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2009年11月01日

GOK

よい季節になりました。
田舎暮らしの妙味は食べ物が美味しいことでしょう。
食料品の買い出しは専ら日曜の午前中で、
一週間分を買い込んでリスのように備蓄して食べます。

冷蔵庫やチンに対してリア王のお父さんもびっくりの猜疑心で接しているので
週の前半はタンパク質、後半は何か根っこを食べています。
どっちも大好き。

先日も「モン ビジュー!!」と叫びたくなるような鯖と
角が切り立つ新鮮そのものの、白光纏うカワハギ肝を買ってきて
週のはじめの食卓をさながら王侯貴族のティアラのに飾り立ててやりましたよ。

鯖はしめサバに。
自分の好きな加減に出来るからというのもありますが、
お店で頂くものよりずっと美味しい。まぁ気分の問題。


酢から上げたあと薄皮を剥くあの瞬間が、その美味への期待を確信に変えてくれます。
切った断面の臙脂色から鈍乳色へのグラデーション。
「タンホイザー」のあの男(←好かん)のような身悶え方をしてしまいます。


これが!
これが官能というものか!!!


包丁持っててこういうことをするので大変危ない。
毎日楽しくて仕方がないよ。


煮付ける前に取り分けておいた
カワハギの肝を生姜醤油に溶いたものにつけて食べました。
美味求心。
あんまり美味しくて口の中に何が入っているかわからなくなります。

脳裏に小さく「ア二サキス」と恐ろしい単語がチラつきますが、
鯖の生食は止められません。
ジェットコースターに好んで乗る方の心情というのはこういったものでしょうか。



調子に乗ってこの日はソーセージも作りました。
そう台所に立てそうにない一週間が見えていたので保存食作りです。
すげーなー!
あさちゃん何でも作れちゃうよ!











訂正。
調子のってこの日は「香辛料がごっそり入った細いハンバーグ」も作りました。
すげーなー!
あさちゃんの己の力量の過信振り。




羊腸こそがソーセージの要だったようです。
塩もごっそり入れたので水分が抜けてぱっさぱさでしたが
保存食を作るという目的は果たせたので良しとします。
お弁当に入れたり
いいかげんなポトフに放りこんで2、3日ほど食べ続けました。
大好きな根菜類と煮込めば大概何でもおいしい。

ところで根菜、特にゴボウをひたすら食べていると
水上勉の「土を喰う日々」が思い出されます。
良書です。
他の著作も好き。
あの「暗さ」が落ち着く。



もう秋は
ご飯が(G)美味しくて美味しくて(O)困ります(K)






追記
望めば叶う。
イカロス出版の「ミリタリークラシックス」で連載中のホリエカニコさんの
「帝国軍人MMK(モテテモテテ困る)」単行本化希望。
先日フルカラー変形判で「WWⅡ紳士録」が出ていたのでびっくり。
これが売れたらMMKも出るのかな。  


Posted by あさ at 22:58Comments(6)ごはん

2009年11月01日

焼肉

先日仲良くしてもらっている年長女性二人に、焼肉に連れて行ってもらいました。
私以上にお忙しい御身のお二人。
いつか食事にと約束しつつもなかなか時間を作れなかったのですが
この日は3人全員翌日休みということで、
夜9時からのスタートになりました。

行きがけの車の中で
「夜ですし、ハスッぱに『最近いい男がいなくていけんわー』ゆーて話をしましょう」
なんて盛り上がっていましが、3人とも言ってる傍から
そんな話をするわけがないと思いながら、頭の中は肉一色になっていました。


ワタクシの焼肉に関する一家言。
「肉は火を見せるだけでいいのです!!」

この面子で焼肉に行く度に、これを合言葉にほとんど生の肉を貪ります。
さらにユッケ、レバ刺しを頼むので「焼肉」ならぬ「生肉」です。
生肉、生魚、生ビール、「生」とつけば何でもおいしいものです。

おかしい。
人間とサルの境目は火を使うか否かではなかったのか。
アタイ、3本毛が足りないみたい。

案の定、男性の話なんぞ一切することなく、
「ネイチャージモン」のマネをして、「グッドネイチャー!!」と言ったり、
「リサとガスパール」のシュールさを語ったり、
昔鳩山首相とチャットをしたという話を聞いたりしました。


