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2011年01月04日

たった独りの引き揚げ隊

「たった独りの引き揚げ隊 -10歳の少年、満州1000キロを征く- 」 石村博子 読了


去年一番人に勧めた本です。

サンボの生ける神と言われるビクトル古賀さんの満洲からの引き揚げの体験談。
サンボというのはロシアの格闘技で、その成り立ちにはあの広瀬武夫の影響もあったと言われています。
ビクトル氏は41戦すべて一本勝ちという偉業と成し遂げ
ソ連からは数多の賞を授与し、その名は遠く旧東欧圏まで響き渡り、
後進も多く育ててらっしゃいます。

ですが彼は自分の人生で輝いていたのは10歳、11歳の頃だと言います。






日露ハーフのビーチャ(ビクトル君の愛称。これがあるからロシア文学は辛い)は
コサック最後の子どもとして祖父からコサックの教育を受けます。

世界最強と言われたコサック近衛騎兵の一族の長である祖父からの薫陶と自然、
そして丈夫な体と信仰心が彼を満洲から日本まで導いてくれたました。

時に日本人から露助の子どもと言われ、引き揚げ隊から爪弾きにされても
途中途中に横たわる死体に十字を切り、虫が湧くのを少しでも遅らせるようにうつぶせに寝かしてやり
その遺体から靴を拝借して、太陽の位置を頼りに一人ひたすら道を進みます。




ざっくり書くと10歳の男の子の身に降りかかるには
あまりに酷な運命で胸が潰されそうですが、
これは読むと印象がまるで違うんですよ。
ビーチャの命の力の強さが暗さを一掃します。
ビクトル氏の語り口も軽やかで悲壮感がなく冒険譚のようです。

ばてると落ち込み、落ち込むと生命力が弱る事を分かっているビーチャは
たくさんのロシアの歌を歌いながら陽気に荒野を歩きます。

本の中で紹介されているコサックの子守歌は後にアメリカのフォークシンガー、ピート・シーガーが
「花はどこへ行った」のタイトルで歌い、世界中に広まったそうです。



水場を探し、野宿の際は天候と急激な温度差に気をつけ、馬糞や草で虫を除け
一路日本を目指すビーチャに空腹で苦しんだ記憶はありません。

「流れる星は生きている」をはじめ、引き揚げに関する本の中で
これほど特異なことがあるでしょうか。
そのうち調達できるはずという自信と気楽さをビーチャは持っていました。
食べ物を自分で調達できる人間というのは本当に頼もしい。


ビーチャの冒険もですが、コサックの歴史とその終焉を知るのにおいても良書と言えます。

私に子どもが出来たらこの本を読ませてあげたいなぁ。
で、もうちょっと大きくなったら「銃・病原菌・鉄」を渡しとくか。
あれ?まるで予定はないのに想像したらえらい楽しいじゃなイカ!!
(そのうちゲソゲソ言い出すんだわ、私の子どもなら…)


何回読み返したかわかりませんが、読むたびに腹筋の回数が増えます。
今夜も寝る前にざっと読むか。

私も「太陽が一個、ナイフが一本。それさえあれば、生きて、歩ける」と言えるぐらいの
身体と心と知識を持てるように生きていきたいです。

あと、生きていくのにやはりそう物はいらんな!!と
…いかん。またビョーキが。







只今のBGMは Led Zeppelin の「移民の歌」
あ、今マイケル・ナイマンの「ピアノレッスン」になった。
今年のニューイヤーオペラコンサートは最初の方逃したのでパスしちゃった。
年末の第九は聴けたからよしとするか。  


Posted by あさ at 00:08Comments(2)

2011年01月03日

谷さん

去年一番驚いたことはやはり谷さんのご逝去です。



夏に図書館にいると知り合いがたまたま来て教えてくれました。
その後続く谷さんの特番。

美の壷では「盆栽」の回を再放送してくれました。
良回の一つです。

満月の絵のお軸を背に、枝ぶりのいい梅の盆栽が出たところで少し泣きました。
少し説明しづらいのですが、私の中では脈絡のある涙なのです。

しばらくして「アバンティ」で谷さんが出た回の総集編を聴いたり、
親友でらっしゃる犬塚さんが出ておいでの映画、「ふたたび」を見て
小さくそのご冥福をお祈りしておりました。


今月号の「サライ」では犬塚さんが谷さんの思い出と共に「ガチョーン伝説」というCDを
紹介されています。私も買っておこう。

この号の「朝飯自慢」はジャズシンガーの伊藤君子さんでした。
彼女の名曲の一つ「Follow Me」の一番みたいなところが人間の想像が及びつく最高の
天国なのかもなぁと思ってみたりしています。
 



もー。
ただでさえ、アランフェス協奏曲は泣きのナンバーだってのに。


さらに去年は大野一雄さん、小室直樹さんもお亡くなりになっているんですよね。
このお二方もなんとなく死なない人だと思ってたので(わかるでしょ?!)
本当に命は有限なのだなぁと改めて思い知らされました。
  


Posted by あさ at 23:45Comments(1)考える

2011年01月03日

回顧2010 其の1

好きな温泉が出来ました。
平家落人伝説の塚があるくらいなので秘湯と言えないこともない。

春は桜を愛で、夏は雨音に耳を澄まし
秋の枯れ葉に物憂いて、冬の冷気を窓の外に感じつつ…


温泉サイッッコォォォォォオオオ!!!


