2009年05月09日
落椿
真冬真夏以外のものはすべてヘビーローテーションで服を着ています。
それほど被服に重きを置く習慣がないので、
清潔でさえあれば年中似たような格好でもそれほど気になりません。
枚数も同年代の女性と比べたらかなり少ない方でしょう。
2004年にはうっかり被服費0円を達成してしまいました。
年度末に家計簿、というよりお小遣い帳を見返したときには
「わ、私の娘時代は終わった・・・!!」
と惜春とも安堵とも言い難い独り言を呟いたものです。
(下着・靴下は年末にごっそり捨てて、ごっそり買うので歳末特別会計費に含まれます)
そんな中で袖を通さないワンピースがクローゼットに一着あります。
丈は膝丈、袖は7分、地は紺色で織部の緑と白のかなり独特な幾何学模様が入っています。
上から下までくるみボタンが付いていて、丸い襟がなんともクラシカルなものです。
イメージしていただくなら、もたいまさこがひっつめ頭に白いソックス、
かごを持って買い物に行くときに着るワンピースとでも申しましょうか。
奇矯ギリギリの服です。
これを70歳過ぎてから着るためだけに持っています。
若者向けのブランドのものなので、今着るのが一番似合うのかも知れませんが
あえてこれを年を取ってから着たい。
自分で「年を取る楽しみ」を作っとかないとね。
なにより70過ぎてもある程度の体型と健康を保つための物差しとしています。
ウエストを共布のベルトで絞ることで生まれる、ドレープが美しいワンピースです。
不健康なほど太る訳には参りません。
また腰が曲がっては膝裏が、ひょっとしたらそれより上がちらりと見えてしまいます。
わしはタダで見せる程安うないでの!!
安い安くないはともかく、姿勢はよい方がいいでしょう。
「今生の 姿くづさず 落椿」
佐藤信子さんという方の句です。
このようにありたいものですね。
それほど被服に重きを置く習慣がないので、
清潔でさえあれば年中似たような格好でもそれほど気になりません。
枚数も同年代の女性と比べたらかなり少ない方でしょう。
2004年にはうっかり被服費0円を達成してしまいました。
年度末に家計簿、というよりお小遣い帳を見返したときには
「わ、私の娘時代は終わった・・・!!」
と惜春とも安堵とも言い難い独り言を呟いたものです。
(下着・靴下は年末にごっそり捨てて、ごっそり買うので歳末特別会計費に含まれます)
そんな中で袖を通さないワンピースがクローゼットに一着あります。
丈は膝丈、袖は7分、地は紺色で織部の緑と白のかなり独特な幾何学模様が入っています。
上から下までくるみボタンが付いていて、丸い襟がなんともクラシカルなものです。
イメージしていただくなら、もたいまさこがひっつめ頭に白いソックス、
かごを持って買い物に行くときに着るワンピースとでも申しましょうか。
奇矯ギリギリの服です。
これを70歳過ぎてから着るためだけに持っています。
若者向けのブランドのものなので、今着るのが一番似合うのかも知れませんが
あえてこれを年を取ってから着たい。
自分で「年を取る楽しみ」を作っとかないとね。
なにより70過ぎてもある程度の体型と健康を保つための物差しとしています。
ウエストを共布のベルトで絞ることで生まれる、ドレープが美しいワンピースです。
不健康なほど太る訳には参りません。
また腰が曲がっては膝裏が、ひょっとしたらそれより上がちらりと見えてしまいます。
わしはタダで見せる程安うないでの!!
安い安くないはともかく、姿勢はよい方がいいでしょう。
「今生の 姿くづさず 落椿」
佐藤信子さんという方の句です。
このようにありたいものですね。
Posted by あさ at 01:14│Comments(4)
│生活
この記事へのコメント
私服なのに制服と称して数枚の服を日々着用しているかじです。
お正月を新しい下着・靴下でお迎えになるとは、50代の私の子供時代です。
すっかり、そんなことを忘れて生活しております。
目が覚める思いです。
もたいまさこさん、憧れの女優さんです。素敵ですよね。
声フェチなので、ますますです。
クローゼットのワンピース、丈と袖の長さと色、なによりくるみぼたんに丸襟。
すべてがまさに「美の壷」です!!!
拝読後には、生来の猫背をぐっと伸ばしていましたよ。
人生の閉店準備に入ってしまいがちでしたが、心身ともに崩さずを心がけねばと気付かされました。
今日もありがとうございます。
お正月を新しい下着・靴下でお迎えになるとは、50代の私の子供時代です。
すっかり、そんなことを忘れて生活しております。
目が覚める思いです。
もたいまさこさん、憧れの女優さんです。素敵ですよね。
声フェチなので、ますますです。
クローゼットのワンピース、丈と袖の長さと色、なによりくるみぼたんに丸襟。
すべてがまさに「美の壷」です!!!