一人焼肉大好きですが、
人と肉をを囲むのも良いものですね。


ちなみに体の声を聞くと
焼肉を食べた時とニラを半束食べた時、
どうも元気の成り方が同じくらいなのですが、みなさんいかがでしょうか。
この「体の声を聞く」というのを習慣づけておくと、何かと便利です。

極々個人的なことなので、あまり人と比べて類推できるものもないのですが、
ニラと焼肉のほかにも、
「カレーを食べると眠くなる」
「コンビニのサンドイッチは調子が悪くなる」
「化粧落としなどに入っているミネラルオイル(鉱物油)はブツブツが出来る」
などしょーもない内容ばかりですが、避けて通れればラッキーなんてことが多いです。


このようにメディアの(みのさんの?)言いなりにならずに、
自分の体と頭でひとつひとつ快不快を見定めていくことが
日々の生活の品質の向上につながるように思います。


しかしニラと焼肉が等価と言い張る自分の体が不思議でならん。



  


Posted by あさ at 21:23Comments(2)ごはん

2009年08月09日

ぬか漬けで幸せ

8月1日から唐突にぬか漬けを始めました。

戦いの日々となるか、蜜月となるか。
8日経った今のところ、ぬか床との甘やかな蜜月を過ごしております、
オー ハニービー。
逆らえないぜ お前のポイズン。
いや、毒入ってないよ。

今あさちゃんに何か持たせたら何でもかんでもヌカ床に放りこみます。
きゅうり、なす、みょうが、にんじん、だいこん、ピーマン、ササミ、玉子。
(若干味噌漬けと勘違いしている)

例によって愛しすぎているので、バンバン話しかけています。
そのうちちっちゃいゴーレムが生まれるのではないのでしょうか。
額(ぬか)にヌカって書いてるの。
先日も声が聞こえましたもの。

辻仁成が
「もっと!もっと愛を!!愛を下さい!!」

とラジオで絶叫していたように、

「もっと!もっと乳酸菌を!!」って。(もやしもんの読みすぎ)


酷使しすぎなのか、我慢がきかなくてすぐ食べちゃうからなのか、
確かにもっと酸味は欲しいと思っていたところ。
ヨーグルトとおまけで昆布もいれてみました。
どんどんカスタマイズしていって、そのうち何かわからない漬物床になりそうです。







  


Posted by あさ at 04:04Comments(2)ごはん

2009年08月09日

ナンバンヌ

向夏から盛夏、明けても暮れても冷や汁、合間にとろろ汁を挟んで
この8月、新たな旅が始まりました。

そう宮崎から丸子宿、2009年夏の旅路の最終地、浄土南蛮(西じゃないのか)

南蛮、なんばん、ナンバーーンヌ!!

昨今巷間を賑わす「ホルモンヌ」(by悶悶ホルモン)に準えて、
アタクシ「ナンバンヌ」を名乗らせていただきましてよ!


字面もいいわ。蛮てあなた。私にぴったりです。
今年度の被服費を全額投入して、赤い特攻服に背中に金糸で
「南蛮奴」って刺繍でも入れちゃう?
30才、夏のメモリアルに?
止めてくれるなおっかさん、背中のアジが泣いている?


そんなこんなでただ今南蛮漬けに溺れています。耽溺と言ってもいいでしょう。
間違いなく8月いっぱい毎日食べていることであろう、南蛮漬け。
だいたい粉つけて揚げればウツボだって食べられるのです。
これを甘酢に漬けるのですから、そら美味しいわ。

無粋に利点を挙げるならば、
・どんな食材でも作れる。
・保存が利く。
・熱くてもよし、冷やしてもよし。
・お弁当にも入れられる。

さらに個人的には、酸っぱけりゃなんでも美味しいと感じるので、なおさらラヴィングナンバン。
どうにもガサツな舌です。

甘味こそ淡味を求めますが、鹹味と酸味はガッツリときいていて欲しい。
この時期ならばなおのことです。

ここ数日で美味しかった南蛮漬けをご紹介したいと思います。



・アジの南蛮漬け
 王道にして最上。下魚好きと言われればそれまでですが、下魚ってことは
 養殖したってコストがかかるだけってことなので、いずれも天然、安心
 していただけるということですもの。サイドの野菜も人参、玉ねぎと
 オーソドックスに。

・カボチャと豚肉(カレー用)
 かき揚げもですが、揚げ物は何か一つ甘いものを入れると美味しいですね。
 かぼちゃのホクホクと豚肉の脂の濃い旨み。
 これにカボスの皮を擦っていれて香り付けにしました。

