2010年07月25日

拈華微笑

蓮の花を見てきました。
夜討ち朝駆けのこの早さ。
片道25分、高速無料化の恩恵を受けた次第です。

国宝の石仏の側にあるということもあって、仏恩を感じる美しさでした。
桟橋に立ちこめる花の匂いも芳しく、
背丈より高く天に伸びる茎、
白とピンクの華やかな色味の花弁、
ここぞ極楽と思いながら歩きました。

大きな葉を濡らす朝露も、ひんやりと清らかな冷たさを湛えています。
触れた指先も蓮の移り香を纏うようです。


他の方も同じようにお思いらしく、カメラと三脚を抱えたおいさん達が
「こら極楽やの」
「今日見に来たしは長生きするで」
と口ぐちにおっしゃっていました。

知らんおいさんの弁ですが、長生きすると言われれば
そのご利益にあやかりたいので、次来るときは祖父と一緒に来ようと思います。

おいさん、ありがとう。
また一歩うちのおじいさんが「百歳バンザイ」に近づいたよ。


拈華微笑という言葉がありますが、
悟ってなくてもニヤニヤし通しです。

帰りの運転中はNHK広島(百歳バンザイ制作局)の人が来た時のシュミレーションと
知人に見せてもらった宴会芸、
「角砂糖を洗ってしまい、溶けて空になった手をみて愕然とするアライグマラスカル」と
「『男なんてシャボン玉~』とハスっ葉なアテレコでしゃべるミッフィーちゃん」を
思い出してニヤニヤしていました。
多いんだよなぁ、思い出し笑い。





今黒豆を炊いています。
出来上がるのは昼頃でしょうか。
キンキンに冷やした甘い豆が食べたくて、夕べから水につけていました。

豆を炊きながら、日曜美術館を見ながら(今日は光琳だ!)
「ワンモアセッ!」とか言いながら、床を三回拭こうと思います。
(乾拭き、水拭き、清め拭き。掃除機がないからとはいえ、どうかしとる)

出だしはもんどりうってましたが、とてもいい日曜です。
皆様も素敵な日曜日をお過ごしください。














拈華微笑・・・ねんげみしょう。釈迦の弟子迦葉に、釈迦が金波羅華(金色の蓮)を渡すと
       他の者はわからなかったが、迦葉だけはその意味を悟り微笑したという禅語。
       わしの思い出し笑いとは次元が違う微笑よな。    


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Posted by あさ at 09:12│Comments(1)外出
この記事へのコメント
あさ様

2か月ぶりの更新ありがとうございます。
朝からうれしくて、居ながらにして極楽ゴクラク!と
上機嫌で過ごしましたよ。
何やかや(笑)の憂さも酷暑も、ドンと来い!


「拈華微笑」タイトルを見た途端にコピーして
調べましたら、
脚注をつけてくださっていたのですね。うれしい。
相変わらずの落ち着きのなさです。
迦葉だけが悟ったその意味って、なんやろう、と考えていましたが
それ自体が悟りにほど遠いことなのですね。

黒豆を冷やして頂くという発想がなかったです。
見習って、黒豆を炊いてみましょ。
拭き掃除も見習っているのですよ。
汗をかいて気持ちいい。裸足に気持ちいい。

と、お陰さまで良い日曜日を過ごしました。
Posted by ゆうひ at 2010年07月25日 19:41
 
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