2009年06月27日

すまん

何年か振りにあるカフェに行きました。

高台に立つ眺めのいいお店です。
空と海のその淡青の境は、正しく神の引き給うた線だと
ただただ歎美しておりました。

天気もよかったので近くの神社に行ったついでに寄りますと、











潰れてた。











あー、ごめん。
私ここでお茶とケーキだけで「トシオ、あんたいけんで」とかいいながら
「死の棘」を読み上げたりしてたわ。
私みたいのが多かったのかなぁ。






「死の棘」1…島尾敏雄の私小説。夫トシオの浮気が原因で狂気を纏う妻ミホ。
       妄執と嫉妬、贖罪と衝突の日々の中、やがてトシオも精神に異常を来たす。
       極限状態の中で夫婦とは、家族とはを問い続ける物語。
       「ドグラマグラ」並に読んでて頭がおかしくなる。

「死の棘」2…トシオ=岸辺一徳、ミホ=松坂慶子で映画化。
        岸部四郎の談では「兄とは親戚の冠婚葬祭の時しか会うこともない」とのこと。
        あんだけそっくり兄弟でもこのくらいの距離がある。それはそれでいいと思う。
        家族間で悩みのある人にはちょっといい福音ではないでしょうか。 


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どっちか聞かれたので。
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Posted by あさ at 23:34│Comments(4)生活
この記事へのコメント
久しぶりに好きなお店に行って、そこがなくなっていると、切ないですね。

「死の棘」未読です。
ですが、大まかなあらすじを知った時に、夫の浮気でパラノイアになる妻とその妻を捨てずに贖罪する夫に驚きました。
相手を裏切ることの怖さと重大さを思い知りました。
浮気なんてややこしいばっかりですね。

岸辺シローさん、大丈夫かしらと気になる存在です。
Posted by ゆうひ at 2009年06月28日 00:24
ゆうひ様

おお、未読と仰るのに的確なご感想。

>相手を裏切ることの怖さと重大さを思い知りました。

まさにこれがテーマといってもいいほどです。

岸部(弟)氏のプロフィールを見たら、属していたグループでタンバリン担当と知ってひっくり返りました。
GSブームの懐の深さには驚かされます。
Posted by あさあさ at 2009年06月28日 00:32
今夜は腰痛のせいもあり、横になり携帯から失礼しております。
携帯は不得手です。
でも頑張る!(一体何がタローをそこまで突き動かすのか・・・)

一徳さんは、私の知人に連れられ二度ほど来店されたことがあります。
しかし、役者転向の頃、誰がこれほどの名バイプレイヤーになると予想したでしょう。
一方シローさんは、タイガースにはいった経緯もドタバタでしたが、それからは地に足がつかなかったのでしょうね。
タイガース後のブレバタをバックの2曲のヒットは、なかなか名曲であります。
いずれにせよ、兄なかりせば今の状態もなかったのかも・・・と、思うとちょい複雑。
Posted by タロー at 2009年06月28日 02:28
タロー様

無理せんで下さい。いやほんと。

一徳(いい名前だ)さんをお迎えになったことがあるのですね。
一徳ボイス割と好きです。

実はGS全盛の頃のお二方のご活躍を全く知らんのです。
そもそもあのそっくり兄弟の区別がついたのもここ最近で。
「口が開いてたら弟」という覚え方をしていました。
Posted by あさあさ at 2009年06月28日 02:53
 
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