・鶏肉と長芋、玉子の南蛮漬け
 長芋は火を通すと百合根のような食感になりますね。
 シャキシャキからホクホク。人間に置き換えてもいい人そうだ。長芋万歳。
 以前あった「ためしてガッテン」のチキンソテーの回からこっち、
 鶏肉を焼くたびに「ジューシーラインを見極めろ!!」と
 叫ぶ癖が抜けません。まぁ美味しく焼けるからいいや。
 
・ナスと厚揚げの南蛮漬け
 材料は精進料理のようですも、揚げ油でどっしりとしたおかずになりました。
 ちなみに揚げ油は毎回使い切りです。フライパンで揚げるので
 そう油を使っていませんし、酸化された油はやはり抵抗がありますもの。
 さらに贅沢にサラダ油ではなくオリーブ油で揚げています。
 贅沢と言うよりサラダ油が得意でないってだけですが。
 ところであの「脂肪がつきにくい油」というのは、
 どの程度浸透しているのでしょうか。如何な物かと思うのです。

・薄切り肉とゴボウの南蛮漬け
 豚肉には醤油、にんにく、酒で下味をつけて揚げました。
 揚げたてのカリカリも美味しいですし、漬け汁をすって衣が溶けて
 とろりとしたのをいただくのもまた美味。
 

すべての南蛮漬けには玉ねぎの薄切りが入り、粉も薄め薄めにつけています。
漬け汁を使い回したりもするので。
これにごま油を足して、冷やし中華の具とつゆにもしました。
他にもササミ、キュウリ、ジャガイモ、切干大根、大根おろしと
夏の間中遊べそうです。



 
 


  


Posted by あさ at 03:43Comments(2)ごはん

2009年07月04日

肉は美味しい。

アルゼンチンの牛肉の話をご存知でしょうか。

アルゼンチンの方はとにかくよく牛肉を召し上がるそうですが、
政府は外貨獲得の為、国内での消費を抑えるべくある政策を立てました。

それが、

国「ごめん!皆ちょっと日曜日は牛食べないで!!」

というものでした。


アルゼンチンは日本と違って国民の政府に対する信頼度が高く、
実際日曜日の牛肉の消費量は減ったそうです。


が、政府が望む結果は得られずこの政策は方向転換されました。
なぜか。



国民「よし任せろ! でも土曜日は倍食べるから!!」






結局食べてる牛肉の量はほとんど変わらなかったそうです。
ですがちょっといい話ですよね。
アルゼンチンの牛肉は美味しいようだ。



40になったら応量器を使いたいと思っているのに、肉喰いが止まらない私です。
今夜もきつく塩を振ったスペアリブを食べながら、この話を思い出していました。
39歳の秋あたりから3食肉を食べそうです。




  


Posted by あさ at 22:59Comments(4)ごはん

2009年06月28日

冷や汁賛歌

暑い毎日が続きます。
皆さんいかがお過ごしですか。

私はもうガス台に立つ気ゼロです。
1日1回です。

その一回で何を作るか。




冷や汁です。




もう冷や汁の鬼になっていました。
(ここで「キックの鬼」の歌を歌って頂きたい)




宮崎の郷土料理として巷間に流布していますが、県南でもモリモリ作ってモリモリ食べます。
もう冷や汁大好き。冷や汁の嫁になりたい。
今日も冷や汁、明日も冷や汁です。
(ここで「コロッケの歌」を歌って頂きたい。ところで日本で最初に家庭で作られたのが
 あの小泉信三宅というのは本当でしょうか)


まずは基本に忠実にアジで作りました。
トッピングもキュウリ、シソ、すりゴマと慣れ親しんだ味です。アジだけにな!(笑え)
アジ独特の下品(げぼん)の旨みと香り。
魚好きにはたまりません。
汁だから最初から最後まで魚味だしね。


次、エソ。
品のいい白身が田舎味噌独特の麦の味に良く合います。
魚を焼く用の網を持っていないのでフライパンで焼きます。
ついでにトースターもないのでパンもこれ。フライパンだけにな!(笑ってくれ)
物が増えるのがなによりストレスなので。
この日もフライパンが大活躍です。

エソの身はその味同様柔らかく、焼いてるそばからほぐしてそぼろにします。
菜箸も調子に乗るというものです。
ですがエソを扱ったことのある方はご存知の通り、大変骨の多い魚です。
フライパンに広がる数多の骨。
何、このキリングフィールド(殺戮の荒野)。
少しだけラジオの音量を上げて、挫けない様に骨をちまちま取りました。

