スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告は非表示になります。
  

Posted by スポンサー広告 at

2009年05月31日

シュパーゲル

直入町の「シュパーゲルフェスト」のお手伝いに行きました。

ドイツとの友好を記念して、町を上げてこの季節行われるお祭りです。

白い貴婦人とも呼ばれるシュパーゲル(白アスパラガス)の収穫と
春の訪れをワインと共に祝うもので、
大雑把に言うと、モシモシアスパラ食べていい気分になるというお祭りです。
素敵ですね。

晴天にも恵まれ、会場は大変な賑わいです。
私もギッチリ働かせていただきました。

普段の仕事では地蔵のようにPCの前から動かない身。
どっかの七人の小さいおっさんたちのように
♪ハイホーハイホー しっごとが好き~
と歌いたくなるほどでしたが、そんな余裕はなく
ひたすらアスパラを盛ってました。

アスパラの苦味は「脳にクる」というのをどこかで読んだ気がしますが、
常日頃がこの調子なので、その効果は分かりかねます。

PM1:30には無事終了し、お土産にアスパラを貰いました。ありがたい。
このアスパラガスは10年ほど前ドイツから贈られた株を
今でも守り育てているそうです。

確かアスパラガスは株というか、根っこで育てるんですよね。
大好きな「趣味の園芸 やさいの時間」で藤田先生が教えて下さいました。
植えたその年は見送らねばならないけれど、それ以降10年は同じ株で収穫出来るとか。
この気長さ、友好の証に相応しいものです。

ちなみにやさいの時間でこのアスパラの話をしているとき、
その根の様ゆえか、BGMがラピュタのテーマソングでした。
ラストにラピュタが空を昇るのを、アオリで見たときの根っこに似てるっちゃー似てる。

どうもあの番組の選曲はタモリ倶楽部のそれに通じます。
いや、どっちも好きよ? すごく。


このようになにやらありがたいアスパラガスです。
自分一人持って帰って食べるのはバチがあたります。
季節のものですし、食べ物のプロに差し上げましょう。



そんなこんなでパパスダイナーへ、例によって道に迷いながら向かいました。
いやー長湯の山ん中、道難しいわ。
佐伯みたいに海沿い走ってればなんとかなるってわけじゃないのね。


お邪魔したのは4時ごろでしょうか。
お休み時間中にお伺いしてしまいました。申し訳ない。
出迎えてくださったのは、華やかな日常が眩しいブログのYukaさんです。
変な時間に上がりこんだ痴れ者をにこやかに対応してくださいました。
プロです。
なんかもーごめんね!!

タローさんも厨房から出て来られました。
仕込みの途中だったんじゃないのかしら?
す、すみません。

アスパラガスはタローさんのお子さんの好物とのこと。
まぁ嬉しい。望外の喜び。
本来ならば、一人で茹でて壁に向かって食べるはずだったものです。
それをこのように喜んでいただけるなんて、返す返すもありがたい。


いただいたアイスティー(おいちかった)で暑さと己の図々しさを忘れて
椅子にどっかり腰を下ろしてしまいました。

チーズケーキ(おいちかった)を食べながら、タローさんと栗本薫(中島梓)女史や
中島らも氏の話に花が咲きます。

さらにパフェ(おいちかった)を堪能しながら伺う、タローさんのたくさんのお友達の話も
とても楽しいものでした。


パフェのそこのコーンフレークを食べるころ、ようやく「どやさ!!」の話を振ってくださいました。
やっとだよ!!
私、タローさんに会うために白シャツ・ジーンズだったのをわざわざ着替えて
くるよちゃんになったのよ!!

ここで笑ってもらえなきゃ、今日の仕事が終わらんところでしたよ。
最悪帰りに駐車場で振り返って、お店に向かって
「どやさ!!」
って腹をしぱーんって叩いて叫ぶつもりでしたけどね。

・・・こんな頭どうかしてるのをよく30分もかまってくれたなぁ。


で、佐伯に帰ってこうしてPCの前に座っているのですが、
とても親しくして下さっている方から思わぬメールを頂戴し感激しておりました。



今日は「得難きは人との縁よ!」がテーマの一日だったようです。







  


Posted by あさ at 23:03Comments(7)外出

2009年05月25日

どっちか聞かれたので。

友人に「今いくよくるよみたいな服をもらった」と話したら

「どっちや」と聞かれました。








こっちだ。

































このためだけにえらい時間の調整をしちまいましたよ。
月曜だってのにもう。

  


Posted by あさ at 22:17Comments(4)生活

2009年05月25日

うた姫ロード

緒方町のうた姫ロードをやっつけてきました。
端から端まで約40kmの道をうた姫は恋する人を追い苧環の糸を手繰り歩いたと伝えられます。
なんともロマンチックな道です。
通ってみた感想をひとつ。

うた姫、あんたえらい健脚やの!!

