ジョーカー・ゲーム

あさ

2009年02月14日 23:42

「ジョーカー・ゲーム」 柳広司著 読了。

陸軍内に設立されたスパイ養成学校、通称「D機関」。
そこで教育された、ずば抜けて鋭利な頭脳と行動力を持つ者たちは
上海、横浜、ロンドン各地で諜報戦を繰り広げていくー。


面白かったです。
2009年の本屋大賞にも選ばれたとか。さもありなん。
メディアミックスを予感させる華がありますもの。
角川書店から出てるし、まずマンガ化は間違いなさそうです。
「北神伝奇」や「木島日記」の森美夏の表紙絵が、
物語のスタイリッシュな雰囲気を引き立ててくれます。

推理物の側面もあるので内容は筆を省きますが、
久々にエンタテイメントに富む本を読んだなぁと思いました。



が、

「これ思いっきり畠山清行の「秘録陸軍中野学校」じゃーん」

と思いながら読んでいたので、こちらを先に読んでいない方が楽しめたかもしれません。
独り言のときはまだ「じゃん」と言ってしまいます。
やぁね。直らないのかしら。


「秘録ー」に限らず、畠山氏の文章はノンフィクションとおっしゃる割りに
筆が走りすぎるというか、サービス精神が旺盛なところがあるので、
はっきり「フィクションです」と言っている「ジョーカー・ゲーム」の方が
やはりサクサクと面白く読めます。


オススメです。








 

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