夏・読書記録(抄)
いずれもアタイの別宅、地元書店にて購入。
・上坂冬子 著 「死ぬという大仕事」 読了
遅ればせながらお香典代わりに購入。
我々は至誠の筆を持つ人をまた見送った。
彼女の作った道を汚さないことが最低限の勤め。
・半藤一利ムック本 読了
昨年に続き、私の「半藤一利祭」は終わりを見せない。まだまだ盛り上がるぞ。
隣に姜氏のムック本が置いてあった。おそらく漱石繋がり。
・田母神俊雄 著 「田母神流ブレない生き方」 読了
この方が浪人になったときは、「こういう人を食いっぱぐれさせてはいけんな」と
思い、本を買ったがまったくの杞憂に終わる。よかった。
確かにブレがない。 しかし共著、対談の方が面白いのは何故なのか。
・山田芳裕 著 「へうげもの」9 読了
ついに利休切腹。利休の羅刹の如き強さに笑い、仏の如き微笑に泣く。
朝鮮の王子様、臨海君がキラキラしていた。あれは反則だ。
・高山栄 著 「京もキノコ!一期一会」 読了
在野のキノコ博士、初のエッセイ本。
キノコ好きの人の文章はどうしてこうも面白いのか。
キノコの毒は言語中枢がどうかなるのだろうか。
絵がきれい。
・さくら剛 著 「インドなんて二度と行くか!ボケ!!…でもまた行きたいかも」 読了
腹筋崩壊。
「三国志男」といい、この人の笑いへの欲とタフさに脱帽。
こういう人こそかっこいいのよ。 引きこもりだけど。
自分が男の子の親になったとき、ある程度覚悟しなきゃなと思った。
・石川雅之 著 「もやしもん」8 読了
端から端までビールの話。
ビール!!おビール様を飲ませて!!
京大、関大アメフト部以上の突破力を持つというおば様たちがかっこいい。
ああいうタフなおばちゃんになりたい。
・水村美苗 著 「日本語が亡びるとき」 読了
水村節に飢えて、この人が解説だけ書いた小説まで読む。
期待が愉悦的読書体験を奪ったのかもしれない。
ご自身の来歴故か、悲観に過ぎるのではと終始思う。
「本格小説」に続く、小説を一日千秋の思いで待っています。
他、新書を4冊、悉くはずす。
嗅覚が鈍ったか、題名が巧妙になったのか。
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