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2009年08月08日

ぬかったわ

先々週だったか、日曜美術館に作家・高村薫さんが出ていました。


「新潮」連載の「太陽を曳く馬」の単行本化をこの番組で知りましたよ!
いつの間に?!

その日の内に本屋に行ったら平積みで置いてあるし。
何故気がつかなんだ、私よ。

「暑いのー、「照柿」の季節じゃのー、読み返しますかのー」

なんて思っていたらこの僥倖。
今年のお盆休みはこれね! 
なんて思っていたのに我慢がきかなくて今日買ってきてしまいました。
今こうしている間もソワソワする。
「晴子情歌」のような人間の心の深遠と、「李歐」のような読後感の爽快さを求めるのは贅沢かしら。
楽ちみ。


彼女の作品を読まれた方なら諾としてくれるでしょうが、
とかく真面目な方なのだろうなぁという印象を受けます。
ある時期から作品に散りばめられたキリスト教的なモチーフが
悉く仏教的なものに変わります。
これについて女史は
「阪神大震災によって、人の生死を分けたものはなんだったのか」
という問いを自分にし続けた結果と、何かで読んだ覚えがあります。
(「半眼訥々?」違うか)

TVの中でもその思索の深さと誠実さは充分に伝わるものでした。
今までで一番姜氏と話したゲストじゃないかしら。
活字にして欲しい対談でした。



少し驚いたのが、高村女史のド金髪。
これに驚いたというより、人の髪色に釘付けになる自分に驚きました。
何年か前の橋本崇載七段以来です。

紳士じゃなくても金髪がお好き。



もうひとつぬかったのが、「OUTLIERS」が既に邦訳されていたことです。
しかも訳者が勝間和代さん。
ぜんっぜん気がつかなかった。

これはもう先日読んだのですが、マルコム・グラッドウェルはやっぱり面白かったです。



マタイの法則と彼が呼ぶ、チャンスを与えられた人は己のスキルを伸ばし
それがさらなるチャンスを呼び込むことにつなげる法則、

また成功した人物の多くは、成功した領域で1万時間を超える経験を積んでいるという1万時間ルール、

さらにチャンスとそれをつかみ取る能力、

ある程度社会的・文化的背景がサクセスの要因となるが、それを認識することで克服できることなど。

ビートルズなどたくさんの具体例が面白いです。
自己啓発本というより、ノンフィクションとして読みました。

ただこれ、訳は勝間和代さんじゃなくてもいいんじゃないかなぁと。
売るためだけなら、もう彼女の推薦の帯だけでも充分でしょ?
訳がよろしくないとかいう話ではなくて、仕事や富の分配の話としてお聞き下さいませ。

あと装丁は原著の方がかっこよかった。


しかし気にしてたこの2冊の情報を逃すなんて。
アタイも焼きが回ったもんだよ。



橋本七段…NHK日曜AM10:00「将棋の時間」の講師としてもご活躍。
       口癖は「マジやべぇ」
       かつてド金髪のパンチパーマ、紫のスーツで視聴者の度肝を抜く。
       先々週は浮き輪を持って登場。 なぜだ。
       ファッション・言動ともに釘付けにさせる、なんともこ憎い女殺し(油地獄)。
  


Posted by あさ at 23:05Comments(2)