もちろんうた姫のような根性も立派な足もない私は車で行きました。

雨のそぼ降る山の中を走るのは、これでなかなか気持ちのいいものです。
フロントガラスを打つ雨音と、雨が流れる様を見るのが好きです。
対向車もいない静かなドライブは思索を深めます。
根暗か?
ほっとけ。


目的は「おだまき」にて白蛇の土鈴を買うことです。
蛇は古代エジプトでは永遠の愛を表すモチーフとされていたようです。
さらに、強さと美しさと自信(威厳・気品・確信)を表現されているそう。
日本では(?)、財運の象徴だそうですね。
なにより「白い」というだけで良い。

途中山の中のケーキ屋さんに寄りました。
イートイン出来る(インといって良いのか判然としませんが)ので、
コーヒーとガトーショコラをいただきました。
どのケーキを選んでもコーヒーとセットで500円。
この価格設定に不安を感じさせるものがある私は
ついお安いケーキを選んでしまいます。
そんなわけで単品399円のティラミスは未だに食べたことがありません。
美味しいですし、ぽつりと山中で頑張るお店には儲けてほしいですもの。
わしは応援しとるで!兄ちゃん、おばちゃん!!


さらに道を外れて、パン屋さん兼カフェで昼食を取りました。
とても居心地のいいお店で、パンも美味しい。
天気も天気なので他にお客も来ず、少し長居してしまいました。

窓から見える緑は雨に濡れて輝き、空気は洗われて清浄そのものです。
店内に流れるボサノバの明るさは、曇天とのコントラストでその哀歓を際立たせます。


…食べ過ぎました。
サラダ、春野菜のマリネ、ゴボウ入りのハンバーグ、パン数種、
30年生きててまだ自分が食べられる量がわからんのか。

再びうた姫ロードをに戻り、ドライブ再開です。
しばらく走るとうた姫の恋人、大蛇の住まう穴森神社に着きました。
おお、これがこれがといいながら、鳥居を潜ると大きな木が並びます。
神社参拝の楽しみの一つは、齢重ねた木々を見ることでしょう。
そういった木々にも地域の方の信心の深さを感じられるというものです。

小さな拝殿の裏には大蛇がいたとされる洞窟があり、この洞窟が本殿だそうです。
拝殿で手を合わした後、裏手の階段を下りいざ洞窟へ・・・。


む、無理。 ムリムリムリムリ。
思い出してもムリムリゆうてしまいます。

階段の途中でうっすら明かりの灯る洞窟が見えたのですが、
足が竦んで立ち止まってしまいました。
いや、神聖な地にむやみに立ち入ってはならぬということでしょう。
八百万の神々への畏敬の念を新たに、Uターンしました。

すると参道で私の前に蛇が!!
黒々としたくちなわに思わず
「キャッ!!」


どちらが怖かったと言えば、そら蛇の方がこわかったでしょう。
大きな生き物が自分に向かって声を上げているのです。
「はわわわわ」といったかんじで草むらに隠れてしまいました。

大きな生き物も車に慌てて乗りましたが、動悸が治まりません。
蛇を見た恐怖は、やがて羞恥と怒りに変わります。

麻雀だ、鬼六だ、ボッコボコだと日頃無頼を気取っていながら、
蛇の一匹横切っただけで「キャッ!」ですよ。
恥ずかしい!腹立つ!!恥ずかしい!!恥ずかしいぃぃぃぃ!!
うわーん!!