大分に住んでいる者のこれ以上の役得がありましょうか。
食べ物は美味しいし、いいところに住んでるよなぁ。


この温泉に行くときはいつも途中のスーパーに寄って(コンビニなどないわ)
入口に置いてある水槽のどんこやメダカにご機嫌伺いをして
飲み物を買っておきます。山あいの地区なので鹿肉、猪肉、
季節になると名産の栗を使った栗大福もあり地域色豊かなスーパーです。 

海の近くに住む者には山のスーパーでも十分レジャー施設なのですよ。
お服も売っているのよ!野良着とか言うな!!



ちゃんと舗装した道の先にあるので、安心して向えるのですが
何様山を登るのであまり知っている方も少なく毎回貸切です。
どうかしたら人間より鹿の目撃回数の方が多いような気がします。

冬のはしりに行ったときは温泉手前の石橋から
岩の上に鹿の皮が干してあるのを見ました。
穴も開けず上手く割いてたなぁ。


人が少ないのもよいですが、ここはその清潔さが気持ちいいのです。
立ち込める湯気が、窓からの光の筋の中で揺らぐ様まで美しい。

施設としてはそう新しくもありませんし、広い湯船ということもないのですが、
来客数日が10人前後の中でも行き届いた掃除をされる従業員の方(一人)の
お心映えがそのまま表れているかのようです。

そうなると入る側のマナーも向上するというもので、
この場の美しさを維持しようと努めます。
良い連鎖ですね。


お風呂上りに地元のお茶も入れて下さいますし、
休憩室に置いてある江川達也の日清戦争もとい日露戦争物語が途中までしか
置いてないというのもよくわかってらっしゃる。



浴室の窓を開ければ眼下に清流が流れ、
季節ごとに色を変える木々を見ているだけで時間がたちます。

一番長く入っていた時は手嶋龍一さんの「スギハラ・ダラー」を持ち込んで
湯船で読んでいたときでしょうか。
やりたい放題です。
ちなみに直筆サイン入りの頂き物。フッフフ。
羨んでいただこうか!

今年も温泉と言ったらおそらくここ一辺倒のような気がします。





もうひとつ好きなのですが、遠くて行くだけで一日仕事になってしまう温泉があります。
全国から登山客が訪れる大崩山(こわいね)を臨みつつお湯を楽しめます。

山幸彦の産湯に使われた川の名を冠する温泉で、
ましてや「美人の湯」とつけばそりゃ行くがな!
山を越えても行くがな!!
(本当に山やら県境やら越えねばならん険阻な道)


去年は一度しか行けませんでしたが、大変よいお湯でした。
上がったあと休憩室で広瀬武夫の本を読んでいると
「白瀬中尉ですか?」中年の男性にと声を掛けられました。

広瀬と白瀬を間違える人がいるというのは何所かで読んだ覚えがありましたが、
本当にいるんだなぁと思いつつ丁寧に訂正させていただきました。

ですが広瀬より先に、白瀬矗の名が出てきたのも無理からぬことで
この方は白瀬所縁の土地にお生まれになったとのことでした。
この日は登山にいらしたということで、おみ足の痛々しさがまだ記憶に残っています。


その後お蕎麦を食べて
「家を出る前にがっつり掃除もしたし、風呂にも浸かった。これで蕎麦とはまさに清めの1日よな」
と満足しきりでした。


帰りにお土産コーナーをうろうろすると、この温泉オリジナルの石鹸発見。
説明書を読むと何やらよさげなので買おうと思いお財布を捜すと、
長財布は家に置いてきたことが判明。

小銭入れに入れていたお金だけで
よくこの日1日賄えたなとほっとしたり呆れたり。
石鹸は次の、と言うより今年の楽しみにしたいと思います。



…正直よく無事に帰れたなと、思い出すと冷や汗をかきます。
今年はこの迂闊さも改めねばな、あさちゃんよ。

  


Posted by あさ at 23:23Comments(1)生活

2011年01月03日

去年の正月・今年の正月

昨年も良い年でした。

もう捨てましたが去年の手帳には楽しかったことばかり書いておりました。
2月のページに男名前を書き連ねてたし。
甘太さん甘太さんって。
やたら貰ったのよね甘太さん。 甘藷もとい感謝。


一昨年の大晦日は森繁久弥の「サラリーマン忠臣蔵」を見ながらここに書いて、
ふわふわするのは酒のせいなのか、
動く柳家金語楼を見れたからなのか判然としなかったのですが
日も暮れてから自分は風邪であるということに気がついて
慌てて暖房器具と葛根湯を買いに行きました。