拝読後には、生来の猫背をぐっと伸ばしていましたよ。
人生の閉店準備に入ってしまいがちでしたが、心身ともに崩さずを心がけねばと気付かされました。
今日もありがとうございます。
Posted by かじ at 2009年05月09日 09:15
>お正月を新しい下着・靴下でお迎えになるとは、50代の私の子供時代です。
おおぅ、昔(失礼)はそのような習慣があったのですね。
あいかわらず物を知らん。
私にとってのプリンセス・まさこはもたい女史です。
映画「めがね」の彼女も素敵でした。
あの荷物の少なさがいい。
制服かじ様も荷物が少なさそうで、軽やかさが伝わります。
よくよく考えてみれば、もとが美しゅうてなんぼの「落椿」です。
遠過ぎる道のりに呆然としてしまいます。
ああもう「楽椿庵」なんて庵でも結んで、
女の土俵を降りてらくチンになりたい。
おおぅ、昔(失礼)はそのような習慣があったのですね。
あいかわらず物を知らん。
私にとってのプリンセス・まさこはもたい女史です。
映画「めがね」の彼女も素敵でした。
あの荷物の少なさがいい。
制服かじ様も荷物が少なさそうで、軽やかさが伝わります。
よくよく考えてみれば、もとが美しゅうてなんぼの「落椿」です。
遠過ぎる道のりに呆然としてしまいます。
ああもう「楽椿庵」なんて庵でも結んで、
女の土俵を降りてらくチンになりたい。
Posted by あさ
at 2009年05月09日 21:02

あぁ、また後出しで言い訳です。
生家の習慣か、当時はそんなお家が多かったのか、今でもそうなさる方も多数いらっしゃるのか、わかりませんが。
子供時代は、慌ただしい大晦日に静かで清い元日と、くっきりした年末年始をすごしておりました。結婚後はなんともケジメのない日々を送っております。
ほんとうに、目が覚める思いでした。
あっ、それから、私の制服暮らしは頭の中も部屋も散らかっているからなのです。
軽やかな生活が目標ですが、なかなかできません。
その点でも、あささまはお手本です。
「家の片付け」をしないと死ぬに死ねない。
それが解決すると人生の大半の悩みが解決するのではと思うほど、長年の課題なのです。
アクエリアスさまに相談にのっていただき励ましていただき、がんばりますと誓って少しずつですが片付いてきました。
「死に支度いたせいたせと桜かな」 桜のころも過ぎ、逸るばかりなのです。
家がすっきり片付いたら余生を心おきなく楽しみたいです。
生家の習慣か、当時はそんなお家が多かったのか、今でもそうなさる方も多数いらっしゃるのか、わかりませんが。
子供時代は、慌ただしい大晦日に静かで清い元日と、くっきりした年末年始をすごしておりました。結婚後はなんともケジメのない日々を送っております。
ほんとうに、目が覚める思いでした。
あっ、それから、私の制服暮らしは頭の中も部屋も散らかっているからなのです。
軽やかな生活が目標ですが、なかなかできません。
その点でも、あささまはお手本です。
「家の片付け」をしないと死ぬに死ねない。
それが解決すると人生の大半の悩みが解決するのではと思うほど、長年の課題なのです。
アクエリアスさまに相談にのっていただき励ましていただき、がんばりますと誓って少しずつですが片付いてきました。
「死に支度いたせいたせと桜かな」 桜のころも過ぎ、逸るばかりなのです。
家がすっきり片付いたら余生を心おきなく楽しみたいです。
Posted by かじ at 2009年05月11日 16:13
下着、靴下の話は人に話すと驚かれていたので
あまりないことなのかと思っていました。
そういえばかじ様のお生まれは大分ではないとのこと、
だから私の回りで聞かなかったのでしょうか。
「家の片付け」、比喩的表現も含まれてるのでしょうか。
人生の経験が多くてらっしゃるかじ様ならたしかに大仕事そうですね。
私の物のなさは、己の人生のスッカスカぶりの露呈にすぎません。
どうぞお手本などとおっしゃらないでくださいませ。
もう今日は日曜美術館の5月31日の予告でにやにやしっぱなしです。
あまりないことなのかと思っていました。
そういえばかじ様のお生まれは大分ではないとのこと、
だから私の回りで聞かなかったのでしょうか。
「家の片付け」、比喩的表現も含まれてるのでしょうか。
人生の経験が多くてらっしゃるかじ様ならたしかに大仕事そうですね。
私の物のなさは、己の人生のスッカスカぶりの露呈にすぎません。
どうぞお手本などとおっしゃらないでくださいませ。
もう今日は日曜美術館の5月31日の予告でにやにやしっぱなしです。
Posted by あさ
at 2009年05月24日 19:08
