深夜食堂 4巻

あさ

2009年09月06日 22:59

深夜食堂 4巻 読了。

表紙のテーマカラーは紫です。
赤、青、黄、と来たので次は鶯色(緑)かなと思っていたのですが、
「秋なす」の話もあった、この4巻。
いざ表紙を見れば確かにこれ以外にあるまいというような
秋の茄子のきれいな紫でした。

「深夜食堂」の魅力はその料理、人間模様、様々ですが
「読者が食堂にいるかのような演出」も挙げられると思います。

そのひとつに、合間合間にマスターがこちらを見て話すコマがあります。
そのときの話とは別の時間軸で語られることもあり、
まるで私達が夜中ふらりと「めしや」に寄って
そのときどきの食べたいものをつまみながら、その話を聞いているようです。

このマスターが読者に向かって話す台詞は、フキダシでもその外でも
マンガの中の客との台詞とフォントが違います。ちょっと細い。
この細かさもいいんですよね。

この辺をどのようにドラマに反映させるのかしらと、
見れるかどうかもわからないのにつらつらと考えてしまいます。
未練がましいことよ。


さらに「深夜食堂」の魅力を語るなら、その「夜っぽさ」もありますね。
夜の街独特の猥雑さ、静かさ。
ただ正しいだけの太陽の下だけでは見えない人の営み。
ほの明るい街のネオンのように灯る人情。


一巻の「たらこ」の回のマリリンの紹介でマスターが言った、

「何でも惚れた男の真似をしたがる  かわいい女なのさ」

うろおぼえですがこの台詞、昼間だけの浅い生き物(私です)には
なかなかでないものです。

正しい、正しくないの話ではなく
あの街ならこの台詞は確かに似合うなぁと。


今回の4巻ではさらなる楽しみ方を発見しました。



『客の顔のモデルを当てる』

一人だけわかったのが、「やっこ」の回の彼。
滝沢秀明ですよね。そっくり。

他にも「絶対この顔みたことあるわ!」って客がいるのですが、
どーーにもわからない。
「きんぴら」の市川先生と「冬至のカボチャ」のサンちゃんが
TVでみたことあるような気がしてならないのです。
私がわからんということは、民放で活躍されている方でしょうか。
案外近くの知り合いかもしれませんが。


「あたりめ」のロッカー、喬二さんは顔を丸くして色を黒くしたら
みのもんたになると思うのですがどうでしょう。




さて、タッキーが食べてた
「オニオンスライスとかつおぶしのっけて しょうゆとゴマ油をかけ」たのを
食べてみようかな。

























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