風邪っぴきで正月を迎えるなんて初めてでしたよ。
そのお陰かどうかはわかりませんが、その後一年まったく病気怪我はありませんでした。

それと思ったより体の弱りに心が追従しなかったので、
これは自分の強さが特別だというのを常に意識していないと
弱っている人の心に添うことが出来ない人間になるぞと戒めを新たにしました。


しかし葛根湯って美味しいですね。
口に含むとしばらく飲み込まなくてもいいかなと思うくらい(←風邪で思考力が低下している)
あの甘苦さがいい。
聡明で甘い物好きのお年寄りを齧ったらあんな味じゃないかしら?
新年早々、うちのお祖父さん生命の危機。
病身でなくても食べられる、あの味に近い食べ物ってないのかなぁ。
葛の根齧ったらあの味がするのかのぅ。



暖房器具はさらに一年前、壊れた時に

「このまま頑張ったら『寒さに強いあさちゃん』に会えるんじゃなくて?!」

と思って買わずにいたのですがダメでした。
それで風邪を引いてるんですから世話ありません。
それでも2月の奇跡的に暖かかったある日に片付けちゃいましたけどね。

したらこの年の3月4月が寒いのなんの!
忘れきらんわ!
あの寒さの記憶があったので、今年の猛暑はぶーたれずに過ごせました。

そんなわけでなぜか『暑さに強いあさちゃん』に会えました。
人間万事塞翁が馬よな。


おかげでまったく人と会わずに一年を迎えた2010年でしたが、
癖がついたのか今年も人と会わずに正月を迎えています。
これはこれで清閑なお正月。

昨日某美術館に行って案内してもらった学芸員さんと話したきりです。
ここには去年6月河野隆氏の篆刻展を見に行きました。これもよかった。

昨日はとんでもなく贅沢なことに完全貸切の中、三彩器や景徳鎮をたっぷり観賞しました。
正に目の正月です。
特に鈞窯の澱青釉壺の前に暫く張り付いていました。
雨過天青に吾身を映すこの華侈の極み。
今年もいい一年になりそうだなぁ。





※甘太さん…大分県が新たに誇る高糖度甘藷。正式名称「甘太くん」。あまりの美味しさにさん付け。
 ワタクシ食べ物でさん付けするのは彼とマロニーさんだけよ。その位美味しい。
  


Posted by あさ at 22:42Comments(1)生活

2011年01月03日

謹賀新年

明けましておめでとうございます。
穏やかな天候に恵まれた佐伯市で新年を寿いでおります。
ちなみに新年最初の大声は、正雄の甥に麒麟のええ声さんが出たことです。
「えぇ?!」 って言ったよ。
いや、男前さんなおじ甥コンビですけど。


今年も黒豆が美味しく出来ました。
今も飲みながらつまんでおります。
このねっとりとした食感がよろしい。

私の中の豆炊きババアは未だ衰え知らずです。
否、老いてなお益々盛ん。

年々ガサツな作り方になってきているのに、年々美味しくなります。
これが年を重ねる(=経験を積む)ということなのでしょうか。

正月に思う年をとる喜び。
まことによい年の始めです。



只今のBGMは山崎ハコの「きょうだい心中」です。
サイトウキネンオーケストラのマーラーの次がこれか。




♪わしとあなたはきょうだいの仲ぁぁぁぁ




正月早々絶唱。
あさちゃんは今年も通常運行のようね。うふふ。






※きょうだい心中・・・滋賀に伝わる歌を基にしたとされる。詳しくは久世光彦の「花迷宮」参照のこと。
 向田邦子との思い出話などもあり。でも滋賀でこういう話だと兄妹より叔父姪(雄略天皇の皇子とその姪)の
 方が先に浮かぶがなぁ。  


Posted by あさ at 21:58Comments(1)ご挨拶

2010年11月08日

シンプルの極みを目指して

机と椅子を処分しました。
週末図書館で借りる生活です。
地元の図書館ではないので、行くだけでもいいドライブです。


腹筋と腕立てをしています。
ウォーキングと併せて、ゴッチ式に取り組む日々です。
道具を使わず自重に頼り、贅肉を落とすのは不思議と自尊心が満たされるものです。





生活はシンプルになりつつあります。
身体もシンプルになりつつあります。
次は思考もシンプルに。




「飲んだら」「乗るな」

「開けたら」「閉める」

「困ってたら」「助ける」

「受けた恩は」「返す」








尖閣諸島問題では海上保安庁の方は尖閣諸島沖の海上で、
件の映像で告発した方はネットの大海の中で、
体を張って国防の盾になって下さいました。


国家の趨勢に係る外交問題を内政問題にすり替えて、
政府は機密を漏洩した者は逮捕しろと息巻いていますが
どれだけ考えても機密扱いとすべき事案ではないと思いますし
今回の一連の政府の対応がどれだけ日本の国益を損う結果をもたらすかというのは
星霜経つを待つまでもなく、メドベージェフ大統領の北方領土訪問がいい例でしょう。