苦労と時間が調味料になったのか、やはりエソの冷や汁は美味しい。
ナスのカラシ醤油漬けを乗せていただきました。


さらに冒険して鮭。
石狩鍋もあることですし、そう珍妙なものでもありません。
ただやはり上記二つよりも脂があったので、薄朱色のアブラが浮いていました。
見た目の清涼感は若干損なわれましたが、
夏の暑さに赤もまた似合うというものです。
オクラと温泉卵をのせて、隠し味にオイスターソースをいくらか落とします。
鮭だけにな!(笑っていただけないでしょうか)


この辺から何を作ってるのかわからなくなってきます。


もっと手軽に冷や汁を楽しみたいのよ!

そんな乙女ちゃんの願いを叶えたのがこれ、シーチキンです。
近いものが出来ましたがやはりやや旨味に欠けますし、あの油の匂いも気になります。
ここは薬味とトッピングでカバーしましょう。
柚子胡椒とゴマ油で揚げたナスを乗せて解決。
油を吸ったナスはどうしてこうもうまいのか。


さらにほたての缶詰でも挑戦しました。
おお、淡旨是絶佳也。
カボスの爽やかな香りも引き立ちます。




私の体には冷や汁が流れているの。
うふふふふ。









私の体には(略)…ご結婚おめでとうございます。











  


Posted by あさ at 01:08Comments(10)ごはん

2009年03月22日

蕎麦

今週末も蕎麦屋でお夕飯です。
もう「私の体は蕎麦で出来てるの」状態です。

私以外に客はなく、ご店主の趣味という60年代の洋楽が流れていました。
知っている曲があったり、なかったり。
古色然とした上がり框はしっかりと拭き清められています。
やっぱり居心地がいいなぁ。

例によって腹ぺこ顔をしていたのか、蕎麦を待ってる間にアイスクリームを頂戴しました。
オヤジ、ありがと。今年最初のアイスだったよ。

ザル一枚でお腹が膨れるので燃費がいいといったらないですね。
茹で上げたばかりの蕎麦は僅かに甘く、
これほど口に残らないたおやかなうま味はありません。

丁寧に引かれたと分かる出汁を贅沢に使ったツユも、
薬味で少し緊張した舌を緩めてくれます。

このように味わっても歌舞伎の「直侍」の直次郎よろしく、すっすっと食べあげてしまいます。
2,3分がいいところかなぁ。
ゆっくり食べたいときはダイ抜きとか、一品料理をお願いすればいいし。
蕎麦と寿司くらいは早くきれいに食べたいものです。

さらにここのお店は使っている器も感じがいい。
池波正太郎もどこかで書いていましたが、
もっさりとした民芸調の蕎麦猪口なんて出されたら、
薬味の葱より先にしなしなになってしまいます。

蕎麦猪口というと、中里恒子の「時雨の記」で
男が20年密かに想っていた女と再会し、

「貴女のそばにいたいから」

という意味を込めて(もちろんそれは言わない)、蕎麦猪口を贈るという描写がありました。
うーん、美しい。
それ以上に心に残っているのが、男が持ってきた海老の天ぷらにレモンをかけて云々というくだり。
所詮色気より食い気か。

(ちなみに私の好きな恋愛小説は、上記の「時雨の記」と川上弘美の「センセイの鞄」です。
「ワタクシはあと何年生きられるのでしょうか」で号泣。「漫画ゴラク」に於いて谷口ゴロでー漫画化されています。
一話以降見ていないのですが、その後続いているのでしょうか?)


最後に出される蕎麦湯も美味しく頂いて、幸せ気分のまま家路に着きました。
次はお銚子を傾けますかね。

神吉拓郎の「たべもの芳名録」で
友人たちと「ひとり蕎麦と独酌」について話しています。

「どこか人を拒否するところがある」
「そうそう、しかも昼酒とくると、おや、というところがあるよね」
「たとえば戦争を降りちゃった兵隊なんかこんな心境でしょう」
「土州浪人、なんのたれがし、故あって…という感じもあるな」
「いいいい、実にいい」

こんな話をしといて、このあとおっさん4、5人雀のように連れ立って、
水でびしょびしょのテーブルと、演歌歌手の色紙が無造作に貼ってある
蕎麦屋に行くんですから、仕様のない話です。