「おだまき」に向かう車中で、
「あれは吉兆である!!」
と3回ほど大声で先の恥辱の拭うべく叫んでいました。

ばかだ。

目当ての白蛇の土鈴はパンフレットで見たものとだいぶ趣を異にしてたので
購入は見送りました。
なんつーか富永一郎みたいな絵でしたよ。


車に戻ると今度は大きな虫がいるし!!
「もう山暮らしがしたいって言いません!!」
って叫びました。
お店の人がいなくてよかった。

半端にお街の子なので、虫だのなんだのが本当に苦手です。
ナウシカもおそろしゅうて見たことがありません。


結局お腹を膨らませて、騒いだだけのドライブでした。





  


Posted by あさ at 00:16Comments(3)外出

2009年05月24日

どうしよう。

知人から今いくよくるよみたいな服をもらいました。

ど、どうしよう。  


Posted by あさ at 22:30Comments(4)生活

2009年05月24日

銀座の怪人

七尾和晃著 「銀座の怪人」 読了。

一気読みしました。この興奮、誰に伝えていいのかわからん。
読み終わったあと夢に出たぐらいですよ。
作りが簡単な脳だなぁ。

2004年、FBIが逮捕したユダヤ系イラン人の男によって、日本全体の美術資産に対する
信頼の基盤が根底から揺るがされかねない、戦慄の状況が詳らかになりました。

男は過去20年以上にわたり、日本全土に絵画、骨董の贋作を売り捌いていたのです。
バブル期において画商、美術史教授、実業家、政治家、男の持つ美術品を買った人間は数知れず、
今もその被害額は杳として知れません。
なにより彼等は単純に被害者と言えるのか・・・。

「ニセモノを掴まされて恥ずかしい」
日本人の「恥」の感性をも利用したところに男の怪人振りが伺えます。

政商の側面もある銀座の画商達の老獪さ、バブル期の狂乱、三越事件etc
本を読む楽しみは「知らないことを知ること」と「知っていることが繋がること」ですね。

三越事件で名前の上がった男が、先日読んだ「三島由紀夫・剣と寒紅」に出てきた人かと
一瞬思って慌てました。でも年齢が全然違うので
「あさちゃんはうっかりちゃんねぇ」なんて言いながら読みました。

題材もすごいですが、著者が何よりすごい。
その筆力、取材力、人脈、74年生まれというのが俄かには信じ難い程です。

著者が当事者達に取材する度に感じた既知感。
それはエピローグで明かされます。
これも上手い。唸りました。

勢い彼の著作5冊全部読み事に決定。
1冊だけ入手が難しそうですが、何とかなるでしょう。
この本と、「堤義明 闇の帝国」はすでに読了(これも取材力と執念に圧倒されました)
次は「炭鉱太郎が来た道」です。
特に「炭鉱~」は良書であると私の中の野性の勘が叫んでいます。
楽ちみ。


だが敢えて言いましょう。惚れたから言う。
七尾さん、貴方は確かに若い。
おそらく貴方の知己である方々は8割以上かなり年長者でしょう。
若い、若いと言われてらっしゃる事でしょう。
戦後活躍したフィクサー、財界人、大物と対峙する貴方は眩しい。
そして年長者には貴方の若さと、それに不釣合いなほどの能力が眩しいはずです。
それはご自身でわかってらっしゃるのでしょう、
そしてご自身の若さを強みにしてらっしゃる。

ですが、ですがです。
取材されるときはともかく、
著作の中でもそれを露にされるのはお控えになられた方がよろしいのではないでしょうか。
綿密な取材を地とするなら、細い流水紋のように織り込まれる
若さを強調しているかのような不釣合いな青い文。

貴方より年少である私でさえちょっと恥ずかしくなるほどです。
これからますますのご活躍は目に浮かびますが、
同時に貴方が年経て、過去の著作の所々の青さに身悶えするのも浮かびます。
聡明な貴方です、お気づきにならないはずはございません。

お忙しい御身、このような駄文をご覧になる時間はないでしょうが、
一瞬恋かと勘違いした程の熱情で以て、著作を拝読した者の戯言と御一笑くださいませ。

ごきげんよう。







  


Posted by あさ at 22:26Comments(10)

2009年05月24日

NHKへのためらい

はい、今週も例によってツボツボツボツボゆうとりますわ。
「バイオリン」です。
千住さんが出てましたね。千住兄弟はNHKにようでるのう。

バイオリンの回だってのに、音楽では2のツボで流れていたギターのボレロにメロメロ。
あとで調べたらラリー=コリエルでした。
そらメロメロするわな。

前回の「クラシックホテル」の回もですが、
ここのところNHKを見るのを少し躊躇っていました。
それでも来週の「絨毯」もムハムハ言いながら見るんでしょうけど。
そして今もN響アワー見てますけど。


この逡巡の原因になった番組が分かり、それをここで何故書かないか分かった人、
嫁にしてくれ。


  