なぜ船長が釈放されて、告発者が刑事告訴されるのか。
映像の秘匿に一体何の実益があるのか。





本当に言いたいことは山とありますが、

私は自分の住んでいる国を守ってもらった恩義を
勝手にそして確かに
受け取ったことだけを胸に刻んでおきます。




「受けた恩は」




 



「返す」




署名ぐらいしか出来ないのもわかっていますし、
現政権である限り、それさえもただの自己満足にしか
ならないだろうというのもわかっていますが
恩を受けたことは絶対に忘れない。

決めた以上はやらねばならぬ。
シンプルライフの何と険しきことよ。







あーもー。
次こそは
浜村淳久しぶりに見て嬉しいとか、
プリキュアかわいいとか、
ズボラ飯の花ちゃんかわいいとか
きまクラどん3連荘当てたとか、
毎日ごはんおいしいとか、
沓掛時次郎饅頭楽しみとか、
皇国の守護者はやっぱり面白いとか、
浜村淳久しぶりに見てとても嬉しいとか、
書くからな。
  


Posted by あさ at 20:59Comments(2)考える

2010年07月25日

拈華微笑

蓮の花を見てきました。
夜討ち朝駆けのこの早さ。
片道25分、高速無料化の恩恵を受けた次第です。

国宝の石仏の側にあるということもあって、仏恩を感じる美しさでした。
桟橋に立ちこめる花の匂いも芳しく、
背丈より高く天に伸びる茎、
白とピンクの華やかな色味の花弁、
ここぞ極楽と思いながら歩きました。

大きな葉を濡らす朝露も、ひんやりと清らかな冷たさを湛えています。
触れた指先も蓮の移り香を纏うようです。


他の方も同じようにお思いらしく、カメラと三脚を抱えたおいさん達が
「こら極楽やの」
「今日見に来たしは長生きするで」
と口ぐちにおっしゃっていました。

知らんおいさんの弁ですが、長生きすると言われれば
そのご利益にあやかりたいので、次来るときは祖父と一緒に来ようと思います。

おいさん、ありがとう。
また一歩うちのおじいさんが「百歳バンザイ」に近づいたよ。


拈華微笑という言葉がありますが、
悟ってなくてもニヤニヤし通しです。

帰りの運転中はNHK広島(百歳バンザイ制作局)の人が来た時のシュミレーションと
知人に見せてもらった宴会芸、
「角砂糖を洗ってしまい、溶けて空になった手をみて愕然とするアライグマラスカル」と
「『男なんてシャボン玉~』とハスっ葉なアテレコでしゃべるミッフィーちゃん」を
思い出してニヤニヤしていました。
多いんだよなぁ、思い出し笑い。





今黒豆を炊いています。
出来上がるのは昼頃でしょうか。
キンキンに冷やした甘い豆が食べたくて、夕べから水につけていました。

豆を炊きながら、日曜美術館を見ながら(今日は光琳だ!)
「ワンモアセッ!」とか言いながら、床を三回拭こうと思います。
(乾拭き、水拭き、清め拭き。掃除機がないからとはいえ、どうかしとる)

出だしはもんどりうってましたが、とてもいい日曜です。
皆様も素敵な日曜日をお過ごしください。














拈華微笑・・・ねんげみしょう。釈迦の弟子迦葉に、釈迦が金波羅華(金色の蓮)を渡すと
       他の者はわからなかったが、迦葉だけはその意味を悟り微笑したという禅語。
       わしの思い出し笑いとは次元が違う微笑よな。    
  


Posted by あさ at 09:12Comments(1)外出

2010年07月25日

おはようございます。

日曜日の朝、AM4:35 起床。


AM4:00に一度起きたのに二度寝の末のAM4:35。
百歳バンザイの再々放送が終わって5分後のAM4:35。
暫時瞑目した後、あああぁぁと布団に倒れたAM4:35。


・・・・・・。

百歳をバンザイしたかったよぉぉぉぅぅうううう!!
もう二度と!
二度と二度寝などするものか!!!
もう少し寝ても大丈夫だなんて言って
甘ったれのデレ助根性の因果の果てがこれですがな!!




透明な紅色の朝日が山の端から昇りかけ、
群青色の空との境を水色に染めかけています。
こんなに美しい朝なのに。
あああぁぁ。


今からおにぎり作ってお茶持って、蓮の花を見に行きます。
咲くときに音が出るという話を何かで読んだので、それを聞きに。
初めて行くのですが、5反の敷地に沢山の古代蓮が咲いているそうです。

如来が坐し花を見れば心も晴れよう。
道行の海岸沿いも朝日が煌き美しかろう。



さてお米研ぐかな。
その前に百歳バンザイのHP見るよ。









もう一度書いて置くぞ、あさちゃんよ。

二度寝はいけんで!!