そうか、私は故ある土州浪人に見えるのか。専ら独酌よ。


上記諸々はもちろん、「一杯のかけそば」なんてのもありましたね。
蕎麦は何かと物語を絡め取る食べ物なのでしょう。

粉を練って、切って、茹でる。

この簡素さに精神性が宿るのかも知れません。
シンプルなものにこそ、深遠なる思想が宿るのね!
(酔ってると話がでかくなるなんて、おっさんか私は)


また蕎麦は縁起を踏まえた慣習が多いことからも伺える通り、
五臓六腑の汚れをとる清めの食べ物でもあるそうです。

美味しいやら清められるやら、良いこと尽くめの蕎麦ですが、
唯一の難点。

お腹がすぐ空いちゃう。



うう、今から何か食べるというのか。
  


Posted by あさ at 00:10Comments(2)ごはん

2009年02月08日

節分

皆さん節分はいかがお過ごしになりましたか?

こういった行事はよいですね。
何を食べればよいか考えなくていい。(ズボラよのぅ)

お夕飯の巻き寿司は韓国風を気取ってみました。
海苔にごま油を塗って岩塩を振ります。
酢飯には白ゴマをまぜて、具は牛コマの時雨煮、白髪ねぎ、玉子、三つ葉。

キムチはありません。それでも韓国風と言い張りますよ。
座右の銘は「言ったモン勝ち、やったモン勝ち」!

・・・といったのは明和電気の土佐社長でしたか。

ワタクシは「うまい話と甘い汁が大好き!!」です。
いや、それ座右の銘って言わない。

巻き簾を持っていないので、勢いで巻きあげますが
勢いと巻きのきつさは関係ないようです。

「えーーーい!!」

大声を出した割には、ふにゃふにゃした巻き寿司の完成です。
得心がゆかぬわ。


では早速切らずにいただきましょう。
東北東を向けばいいのですね。
わかりました。こちらですね。


・・・目の前、壁。

女一人、壁に向かって正座して、ゆるい巻き寿司を黙して食べる。
これを奇祭といわずしてなんとしましょう。
絶対どこかの国のバラエティ番組で紹介されて笑われてるよ!
むしろ笑ってくれ!!
貴方の笑顔が私の宝だ!!
なんの話だ。


豆を買いに行ったら売り切れていたので、豆まきはなしです。
今年は皆さん特別追い出したい鬼やら、招きたい福やらがあったのでしょうか。
それとも豆が食べたかっただけ?

わが身を振り返ってみると、欲しい福も捨てたい災厄も特にありませんでした。
だいたいこういうことは糾える縄の如しっていうし。
現状でかなり幸せだからいいです。
ちょっと早くにまとまり過ぎたかなぁ。
年追うごとにミニマムな生活になっていきます。
身軽だ。

しかし巻き簾すらないミニマムっぷりもいかがなものか・・・。
いや、いい!!
来年もゆるい巻き寿司食ったる!!









  


Posted by あさ at 01:36Comments(4)ごはん

2009年02月07日

ふぐ

ふぐをいただく予定が入りました。
フッフフ。
楽しみでならぬわ。

逸る心にさらにガソリンを投入してみたいと思います。
さぁご一緒に、お手元の木下謙次郎 著 「美味求真」のふぐの項を抄いてみましょう。
あら奥様、分厚さは似ていますが、それは「極道ステーキ」でしてよ。

「肉は清澄にして光輝あり。白玉の如く、アジは嬌とんにして、甘賦なり。
所謂淡にして、薄ならず。肥にして、こうならず。」

おお、なんという美文。
郷土の士の名文に打たれ、アタクシ涙。
の、代わりに代打ヨダレ。

お正月からこっち肉運ばかりがむやみに高くて、方々で固まり肉を頂戴していたのですが、
(先日も猪肉ですき焼きを作りました。おいちかった)
ここに来て魚運が巡って来たようです。


あー、もう!
ウエストがゴムのスカートでも用意しようかしら!!





