売家と雑炊と壷。
売家を見に行きました。
地元のフリーペーパーに掲載されていた物件なのですが、
これが限りなく理想に近いのです。
・目の前が海。
・平屋、2LDK.。
・畑が出来るくらいの広い敷地。
・世界の終点のような静かな環境。
素晴らしい。
特に不動産屋に連絡もせず、本当に見るだけが目的。
市街地から一本道のようですし、なんとかなるでしょう。
無事着きました。
珍しい。
シャレにならない終点ぶりです。
一本道のどんずまりでした。
キツイ海風が吹き荒ぶ中、素敵隠遁生活の妄想に胸がときめきます。
大分の鴨長明になっちゃる。
一休みしようと、同市内にあるカフェに行きました。
プリンが売りのお店だったのですが、それを作る方が辞められたということで
すっかりメニューが変わっていました。
ここは昔某社創業者一族のお家だったそうで、
窓の格子や鴨居に古いながらも贅が尽くされているのが見て取れます。
庭の手入れも行き届き、梅の古木やハナミズキが目を楽しませてくれました。
メニューは大分の食材を使った郷土色の強いラインナップで、
きのこカレーや宗麟かぼちゃのクリームスパゲッティーなどありましたが、
私はフグ雑炊をいただきました。
寒い日にはとても嬉しいお品です。
その後近くの美術館に行きました。
さきほどの建物以上の贅沢がここに!!
三彩器とかが平気で置いてあって、しかもこれが個人のコレクションだったもの。
ひえー。
やっぱり油商売は桁が違うわ。
白眉の陶磁器が目白押しでしたが、その中で一番美しく感じたのが青い釉壷でした。
思い出してもうっとりする。
やっぱり一週間に一度くらいはきれいなものを見ないとね。
この美術館に来たのは併設されるギャラリーである、
禅に関する展示がその日最終日だったからです。
雲水のような生活が、出来ないまでも憧れてやまないので
是非見たいと思ったのですが、
生活様式を展示するものではありませんでした。
早とちりね。
禅僧の書画が主でした。
でもよい物を見れてよかったです。
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