  


Posted by あさ at 05:22Comments(0)生活

2010年05月30日

ありがとうハンク

ハンク・ジョーンズ 5月16日 永眠。
享年91歳。
冥福を祈るばかり。

・・・冥福。
冥府での幸福を祈る。
美しい言葉ですね。



今NHKFMの追悼特集を聞きながらPCに向かっています。
「枯葉」「My Funny Valentine」などの名曲が流れるなか、
酩酊状態でほとんど聞き取れません。
ごめんよハンク。

さっきまでハンクの似顔絵や小林まこと版「沓掛時次郎」の
時次郎の似顔絵を筆の遊び(すさび)と描いていたのに
なぜか余勢を駆って記事投稿。
なんとなく今日この日は家でPCに向かうことはあるまいと思っていたのに。


何を飲んだのか順立てて言えないくらいなのですが、
現行は日田老松酒造の「梨園」という梨のリキュールで小休止しています。
品のいい甘さのお酒です。
無論原液ストレートです。
アルコール度数僅か12度。
薄めるべくなどなかりせば。

濃厚なブルーチーズと一緒に頂いています。
この組み合わせを咄嗟に思いついたアタクシ様は大変立派だと思います(酔ってます・・・)


ハンク・ジョーンズはJAZZの生き神様でした。
あのマリリンモンローがプレジデントにお誕生日の歌を歌っていたときの伴奏もしています。
おお、ププッピドゥー。





ハンクの死を知った夜は
「貴方にこのウイスキーと美しい日本を捧げます」

といいながら、京都御所の清涼門や承明門、桂離宮の写真を見ながら
頂き物のウイスキーを空けました。










ありがとう ハンク。




  


Posted by あさ at 00:30Comments(2)生活

2010年05月12日

■■■口蹄疫2■■■

先日に引き続き、口蹄疫に関する記事です。
YOUTUBEに見ていただきたい動画があります。


今貼り方をおぼえたのですが(簡単なんですね)ここに貼るよりも
お時間があれば関連動画もご覧になっていただけたらと思うので
タイトルのみにて失礼いたします。
いずれも検索ワードは「口蹄疫」で出てきます。


・【口蹄疫】20100511農水委員会 江藤拓(自民質疑1/5)【政権野党】 ※1~5まであります。

江藤拓議員の「私なんか」のくだりで泣き、おばあさんの話で号泣でした。
こういう危機のときにこそ、人の鼎の軽重が問われるのですね。
この温度差は何なんだ。




・口蹄疫パンデミックの現場から[桜H22/5/10】

先日お伝えしたブログの方が電話で桜チャンネルに出てらっしゃいます。
あまりにも悲痛な涙声。




・2010年_宮崎県口蹄疫_県広報CM

東国原知事出演のCMです。大変なご心労のようで痛々しいほどのやつれ方です。
氏のツイッターでの情報では5月12日現在の殺処分対象家畜は
牛豚合わせて77168頭。



現場の方のご苦労を思うと胸が詰まります。
上記の動画を全部見ても1時間かかりません。
お時間がございましたらご覧ください。





  


Posted by あさ at 21:09Comments(2)考える

2010年05月10日

■■■■■■■■■■■■

新着記事一覧で目立つにはどうすればいいかだけを考えた浅知恵故のタイトルです。
変な記事ではございませんのでどうかご安心を。
時間も早めに投稿します。

昨日の投稿でもちらと書きましたが、隣県宮崎で猛威を奮っている口蹄疫についてです。
ここに来て如何に「情報」が我々の生活を左右するか思い知らされました。



私たちはネットの恩恵により、容易に一次情報、一次資料を入手出来るようになりました。
そしてその信頼度はひとえに発信する「人」の「良心」がすべてであると、
この21世紀に改めて知ったのです。

重要なのは媒体でもなく、技術でもなく、「人」そのものであると。
もちろん情報の真贋を見極めてこその言い分ですが、
やはり赤心偽らざる言葉というものは玉が如し、必ずわかるものです。


以下に川南町で牧場を営んでらっしゃる方のブログをお知らせいたします。
お時間がございましたら是非お読みください。
記事内には東国原知事への不満もお書きですが、知事もツイッターなどを拝見すると
憔悴の中、大変なお働きのようです。誰も悪い人なんていないのでしょう。
今この瞬間も続くこの方のご心労を思うと、読み返す度涙が出ます。


対岸の火事ではございません。
事実昨日書きました鹿も「移動が出来る偶蹄目」です。
大分県下の畜産に関わる方達のご心配もいかばかりか。


本当に色々憤りを書きたいところですが、
私の言葉で皆さんの捉え方に色がついてはいけません。

政治、経済、畜産、農政、マスコミ、食の安全、地場産業、地方行政、職業倫理、
道徳心他、個々人の多様な視点で感想があると思います。
そのたくさんの視点の根幹が「良心」であることを信じるのは、愚かなことではないはずです。



