2008年11月22日

「おれは伊平次」 

「おれは伊平次」 神坂次郎著 読了

男18、島原生まれの伊平次さん。
暴漢に襲われそうになった娘さんを助けると、惚れたか惚れられたかでその場で結婚のお約束。
ところが祝言の席で、かつて同じように言い交わした女性とばったり遭遇。
これはたまらんと居づらくなってそのまま出奔。

出奔先で外国人と喧嘩して、海に放り投げたものだからさぁ大変。
世界をまたにかけて逃げ回ります。
行く先ざきで女性と仲良くなっては「俺の嫁になれ」といって、いつの間にやら嫁さん3000人。

折りしも日本は列強諸国と伍していかねばならぬ、明治の御世。
女衒となって娼館を作り、からゆきさんで外貨を稼いで国益をもたらすべく奔走する伊平次さん。
いつの間にやら南洋の小国の姫とも結婚して、王様として執政。
果てはロシアのバルチック艦隊3隻を、海賊よろしく分捕ってこれも故国に提供する豪胆ぶり。
括目してみよ!男伊平次一代記!!


おっさん、むっちゃくちゃやなーと言いながら読了しました。



で、一番驚くのが、この村岡伊平次さん。
実在する人なのですよ。

そら女衒してたんじゃ、なんぼ報国の士でも教科書にはのせられんですな。











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Posted by あさ at 23:14│Comments(0)
 
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