨日のカレー、猫まんま、牛すじ大根たまごのおでん、焼き海苔、
たらこ、カツ丼、ナポリタン、ポテトサラダ・・・
嗚呼、腹がグーグーなるわい!!
食べなきゃいけないのに、疲れていて何を食べていいのかわからないとき助けてくれます。
(私はこれがかなり多い。何も買わないでコンビニを出ることもしばしば)
絵がまたよいのです。
バリエーションの多い人物の顔が、一つ一つ完成されています。
あの少ない線でこれはすごい。
なんというかイラストっぽい顔なんですよね。
そして枠線以外は全部フリーハンド。下書きでは定規を使っているのでしょうが
このよれっとした線がいい。
集中線までフリーハンドなのですが、中心すらとってない。気分で引いてる。
たぶんアシスタントは入っていないと思います。
モブもこの人の絵なんですもの。
こういうマンガを一人で描くというは、考えるだけでうっとりするなぁ。
多分著者は若い方ではないと思います。
10ページのマンガなのでわかりやすくしていますが、
人の心の機微や人生の奥行きがそこにはあるのです。
わかりやすいが故に「浅く」感じる方もいるかもしれません。
うーん、どうだろ。
あえて注文するならトーンの削り方でしょうか。
食べ物の湯気の削りとか、見るたび「どーしたの?!」っていってしまいます。
オススメです。
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