ご覧になられたら、私のようなただの伝書鳩のところにコメントなどはご遠慮下さいませ。
一日のアクセスが二桁のここでは
貴重なご意見を頂戴しても埋もれさせてしまうだけです。
思うところがございましたら、是非ご自身のブログや、近しい方にお話下さい。
ご紹介いただきやすいよう、政治色は抜いて書いております。




ただただ「現場の方にとって」「長期的な」「最善の」事態の収束を心から祈念しております。



http://green.ap.teacup.com/mutuo/

















ああ、ところどころにブチ込んだ嫌味が隠しきれん・・・。
とりあえず私有権者でよかった。


  


Posted by あさ at 19:13Comments(2)考える

2010年05月09日

鹿おいさんと貰い物

前述にもありますが、ここのところ終の住処を探して物件巡りをしています。

現政権への不信感がピーク(今がピークと思いたい)であることと、
単純に死に場の確保の為です。
賃貸じゃあオチオチ死んでもいられねぇやい。
資産価値下げちゃ申し訳ないですからね。


とはいえ、5月9日現在(なぜわざわざ日付を入れたかお察し下さいましね)の
現政権の口蹄疫の尋常ならざる対応を鑑みると
手元に動かせる現金を置いておいた方がいいかもとも思いますし、
少し悩んでおります。 


とはいえ考えるだけに時間を使うのはもったいないので
地元のおもしろ物件を一手に扱う
不動産屋さんのナビゲートでぐるぐる市内を回っているところです。

何時電話をして、何方とお話ししても、とても感じのいい対応をしてもらっています。
とりわけ私の担当になって下さっている営業課長さんは
大変気さくでらして、親しくさせていただいております。

面と向かって言ったことはありませんが
私は心の中で氏のことを

「鹿おいさん」

と呼んでいます。
そのいきさつは2009年冬に遡りーー。





空気の冴えた冬の日です。
この日私は人生最期の寝床を探し、車の助手席で
凍れる枝が過ぎていく窓の外を眺めていました。

不動産屋さんの社用車で、片道30分以上かけて山の道を走ります。
おそらく地図をみたら等高線しか書いていない様なところでしょう。
眼下に流れる美しすぎる清流は、いかに人の手が入っていない土地なのかを教えてくれます。

「こんなに山深くて、私、通勤できるのか?」

内心思いつつも、念願の平屋がまさかの●●万という事実が
私の夢見がちっぷりに拍車をかけていました。




『そうよ、キャッシュで買えるんだし、
借金なしなら畑でもしながら静かに土に帰ることも出来るワ!
社会との接触面を最小にして、何も残さず、誰の記憶にも残らずに死ぬのが私の大望じゃない!


フッフフ。気が早いと言ってくれるな!
「葉隠」を紐解くまでもなく、死は常に身近にあるものさ。

「メメント・モリ、メメント・モリ」と召使いに言わせなくても
こちとら無常を知る文化に生きてんだっつの。 

朝に死に、夕べに生まるるならひ、ただ水のあわにぞ似たりける、よ。
つか、方丈記を引き合いに出しといて、人生で一番の所有物であるところの
家を買うっておかしくね?


兎にも角にも
ドリームカムトゥルー!! 
50年後くらいに家主が死んだらすぐ家も土に還るような
ミラクル新技術が開発されたらいいなぁ!

遠足地は来た時よりもきれいにして帰りましょう!
現世は永遠の輪廻の中の一瞬の遠足!
バナナはおやつですか? おやつはバナナですか?私はバナナですか?吉本隆明の新刊は出てま・・・』






ドーーーーーーーン!!







車体に不自然な振動と鈍い衝撃音。
何事かわからず車を止めてみると、運転席側の側面に鹿が突撃したようです。
当の鹿は、数メートルで後ろでフラフラしています。

私も驚きましたが、運転していた営業課長さんはなおさらだったようで
仔鹿ちゃんさながらにアワアワヒヨヒヨしていました。

そりゃアワアワもしますよ。
こんなに明るいうちから鹿が山から下りてきて、走っている車に接触するなんて。
とりあえずこの地域の振興局に電話しました。
(先ほどから田舎ワード頻出ですが、お街の方は読んでご理解いただけるのでしょうか)


すると山から「わんわん」と犬が、
後から「おうおう」と猟銃を抱えたおじさんが降りてきました。
ようやく合点。
彼らから逃れようと山を降りてきたところを、我々と接触したようです。
おじさんの軽トラに乗せられた鹿を遠く霞むまでただただ見送りました。


営業課長さんは思った以上に繊細な方だったようで、
まだかなり緊張が残ってらしたので、コーヒーを買ってきてしばらくその場にいました。

「ビックリしましたねー」なんていいながら、同調をはかっていたのですが、
匙加減はあんなものだったのだろうかと考えるも、今でもわかりません。
自分の肝の据わり方は他人を傷つけかねないなぁというのを昨年末から考えていたので。
結構な案件のような気がするのです。

ようやく運転も再開できるようになって、さらに深山を進み目的地に到着しました。
営業課長さんはそれからは本領を発揮されて、色々説明して下さいました。
もうこの時点でお顔まで鹿に似ているような気がしてきましたが、
大変仕事の出来る方のようです。

