燻す
肉を燻しました。
ベーコンです。パンチェッタ?
好きな渓谷でモクってやろうかと思っていましたが、
前日ろくに寝ていないため、渓谷までの山道の運転がこわかったことから
近くの海岸に行きました。
ここは世界の果てのような海岸で、シーズン中でも人がまばらな場所です。
ましてや年末のこの時期となれば人っ子一人おりませんし、
音と言ったら寄せては返す波の音ばかりです。
厭世趣味があるわけではないのですが、
何もない、誰もいない、只々茫洋と広がる海としじまが何より落ち着きます。
何?私前世ワカメ?
何はともあれ早速燻製開始。
手作りのスモーカーを砂浜に設置してスタート。
AM11:00から始めて、予定ではPM4:00まで。
5時間を楽しく過ごしましょう。
まず作ってきた梅おにぎり、おかかおにぎりをきゅうりの漬物と一緒に食べました。
…いきなり糧抹を残らず美味しく頂いてしまうバカ軍師。
無事作戦を遂行できるのか?
手作りだけあって隙間スキマから大事な煙が出て行きます。
これはならんと、ガムテープで塞ぎますが途中で
適度に酸素が入らねば燃えもすまいと思い、そのままにしました。
それに合間に肉を見てうっとりしたいしね!
本を読み、浜辺を歩き、本を読み、おなか空いたと呟く。
なにやってんだ。
おそらく夏の終わりに作られたであろう砂の城が風雨にさらされ
ゆるやかな丘と窪みになっていました。
水辺で遊ぶ鳥は遠くへ飛んで行きます。
PM4:00
出来たー!!
おセンチ&腹ペコな私にさようなら!
逸る気持ちを抑えつつ、フタをあけると見事艶やかなべっこう色のお肉が!!
本来なら一日置いて煙っぽさを抜くのですが、
我慢がきかなくて3切れ程削り取って食べてしまいました。やぁね。
健啖家といえば聞こえはいいが。
でもおいちかったよー。
一緒に燻された「スモークあさちゃん」。
食べ物でない以上、ただの煙臭いお嬢さんです。
これでは人様の迷惑になります。
出来上がったベーコンを、常頃お世話なっているところに持っていく前に
帰宅してシャワーを浴びてさっぱりしました。
やはり相当くさかった。
年末の挨拶かたがた、ベーコンをお渡ししましたが
とても喜んでもらえて何よりでした。
さてベーコンを肴に飲みますかな。
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