Posted by あさ at 21:20Comments(2)映画・TV

2009年05月24日

梅ジャムで幸福論

昼間行った美容室で散々グーグー寝たので、
夜中の冴え冴えとした自分をもてあまし、梅ジャムの仕込みをしました。

パンを食べる習慣があまりないのに季節に踊らされて梅を買ってきてしまいます。
梅に限らず買ってきては後で慌てる。豆やらなんやら。


乾物が一番ひどいです。
以前も書いたような気がしますが、買い込んだ乾物をやっつけるために
年末の食卓はまっ茶色です。
毎年同じことをするので、ちったぁアホじゃねぇんかと思います。


梅酒は作りません。
家の中にアルコールがあると落ち着きませんもの。
あればあるだけ飲んでしまう。
飲んで飲んで飲まれて飲んでです。
ビールのストックなんて恐ろしくて出来ぬわ。


ジャム用の瓶を出したとき、戸棚の奥に見えたのが2本のワインです。
呑み助の私がもう何年と手をつけずに持っている、生まれ年のワイン。
赤、白のそれは人からもらったものです。

その方の吉報を風の噂に聞いたときに開けようと思い、ずっと仕舞っています。


他人の幸せを願うとき、自分がその人とその瞬間、関わっているかいないかは
極々瑣末のことではないかと思います。

人や物があることで得られる幸福というのは脆弱なものです。
物はいつか壊れ、
人とはいつか別れます。

そんな淡雪のようなものを心のよすがにするのはあまり薦めません。
「あんたが何かをなくして悲しむところをみたくないのさ!」です。
何故こういう話になるとハスっぱになるんだ、私は。
あさちゃん、はずかちーのかしら。

とにかく自分の中の幸せを見出せることが、一番長く幸せでいる方法でしょう。



距離はある。何かを持っているわけでもない。
でもたまに美味しいものが手に入ったら、会いに行って分かち合う。
会わなくてもあなたが幸せならそれでいいよ。
これが私の理想の対人観です。


美味しく出来たらあの人やあの人に贈りましょう。
自分が食べる予定のないジャム作りは、人の幸せを考える時間になりました。  


Posted by あさ at 18:53Comments(2)生活

2009年05月24日

狙われる耳

祖父も大概TVの視聴時間の少ない人です。

まともに見るのは日曜日の午後、
NHKのど自慢→新婚さんいっらしゃい→アタック25
という流れです。

ですが中継ぎの「新婚はん」の30分は面白いといってる割りには
まったく画面を見ておらず、手元の本を読んでいます。
おそらく大好きな「アタック25」を逃さない為に、つけているだけのように思えます。

それとも浮いた話も沈んだ話もない最年長の孫に
無言のプレッシャーを与えているのでしょうか。
そうだとしたらなかなかの策士よのう。
結構な圧力です。

そんな術策に富む祖父と昼食後、「のど自慢」を観ていました。
会場は長崎県五島、今回もお歌の上手な方ばかりです。

一番心に残ったのは永ちゃんに扮した内科医(?)の方でしょうか。
前奏の間に客席や壇上の出演者にタオルを撒く永ちゃん。
なんとまめまめしい。
ただ残念なことに五島には永ちゃん文化は伝播していなかったようです。
ほとんどの方が普通に鞄の中に収めていました。

稲作だって全国に伝わるのに長い時間がかかったのです。
仕方がないさ、なぁ永ちゃん。

ちなみにこの永ちゃん、もうすぐご結婚されるとのことでした。
おめでとう、幸せになってね。
しかし人間、人生の甘みにかまけると何をし出すかわからんなぁ。


そのあと見もしない「新婚はんいらはい」を流しながら、祖父の耳を掻きました。

フッフフ。
TVの中の新婚さんもびっくりなこの蜜月ぶり。
全国のおじいちゃんっ子よ、存分に我を妬むがよいわ!



が、ぜんぜん取れない。
聞けば別の祖父道楽の者がつい先日取ったとのこと。
ムキーーーッ!!
この私が出し抜かれようとは。

このようにいつもおじいさんの耳の穴は数々の魔手に狙われているのです。
大変デスネ。(←スゲー人ごと)


帰りに祖父と畑に行きました。デートです。言い張ります。反論する奴はかかって来い。
新玉ねぎをもらいました。
嬉ちー。
ありがとう。




  