『年長の方に向かって、仔鹿っぽいなんて思ってごめんなさい~』

心の中で平謝りしながら室内外を見て回りました。


結局この物件に決めることはなかったのですが、いつの間にか売れていたようです。
ちなみに●●万円という価格は、いわくつき物件などではなく、
その集落の物件の平均価格だそうです。

根性なしの私は通勤とお手洗いの構造(アレですよ・・・)で逃げてしまいましたが、
おばあさんが住んでいらしたそうで、和室はとてもきれいに使われていました。


その後しばらくバタバタしていてご無沙汰していたのですが、
先日これぞという物件を紹介してもらいました。

その道すがら
「もうここに住みよ。ここに決めたらお祝いに鹿肉持ってくわぁ」
と言われました。



おっさん、あんた懲りてねぇな!!



もうこの時点でこれくらいフランクな話し方をされるくらい仲良しになっていたので
こちらも遠慮なく脳内あだ名は「鹿おいさん」とさせてもらいました。

案内してもらった物件はこちらも老婦人が一人でお住まいで、
彼女も物件を探しているそうです。
いくつもお家をお持ちのようですが、お車をお持ちでないそうで
より便利なところをお望みとのことでした。

またも理想の平屋建て。
鹿おいさんが有能過ぎて眩しいわ!!
ここでまたも始まる陀羅尼ばりの脳内妄言。


『ここは書斎で、ここが寝室で、私の持ち物数ならタンスだのの家具は一切置かずにイケルから
リビングに一人掛け用のソファだけ置いて、ここで毎晩飲みながら本読んで、
好きな水拭きもしやすいようにラグの類も敷かないで
こざっぱり生活するの・・・!!
素敵生活なの・・・!!』


完全独走状態の妄想をキープしつつ庭をみれば、手頃な大きさの畑があります。


『ご機嫌伺いにまず豆を植えて、最終的におみおつけの実と漬け物の材料は
全部ここで作れるようにするの・・・!!
週末には七輪出してビール飲みながら豆炊いたり、鹿肉ジワジワ焼いたりするの・・・!!
またも素敵生活なの・・・!!!』


止めどなく湧く泉の如き妄想。
一人だったら牛並みに涎が出ていたと思います。
お住まいのご婦人もとても穏やかな方で、人柄が家の使い方に表れているようでした。


帰りにご自身でお作りになったという無農薬のレモンやミカンを頂いて帰りました。


不動産屋さんに戻ると、別件で出勤してらした社長さん(この人もかんじのいい人だった)も
ご一緒くださってリフォームの見積依頼をした後、宮崎の帰りということで
マンゴーのお菓子を頂戴しました。



帰宅後、頂いたレモンでジャムを作りました。
皮を刻んでいるあたりから台所中、爽やかな香りが立ち込めます。
煮ている間にお礼状を書いて、間取り図を見ながらニヤニヤしてから
知り合いの家に「テルマエ・ロマエ」を持って行きました。

ツイッターをしている彼女に

「うどんを食べたと呟くと、加ト吉から『いつもありがとうございます!』と来るのは本当ですか?」

と訊ねましたが、

「デマじゃない?」とのことでした。残念。


お暇しようとすると、「らぶやん」と「エクセル・サーガ」の最新刊と
キャベツを一玉持たせてくれました。

貰い物で生きているような気がします。



テルマエ・ロマエ・・・古代ローマの設計技師ルシウスが、風呂限定で現代日本にタイムスリップし
その高い文明を持ち帰るというマンガ。シャンプーハットという利器を前に
「軍事力で領地を拡げるのは簡単だ・・・ しかし文明は・・・文明はそうはいかぬ!!」
と打ちひしがれたりしている。
この人も日本に来る度なんかかんか食べ物飲み物を貰っている。




  


Posted by あさ at 21:52Comments(6)生活

2010年05月05日

大分はいい所です・・・よ?

G.Wも今日で終わりです。
皆さんいかがお過ごしでしたでしょうか。

今日は昼に思いついて、海鮮丼をテイクアウトして海を見ながら食べました。
爽やかな潮風と美味しいお魚。
こういうことをフラっと出来るから、佐伯はいいところです。


今年はそう遠出が出来ない身だったので、ほとんど佐伯にいましたが
一日だけあまりの天気の良さに我慢が利かなくなって
半日ならよかろうとドライブに行きました。


「我が覇道に地図などいらぬ!!」


と叫んで下調べなどまったくしないで一路竹田へ向かいました。
竹田と言いますとやはり岡城と広瀬神社ですが、
今回は敢えて避けて、知らない道ばかり通ります。

すると見たことのない立派なお寺とお庭が。
なんでも「おたまや公園」と言うそうで、歴代藩主のお墓があるとか。
説明文を何とはなしに読んでいたのですが、


「豊後・・・中川・・・あぁーーーー!!」


ワタクシの年中休業状態の海馬が珍しくフル稼働!
マンガ「へうげもの」のひとコマを思い出しました。
主人公古田織部に、甥の中川秀成が豊後に移封されたことの礼をいうコマです。

あんたか!!