極道ステーキ・・・「借王シャッキング」などの土山しげるのマンガ。ふぐは出ない。ステーキも出ない。  


Posted by あさ at 22:12Comments(0)ごはん

2009年01月18日

おでんと可視率

ゴンチチのラジオ番組「世界快適音楽セレクション」を聞きました。
今週のテーマは「おでんの音楽」です。
そう来たか。
ラフマニノフから三波春夫のチャンチキおけさまで聞けました。
相変わらず音楽の懐の大きな番組です。




では早速おでんを作りましょう。
牛すじ・大根・玉子・こんにゃくの4品で拵えました。

おでんは具材をたくさん入れて、出汁をとるより
最初から丁寧に引いた出汁を使って、少ない具で頂く方が好みです。

煮込むのに気が済んだのは6時間後。
とろとろの牛すじがとても美味しい。
出来上がる前から飲んでいた缶ビールが呼び水となって、
焼酎を生で(・・・)飲みながらおでんをつつきました。

牛すじ以上に溶けた脳みそで考えたのは

「ここの床の可視率は如何ほどであろうか」

・・・。
いけませんね、ほんと酔っぱらいというのは。
夜の夜中に日頃腹回りを測るためのメジャーを持って
床に這いつくばっていました。





算出した結果85・2%でした。

これは高いのか低いのか。
まぁ椅子とか一脚しかないですし、高い方と思っていいでしょう。

この日の収穫は
「冷蔵庫は思ったより奥行きがある」
ということでした。

何をやっとるんだか。





  


Posted by あさ at 13:28Comments(2)ごはん

2008年12月29日

燻す

肉を燻しました。
ベーコンです。パンチェッタ?

好きな渓谷でモクってやろうかと思っていましたが、
前日ろくに寝ていないため、渓谷までの山道の運転がこわかったことから
近くの海岸に行きました。

ここは世界の果てのような海岸で、シーズン中でも人がまばらな場所です。
ましてや年末のこの時期となれば人っ子一人おりませんし、
音と言ったら寄せては返す波の音ばかりです。

厭世趣味があるわけではないのですが、
何もない、誰もいない、只々茫洋と広がる海としじまが何より落ち着きます。
何?私前世ワカメ?

何はともあれ早速燻製開始。
手作りのスモーカーを砂浜に設置してスタート。
AM11:00から始めて、予定ではPM4:00まで。
5時間を楽しく過ごしましょう。

まず作ってきた梅おにぎり、おかかおにぎりをきゅうりの漬物と一緒に食べました。
…いきなり糧抹を残らず美味しく頂いてしまうバカ軍師。
無事作戦を遂行できるのか?

手作りだけあって隙間スキマから大事な煙が出て行きます。
これはならんと、ガムテープで塞ぎますが途中で
適度に酸素が入らねば燃えもすまいと思い、そのままにしました。
それに合間に肉を見てうっとりしたいしね!

本を読み、浜辺を歩き、本を読み、おなか空いたと呟く。
なにやってんだ。

おそらく夏の終わりに作られたであろう砂の城が風雨にさらされ
ゆるやかな丘と窪みになっていました。
水辺で遊ぶ鳥は遠くへ飛んで行きます。









PM4:00
出来たー!!
おセンチ&腹ペコな私にさようなら!

逸る気持ちを抑えつつ、フタをあけると見事艶やかなべっこう色のお肉が!!
本来なら一日置いて煙っぽさを抜くのですが、
我慢がきかなくて3切れ程削り取って食べてしまいました。やぁね。
健啖家といえば聞こえはいいが。
でもおいちかったよー。

一緒に燻された「スモークあさちゃん」。
食べ物でない以上、ただの煙臭いお嬢さんです。
これでは人様の迷惑になります。
出来上がったベーコンを、常頃お世話なっているところに持っていく前に
帰宅してシャワーを浴びてさっぱりしました。
やはり相当くさかった。

年末の挨拶かたがた、ベーコンをお渡ししましたが
とても喜んでもらえて何よりでした。

さてベーコンを肴に飲みますかな。











  


Posted by あさ at 20:29Comments(4)ごはん

2008年12月28日

ベーコン

年末行事としてベーコンを作ります。

ただ今塩抜き中。
ここが出来を左右します。
まさに「いい塩梅」を目指さねばなりません。

横には黒豆が浸かっています。
正月は美味しいものだけいただきたいもの。
ワタクシお節の中で美味しく作れるものは黒豆しかありません。
よって黒豆しか作らん!!