Posted by あさ at 18:52Comments(3)生活

2009年05月09日

エンデの島

うわ、4時かいな。寝らな。

というわけで大急ぎで。

「エンデの島」 高任和夫著 読了。

循環する地域通貨、整った医療サービス、
地熱や菜種油からのエネルギーの自己調達
拝金主義の楔から開放された、尊厳ある人間の在り方。
それらを実現する夢のような島に主人公は向かった。

童話か?
なんて言わないで。


「モモ」の作者、ミヒャエル・エンデの言葉、

「パンを買うお金と株で動くお金は違うはずだよ」

という言葉から膨らむ物語です。


書き下ろし作品だそうで、出来ればもっとボリュームが欲しかったです。
それ位良書でした。


最後の章の

「経済は実は愛の領域なんだよ」

この言葉を読めただけでも幸運と思える本でした。

  


Posted by あさ at 04:12Comments(2)

2009年05月09日

壷三昧

皆さん、正雄の壷には慣れまして?!
私はもう大丈夫!こんなにも大丈夫!!
たまに谷さんと高橋アナを思い出して身悶えしますが、
なんだかんだで天下の美丈夫、草刈正雄と週末を過ごしております。

「襖」の回は己が内なる谷さんへ未練を確認した回でした。
いえ、草刈家に和室があると思わなかったので、
てっきり谷さん家にとらやの羊羹でも持っていった甥っ子、正雄君が
襖のご指南を受けるのかと思っていたのですよ。

草刈家はL字の一辺が和の様式のお家だったんですね。
とほほ。
確認したら第一話から概観が出てましたわ。

日本屈指の建築物、桂離宮の襖の美しさにため息が出ました。
光を当てると浮き出る五七の桐の雲母の刷り、その白の美しいことよ!!
鳳凰の止まり木とされる桐を表すのに、あれ以上の神聖な白い輝きがあるでしょうか。
しかしつくづく私も白が好きだなぁ。
色を選ぶのがめんどくさいのかしら。
ズボラじゃからのう。


穴を開けた襖に自分の写真を貼るくらい自分が好きな正雄さんですが、
嫁さんのことはきっともっと好き。
お誕生日の夕食でもワイン選びに余念がありません。

大変残念なことにワインを飲みながら観ることは出来なかったのですが、
昨夜のワイングラスの回と同様、これ以上ないくらい興味深く観ました。
やぁね、これだから呑み助は。

ワインの回は2つ目のツボの「スパークリングワインの泡」がとりわけよかったです。
あの泡の弾ける静かな音を聴くだけでいい気分になれました。


日出に「的山荘」という、大正時代の金山王の別荘を使った城下鰈専門の料亭があります。
贅を尽くした邸宅と庭は大変なもので、門もさながら城門のようでした。

そこで出された箸袋に枯れた文字で

「大味必淡 大音必希」

とありました。
大意ですが、美味しい物は必ず淡く、美しい音は必ず微かに聞こえる程度の音
という意味です。
これでいくと、あのシャンパンの泡の音は正しく「大音必希」のそれと言えましょう。

あ!そういえば的山荘の襖もキレイだった!
取っ手も「襖」の回に出てたような七宝焼きだったと思います。
やはり美というのは身の回りにあるのですね。
世界は美しいもので出来ている!!
だから色々大丈夫!!


しかしスパークリングワインの澱ってあんな風に出すんですね。
びっくりしました。
スポーーーんって。
修道院で作ってた頃のシャンパンはどうしてたんだろう。


「ワイングラス」の回ではつい最近タモリ倶楽部で見た、
リーデル社の日本支社が出ていて笑いました。
ああ、そうそう。その後ろの方で、
「ルネッサーン!!」
ってやってたわ、と思いながら。


来週はクラシックなホテル。
これもまた楽しみです。

でも読みが外れてちょっと悔しくもあります。
クラシックなホテルも含めて、正雄初の1時間スペシャルは
谷さんが信濃路を歩いたように、横浜に行くのではないかと思っていたので。
ここで消費していいの?
まぁいらん世話ですな。


  


Posted by あさ at 03:40Comments(2)映画・TV

2009年05月09日

火鉢

火鉢を入手。

以前から火鉢が欲しかったので、思わぬ出会いに小躍りするほど大喜びです。

蛸唐草文様の染付火鉢で、Φ280×t180のやや小ぶりなものです。
帰宅後の鞄の中身を入れたり、ワインクーラーにしたりと大活躍することでしょう。
中に砂を敷いて枯山水を模するも楽しい。
磨き上げた床に直置きして、その床に映るのを見るのも雅到に富むというもの。
もー楽しゅうてならんわい!!


