拈華微笑
蓮の花を見てきました。
夜討ち朝駆けのこの早さ。
片道25分、高速無料化の恩恵を受けた次第です。
国宝の石仏の側にあるということもあって、仏恩を感じる美しさでした。
桟橋に立ちこめる花の匂いも芳しく、
背丈より高く天に伸びる茎、
白とピンクの華やかな色味の花弁、
ここぞ極楽と思いながら歩きました。
大きな葉を濡らす朝露も、ひんやりと清らかな冷たさを湛えています。
触れた指先も蓮の移り香を纏うようです。
他の方も同じようにお思いらしく、カメラと三脚を抱えたおいさん達が
「こら極楽やの」
「今日見に来たしは長生きするで」
と口ぐちにおっしゃっていました。
知らんおいさんの弁ですが、長生きすると言われれば
そのご利益にあやかりたいので、次来るときは祖父と一緒に来ようと思います。
おいさん、ありがとう。
また一歩うちのおじいさんが「百歳バンザイ」に近づいたよ。
拈華微笑という言葉がありますが、
悟ってなくてもニヤニヤし通しです。
帰りの運転中はNHK広島(百歳バンザイ制作局)の人が来た時のシュミレーションと
知人に見せてもらった宴会芸、
「角砂糖を洗ってしまい、溶けて空になった手をみて愕然とするアライグマラスカル」と
「『男なんてシャボン玉~』とハスっ葉なアテレコでしゃべるミッフィーちゃん」を
思い出してニヤニヤしていました。
多いんだよなぁ、思い出し笑い。
今黒豆を炊いています。
出来上がるのは昼頃でしょうか。
キンキンに冷やした甘い豆が食べたくて、夕べから水につけていました。
豆を炊きながら、日曜美術館を見ながら(今日は光琳だ!)
「ワンモアセッ!」とか言いながら、床を三回拭こうと思います。
(乾拭き、水拭き、清め拭き。掃除機がないからとはいえ、どうかしとる)
出だしはもんどりうってましたが、とてもいい日曜です。
皆様も素敵な日曜日をお過ごしください。
拈華微笑・・・ねんげみしょう。釈迦の弟子迦葉に、釈迦が金波羅華(金色の蓮)を渡すと
他の者はわからなかったが、迦葉だけはその意味を悟り微笑したという禅語。
わしの思い出し笑いとは次元が違う微笑よな。
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