明日は一日乾燥&燻製ボックスの作成、明後日は本番。
存分にモクってやりますよ。

某渓谷で本を読んだり木を削ってスプーンを作ったりして5時間。
これでビア樽腹になって目が青くなって、髭を生やしたらC・W二コルですね。
(つーかそれもう別人)
あと祖父用にマフラーを編みます。
こないだ会ったら首に何かよく分からないものを巻いていたので。


寒風吹き荒ぶ中、飴色になる肉をにやにやしながらお守りをします。
楽しみだな。





いよいよ年の瀬よのぅ。

  


Posted by あさ at 00:17Comments(2)ごはん

2008年11月23日

夜中の遊び

ここ数日、夜中にチャーハンを作って遊んでいました。

もうね、ぱらっぱら。

ぱらっぱらすぎて、さながら砂ですよ。
家で砂食べて、会社で砂を食むような思いをするんですよ。
砂かけばばぁもかくありなんと言ったところですよ。

毒蝮三太夫に会ったとき
「おいおいキタネェばばぁだな」なんて言わせないよう、今から頑張っているのですよ。

違う話になってしまいました。



具はねぎ、生姜、ニンニク、玉子のみ。
水分を含む食材は極力いれない。
米のまわりを玉子と油でコーティングするイメージで炒めます。
お野菜入れて健康に留意なんかしてはならんのです。
だって遊びだもん。いいんだもん。

これに夕べは頂き物の蟹缶の蟹で作ったあんをかけてみたりしましたが、
やっぱり何もかけないシンプルなのが一番だわ。


で、このぱらっぱらチャーハンを寝る直前に食べるのですよ。
まさに危険を孕んだ大人の夜遊び。デンジャーなアバンチュールですよ。




  


Posted by あさ at 01:59Comments(0)ごはん

2008年10月19日

パパスダイナーデビュー

大分市美術館で楽しい時間を過ごした後、
じゃんぐる公園の巡礼地のひとつ、パパスダイナーに行きました。
あの坂、大変ですね。
一度行き過ぎて、あの坂をバックしたのですが、バックから切り替えるときの恐怖と言ったらなかったですよ。
アクセル踏んでも後ろに下がる。 ああ、こわかった。
というか、私はもうちょっと慎重な運転をした方がいい。


みなさんがおっしゃるように素敵なお店でした。
そのあと接待(・・・・やぁねー)があったので食事は出来なかったのですが、
甘いものとお茶でとても良い時間が過ごせました。

ご馳走様でした。

ただあとでブログを拝見して、結婚式の前日(前々日)だったと知り
仕込みをしておきたい時間にお邪魔して申し訳ないことをしたなぁと反省しました。
調子にのって、お声をかけたりしないでよかった。


このように一度外に出ると、止まると死ぬのかというくらいあちこち行くので
あまり人を誘えません。
私はサメか。  


Posted by あさ at 01:58Comments(2)ごはん

2008年10月19日

天ぷら

別府で天ぷらをいただきました。

毎年ワイン祭りの帰りによる所です。
他の季節に行けばもっと色々旬のものを楽しめるのでしょうが、
毎年同じ頃にこなす行事があるというのも気持ちがいいものです。

席も決まっていて、カウンターの一番左端。
横には、コスモスと葛が備前焼(かな?)にあしらわれていました。
あとなぜか、どかっとカボチャが置いてました。
仲良きことはーみたいな感じで。

記憶力を試したいのでちょっとお品を書いてみます。

つき出しはオクラとインゲンのお浸し。
お出汁がしっかり引いていてとても美味しかったですが、
一昨年の栗の冷製スープの方が感動が大きかったかな。

煮物は里芋で、柚子がきいた赤味噌がかかっていました。

ご飯、おつゆは毎年同じで、
15種の燻製サラダは1つだけ何かわからないものが入っていました。

わからなくても口に放り込む自分の無防備さをたまに何とかしたいときがあります。
食べ物に限らず、わからなくても行ってしまう。

天ぷらは順に、じゃが芋(まぁゆうたらポテトチップス?)、海老2尾、キス、
万願寺ししとう、レンコン、さつま芋(絶品)、茄子、アナゴ、
うーん。これだけでおなかいっぱいになったのかなぁ。
まだあったかなぁ。思い出せん。

デザートはゴマのムースと、イチジクのシャーベットでした。
カボスの風味たっぷりのイチジクのシャーベットが大変美味しかったです。
大分万歳。


池波正太郎が何かのエッセイで「天ぷらと寿司、蕎麦は外で食べろ」と書いてましたが
まったくその通りだなぁと思いながらお店を出ました。


  


