GOK

あさ

2009年11月01日 22:58

よい季節になりました。
田舎暮らしの妙味は食べ物が美味しいことでしょう。
食料品の買い出しは専ら日曜の午前中で、
一週間分を買い込んでリスのように備蓄して食べます。

冷蔵庫やチンに対してリア王のお父さんもびっくりの猜疑心で接しているので
週の前半はタンパク質、後半は何か根っこを食べています。
どっちも大好き。

先日も「モン ビジュー!!」と叫びたくなるような鯖と
角が切り立つ新鮮そのものの、白光纏うカワハギ肝を買ってきて
週のはじめの食卓をさながら王侯貴族のティアラのに飾り立ててやりましたよ。

鯖はしめサバに。
自分の好きな加減に出来るからというのもありますが、
お店で頂くものよりずっと美味しい。まぁ気分の問題。


酢から上げたあと薄皮を剥くあの瞬間が、その美味への期待を確信に変えてくれます。
切った断面の臙脂色から鈍乳色へのグラデーション。
「タンホイザー」のあの男(←好かん)のような身悶え方をしてしまいます。


これが!
これが官能というものか!!!


包丁持っててこういうことをするので大変危ない。
毎日楽しくて仕方がないよ。


煮付ける前に取り分けておいた
カワハギの肝を生姜醤油に溶いたものにつけて食べました。
美味求心。
あんまり美味しくて口の中に何が入っているかわからなくなります。

脳裏に小さく「ア二サキス」と恐ろしい単語がチラつきますが、
鯖の生食は止められません。
ジェットコースターに好んで乗る方の心情というのはこういったものでしょうか。



調子に乗ってこの日はソーセージも作りました。
そう台所に立てそうにない一週間が見えていたので保存食作りです。
すげーなー!
あさちゃん何でも作れちゃうよ!











訂正。
調子のってこの日は「香辛料がごっそり入った細いハンバーグ」も作りました。
すげーなー!
あさちゃんの己の力量の過信振り。




羊腸こそがソーセージの要だったようです。
塩もごっそり入れたので水分が抜けてぱっさぱさでしたが
保存食を作るという目的は果たせたので良しとします。
お弁当に入れたり
いいかげんなポトフに放りこんで2、3日ほど食べ続けました。
大好きな根菜類と煮込めば大概何でもおいしい。

ところで根菜、特にゴボウをひたすら食べていると
水上勉の「土を喰う日々」が思い出されます。
良書です。
他の著作も好き。
あの「暗さ」が落ち着く。



もう秋は
ご飯が(G)美味しくて美味しくて(O)困ります(K)






追記
望めば叶う。
イカロス出版の「ミリタリークラシックス」で連載中のホリエカニコさんの
「帝国軍人MMK(モテテモテテ困る)」単行本化希望。
先日フルカラー変形判で「WWⅡ紳士録」が出ていたのでびっくり。
これが売れたらMMKも出るのかな。

関連記事