グラミン銀行
グラミン銀行というのをご存知でしょうか。
発案者が何年か前にノーベル賞を受賞しているので
雑誌などで見たと言う方もいらっしゃるかもしれません。
バングラディッシュで生まれ「貧困の銀行」「農村の銀行」とも呼ばれています。
貧困層の女性対象の低金利、無担保融資を行う銀行です。
お金のないところに貸せば返ってこないのではなどという意見もありましたが、
この銀行の返済率は他行以上のものだそうです。
当たり前です。
人間は尊厳をもって接せられたら、それに応えるものです。
ましてや家族の大黒柱になっているであろう女性の多い国です。
自分の子どもを育てるために生きる彼女たちが、
どうして借りた金を返さない、つまり人の信頼を裏切る、約束を破るということが出来るでしょう。
「約束は守れ」と教え、それを実践させた方が
子どもがその後生き抜く確立は格段に高くなるのですから。
お金と言うのは信用の塊です。
「これと交換すると、あれが手に入る」という人との約束があるから使えるものです。
いろんなことがあっても、お金で世界が動いている以上
やはり世界は美しいと思います。
だからお金が好き。
その流れに労働の尊さや、仕事に対する矜持、お金と交換した相手への感謝を
掬い取ることが出来るから。
お金を大事に扱うというのは、
それを得るために代償となった誰かの時間であり人生を
大事に扱うことなのでしょう。
もちろん誰かの中には自分も含まれます。
行き過ぎたら経済が停滞すると分かっていても
無駄遣いなんて出来ないわ。
グラミン銀行は世界中に広がっていますが、問題点も見えてきているそうです。
それでも
「信頼の輪」にようやく入ることが出来た女性たちへの
幸せを望んでやみません。
先日出たばかりの西原理恵子女史の本にも少しですが、
グラミン銀行のことが書かれていたので、興味のある方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
リエぞう先生には毎回泣かされてしまいます。
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