Posted by あさ at 00:33Comments(0)ごはん

2008年09月21日

ラーメン

ラーメンを作りました。

1・鶏がらを3時間煮込む。
2・漉す。
3・オイスターソースと醤油で味付けする。

以上。
麺はマルタイのアベックラーメン(この商品名、如何なものか。すきだけど)
具はなし。


美味しかったです。
翌朝、鍋に浮いた脂の多さにびびりましたが。

  


Posted by あさ at 22:09Comments(2)ごはん

2008年08月31日

ご褒美は

ある仕事である程度の結果が出たと言うことで、
食事会が開かれる運びとなりました。
もうごはんが一番の楽しみ。枯れてるのか?私。
お店はイタリアンです。石釜で作るピザが美味しい。
カヴァとかガブガブ飲んじゃうぞ♪

先日は本業の方でお寿司をご馳走になりました。
お盆前の魚市場が休みになる直前だったので運がよかったです。
やっぱりカウンターで食べるお寿司はおいしいなぁ。
特別美味しい日本酒を頂いたのですが、名前失念。惜しいことをした。

2件目にオープン間もないお店で焼酎とシャンパンを頂きました。
焼酎は森伊蔵や萬膳、村尾に久保田などがあったのですが、
どうも居心地がよろしくないので困りました。
大人だからもちろん顔に出さないけどね。

翌日大分の枡屋さんで
お寿司をご馳走してくださった方へのささやかなお返しにワインを買いました。
「ホワイトハウス御用達」というブルゴーニュが丁度いい価格帯であったのでそれを包んでもらいました。
さて、ブッシュの舌はガストロミーのそれか、それともただのバカ舌か。
自分用にも買ったので見極めてやろうじゃないの。



  


Posted by あさ at 03:46Comments(0)ごはん

2008年08月10日

小林カレー

ケンタロウ著 「小林カレー」 購入

今年の夏はカレー三昧です。
ステーキカレーのようなゴージャスなものより、
原価一皿50円くらいのカレーに惹かれるのは何故かしら。

カレーのレシピ本なのに、
表紙になっているから揚げカレーのレシピの材料のところに

「残ったカレー」

とあったのにはひっくり返りました。



カツ代ママが元気になるように祈ってるよ。

  


Posted by あさ at 00:32Comments(0)ごはん

2008年07月05日

バター

バターの品薄ぶりはニュースにもなっていますね。
2月ごろから、イオンの発酵バターが店頭で見かけなくなっていたので
何かしらと思っていたら、昨今のような大騒ぎに。

バターにするための加工乳というのは大変安値で取引されているとか。
日本は中間マージンと言う名の搾取が大きすぎるように思います。
無関係の人間が口を出してお金を掠め取り、それが国民の負担になっている。

反日の中国や韓国などより、インドやタイ、ベトナムなど
種や苗、作物を安く輸入を出来る国々と連携を取ったりできないものですかね。
まずは『物価が上がっても仕方ない』なんて抜かすふざけた首相を選挙で引きずり落とすところからか。


あら、熱弁を奮ってしまいました。
バターの話ですよ。
当面の食卓は自分の力で彩らねばなるまいということで、

バターを






作りました。


いやー、人間調べる力と行動する力があれば大体何とかなりますね。
美味しいバターが出来ました。
レシピは以下の通りです。

1 生クリームを

2 ペットボトルに入れ、

3 振る。




出来たもん。これで。


これは日持ちがしないレシピ(これをレシピと言い張るか)ですが、
ちゃんと作れば1ヶ月は持つそうです。
泡だて器で泡立てて、ホイップバターにしてもまたおいしい。

ホットケーキを焼いたり、土手で摘んだクレソンを炒めたりと
大活躍のバターです。

太るな。




  


Posted by あさ at 23:14Comments(0)ごはん

2008年07月05日

バジル

先日近くの苗屋さんで、バジルを一鉢買ってきました。
ハーブの中でも、その入手のしやすさ、使い勝手のよさから
一番好きです。

というより、葉っぱは概ねなんでも好き。

「痩せとるなー。何食べよんのな」
と声を掛けられるとだいたい

「はっぱです」

と答えています。
笑っていただけてるので、いい鉄板ネタです。

バジルは水飲みなので、水さえ欠かさなければ大きくなります。
暖かくなるこの季節から楽しみたいハーブのひとつです。

昨日もトマトとバジルのスパゲティを作りました。
カリッカリに焼いたパンチェッタの塩気が良かったです。

いつかジェノバソースが出来るくらい葉っぱが生えるといいな。



  


Posted by あさ at 23:14Comments(0)ごはん