12月23日 祝日。 無論出勤です。
朝餉も済ませ、いいかげんな弁当を作っている間ズームイン朝を見ていました。
知り合いのちびっこが出るという連絡を受けていたのですが、
結果としてこの日ではなかったらしく、見事空振りしました。
それでも朝からTVのコンセントを入れているのは珍しいので
そのまま見ていますと、三重県からの中継がありました。
それは文房具店を営むおじい様のお話でした。
齢70も過ぎたおじい様の日課は、オバマ大統領就任演説の暗唱。
あの長い英文を毎日欠かさず、日に何度も暗唱してらっしゃるそうです。
朝な夕なに唱えられ、その日に何回したか子ども用の算数のノートに
几帳面に書き残しておられるとか。
時にはご近所のお友達をお家に招いて演説会。
このときの中継でも紋付袴に手製の演説台で
朗々と諳んじておいででした。
暗唱をしようと思ったきっかけは、
あの演説に他人を思いやる心があったからとおっしゃいます。
もうね、朝っぱら半べそかいていましたよ。
ほんによく泣くことです。
だがこれが泣かずにいられようか。
貴方のその心が宝や!!(byミヤコ蝶々再び)
なんて尊いお心映えと勤勉振り、自分を甘やかさない実直さをお持ちなのでしょうか。
一年も終わろうかというこの時期に
なんてありがたく貴いものを見ることが出来ただろう。
東京のスタジオでは大笑いしてますが、どうでもいいです。
私が尊いと思ったものが私にとって尊ければいいの。人が笑おうが知らん。
この話はさらに続き、おじい様はホワイトハウスに
「オバマ氏が無事務めを果たし退任されたら、自分の暗唱を聞いてほしい」と
手紙を送られます。。
すると大統領特別補佐官から返事の手紙が来たそうです。
返事には「大統領は忙しいので難しい云々」とのことでしたが
大変丁寧な回答だったようです。
偶然とは言え、本当にいいものを見ました。
もしかしたらいつかこの記事をご覧になるかもしれない、
あのおじい様のお知り合いの方へ。
おじい様にお伝え下さい。
オバマ大統領のニュースを見る度に、私は貴方を思い出すと思います。
喉もお大事になさってどうかいつまでもお健やかにお過ごし下さいませ。
あさ