2009年05月09日

エンデの島

うわ、4時かいな。寝らな。

というわけで大急ぎで。

「エンデの島」 高任和夫著 読了。

循環する地域通貨、整った医療サービス、
地熱や菜種油からのエネルギーの自己調達
拝金主義の楔から開放された、尊厳ある人間の在り方。
それらを実現する夢のような島に主人公は向かった。

童話か?
なんて言わないで。


「モモ」の作者、ミヒャエル・エンデの言葉、

「パンを買うお金と株で動くお金は違うはずだよ」

という言葉から膨らむ物語です。


書き下ろし作品だそうで、出来ればもっとボリュームが欲しかったです。
それ位良書でした。


最後の章の

「経済は実は愛の領域なんだよ」

この言葉を読めただけでも幸運と思える本でした。



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Posted by あさ at 04:12│Comments(2)
この記事へのコメント
「エデンの島」と読み違えた、相変わらずの粗忽者です。
不労所得は端よりありませんが、ここ数年投資や運用ができなくてどうする、というような流れに乗れませんでした。
元手がない上に、汗しないことへの抵抗がある根っからの貧者故ですが。

>循環する地域通貨、整った医療サービス、
 地熱や菜種油からのエネルギーの自己調達
 拝金主義の楔から開放された、尊厳ある人間の在り方。
 
まさに今読むべき本なのでしょうね。
ありがとうございます。
Posted by かじ at 2009年05月09日 15:26
島民の良心で経済が動く島。
甘やかな夢想の物語といえばそれまでなのですが、
久々に暖かいものが心に残る小説でした。

人間が戦略的に幸福で快適な生活を目指そうと思ったら、
他者から奪うのは非効率的に思えます。

私を筆頭にボンクラちゃんが頭を使わなくても幸せになられる
最高のシステムが「良心に従う」ということではないでしょうか。

汗しないことへの抵抗、かじ様はすでにお分かりになってる方なのですね。
Posted by あさ at 2009年05月09日 20:48
 
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