特に気に入った点。
この火鉢には山水画が描かれているのですが、旅人がひとり遠い山を仰ぎ見ています。

「これは私だ」

と思いました。

その旅人は笑っているようなので、なおさら私と思うのは悪くないなと。



そんなあさちゃんのテーマソングは木枯らし紋次郎の主題歌「誰かが風の中で」です。
あれは魂の歌だ。

江口洋介?
フッフフ。
知らんな。

  


Posted by あさ at 02:40Comments(3)生活

2009年05月09日

成長

たまに知り合いの息子さんに家庭教師をています。
予習の時間も含めて、自分にとってもなかなか学びの多いものです。

先日彼に
「なぜ本を読むのか?」
と質問されました。

理由は幾つもあるのですが、思春期の彼に一番効く回答をしておきました。

「『今の知識を持ったままあの頃に戻りてぇぇぇ!!』と思ったことはないか?
本を読むということは、未来の自分が
『あの頃に戻らなくても知識を持ってる自分』になっているということだ」


なにやらエライ切実に「戻りてぇぇぇ!!」と思ったことがあったようです。
いたく納得してくれました。


年を経ったのでしょうか、人の成長を見るのがなにより楽しい。
今は専ら彼と琴欧洲です。


琴欧洲はえらい。

遠く極東の地に、相撲を取るためにやって来たカロヤン。
「はだか はずかしい」
なんていいながらも、郷に入ってはとばかりに未知の文化を否定せず、(←これ、世界平和への道やで)
若い身空で研鑽を積んだ末の大関昇進。
外を歩けば日本人は自分を見ては「ヨーグルト!ヨーグルト!」

そんな中で素敵なお嬢さんも見つけてこの度ご結婚、
大関おめでとう!!


彼のブログで「人間の成長」というこの世で美しいものの一つを見れます。
もうね、漢字が出ただけでキュンってなっちゃいますよ。
助詞、助動詞は難しいようでスッポ抜けていますが、そんなことは瑣末なことです。

職業柄か食べてる画像ばっかりなのも心が和みます。
誰が教えたか語尾に☆マークがついているのも愛らしい。

「きょう わがしやさん いきました」と書いていて、
添付した画像があきらかに駄菓子屋だったりと
笑いの上手(うわて)を取るのもお上手(じょうず)です。


おばちゃん、君らの味方やで~。
食い詰めたらうちに来な~。


人間食べれたらなんとかなるからさ。

  


Posted by あさ at 02:13Comments(5)生活

2009年05月09日

落椿

真冬真夏以外のものはすべてヘビーローテーションで服を着ています。
それほど被服に重きを置く習慣がないので、
清潔でさえあれば年中似たような格好でもそれほど気になりません。
枚数も同年代の女性と比べたらかなり少ない方でしょう。


2004年にはうっかり被服費0円を達成してしまいました。
年度末に家計簿、というよりお小遣い帳を見返したときには

「わ、私の娘時代は終わった・・・!!」

と惜春とも安堵とも言い難い独り言を呟いたものです。
(下着・靴下は年末にごっそり捨てて、ごっそり買うので歳末特別会計費に含まれます)


そんな中で袖を通さないワンピースがクローゼットに一着あります。
丈は膝丈、袖は7分、地は紺色で織部の緑と白のかなり独特な幾何学模様が入っています。
上から下までくるみボタンが付いていて、丸い襟がなんともクラシカルなものです。

イメージしていただくなら、もたいまさこがひっつめ頭に白いソックス、
かごを持って買い物に行くときに着るワンピースとでも申しましょうか。
奇矯ギリギリの服です。




これを70歳過ぎてから着るためだけに持っています。

若者向けのブランドのものなので、今着るのが一番似合うのかも知れませんが
あえてこれを年を取ってから着たい。
自分で「年を取る楽しみ」を作っとかないとね。

なにより70過ぎてもある程度の体型と健康を保つための物差しとしています。

ウエストを共布のベルトで絞ることで生まれる、ドレープが美しいワンピースです。
不健康なほど太る訳には参りません。
また腰が曲がっては膝裏が、ひょっとしたらそれより上がちらりと見えてしまいます。
わしはタダで見せる程安うないでの!!
安い安くないはともかく、姿勢はよい方がいいでしょう。




「今生の 姿くづさず 落椿」 

佐藤信子さんという方の句です。
このようにありたいものですね。






  


Posted by あさ at 01:14Comments(4)生活