2008年08月09日

人妻魂

嵐山光三郎 著 「人妻魂」読了

明治から昭和の奔放だったり薄幸だったりする人妻たちにスポットを当てたものです。
柳原白蓮、漱石の妻鏡子、鴎外の妻しげ、与謝野晶子etc・・・。
さっくり読めて楽しかったです。

前書きからふるっていました。
「人妻と言う言葉ほど男心をコトコトと煮込み、ムラムラといらだたせ、
ビリビリとしびれさせるものはありません。(略)
人妻→官能→嫉妬→不倫→離婚→再婚→流浪→
淫乱→堕落→覚醒→心中→自立→遊蕩→熟成→昼寝 と
妄想は果てしなく広がりますが・・・」

覚醒したのに心中ってひどいな(笑)
最後が昼寝ってところが著者のセンスのよさでしょう。
つか、すごい妄想だ。

この本を読んで「ツバメ」の語源が平塚らいてうの奥村博史から
来ていると言うのを初めて知りました。
いっこ賢くなったぞ。

あと表紙がかわいい。

この「人妻魂」というタイトルでアクセス数が増えたら何かちょっと考えてしまうなぁ。


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Posted by あさ at 22:35│Comments(0)
 
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