手元にないので何巻か確認出来ませんが、確かにそんな場面がありました。
基本、物を知らんと感動することが多くていいわ。

急に興味が湧いたので早速お庭にお邪魔して名家のお墓を拝見しました。
お墓に繋がる石橋に黒々とした蛇がいて、はわわわわと泡を食いましたが
思いがけないものを見ることが出来てよかったです。
来週図書館に行ったら、中川家に関する本をゴリゴリ読もうと思います。


これに始まり、急遽今年のG・Wのイベントは

「マンガに出た大分に縁のある武将の史跡巡り」にしました。
(歴女・・・イヤな言葉ですな)

聞けばオタクの中にはマンガやアニメの舞台になった地を巡ることを
「聖地巡礼」と呼び習わすとか。
墓ならなおさらでしょう。


記憶の棚を開け閉めして検索にひっかかったのが、
行けば涎のアウトドア専門店、「山渓」付近に「松平忠直公霊廟」の看板の建つお寺。
「シグルイ」に出てましたね!!





イケル!
やはり我が覇道に地図などいらぬな!!











・・・やっぱ地図いる。ほんといる。

(田舎者にとっては)交通量の多い道を、ぐるぐるぐるぐる。
看板は建っていませんでしたがここかなーなんて思いながら大谷派のお寺に入りました。


門前で掃除をしていたお爺さんに

「一伯公(=松平忠直)の縁のお寺はこちらでしょうか」

とお尋ねすると、なんのことはないもう少し先でした。
さらに滝尾に行けば色々あるというのも教えて下さいました。




先月だったか、図書館で渡辺克己さんという方の「忠直卿狂乱始末」をパラ見していたので
偶然にも予習が出来ていたのです。
おかげでお爺さんのお話も大変興味深く拝聴しました。


ちなみになぜ「パラ見」かというと私がよく行く図書館では郷土関係の書籍は一切貸出不可なのです。
おかげで古い本でも状態はとても良いのですが、やはり家で読んだ方が集中できます。
県立図書館なら借りられるかなぁ。

著者のところに「私、一伯公の子孫でございますの」という老婦人が現れたりして、
冒頭から面白かったです。


最後にお仕事中にお邪魔をお詫びして、車に戻ろうとすると

「どっから来たんな」と言う問いに
「佐伯です」とお答えしますと、
「遠くから来たにぃ、こかぁえっと一伯公のもんはねぇんで。わりぃのぉ」
(訳:遠くから来てもらったのに、ここにはそう一伯公に纏わるものわないのだよ。すまないね)



と言われてしまいました。
ごめんなさいぃぃぃぃ。
調べもしないで来て、その上仕事中に邪魔をする私が悪いのにぃぃぃ!!



でもなんとなく定年後に郷土史家になるおじさん達の気持ちがわかりました。
楽しいわこりゃ。
旅をして、人と接して話を聞いて、そこから自分の仮説をたてて、
歴史の新たな解釈を模索するとか。





ところで。
お読みになっている大分県民の方なら、「松平忠直」という名前は知らなくても
「一伯」という呼び名を耳にしたことはあるのではないでしょか。

そうです、
大分銘菓、「一伯」です。
あのお菓子は茶人でもあった忠直公が茶席で用いたものを模したものだそうです。
400年たった今でも大分では卿を偲ぶお菓子が愛されているのですね。



そして。
「一伯」の名を知らなくて、「シグルイ」の「松平忠直」だけをご存じの方には
上記に違和感を感じるかもしれません。

そうです、
忠直公はあれから大分へ移り、名君として民草に愛されていたのです。
というより、「シグルイ」の原案となった菊池寛の「忠直卿行状記」は
かなりフィクションに近いというのが実際のところだそうです。

また忠直が大分に入る原因の一つとなったとも言われる
大阪夏の陣の論功行賞では「へうげもの」でおなじみの天下三肩衝のひとつ、
「初花」が家康から忠直に下賜されています。

数多の首級を上げながら、褒美は肩衝一つということで
忠直はこれを地に叩きつけたという逸話もあります。

単行本ではまだ秀吉が朝鮮出兵しているので、
かなり先の話ですが、「へうげもの」好きの私にしてみたら今から楽しみで仕方がありません。
しかし私のまわりに「へうげもの」を読んでいる人はいない・・・。
絵柄がいかんのか?! 萌え絵じゃなきゃいかんのか?!
忠興きゅんはカワイイじゃないか!!

この「へうげもの」はその話のおもしろさもさることながら
登場人物が後世に残された肖像画にそっくりということでも知られています。
たったひとコマしか出ませんが、津久見にお墓がある大友宗麟もそっくりです。
(なぜか加藤清正は具志堅用高にそっくりで「ちょっちゅね ちょっちゅね」と言う)

忠直が出るのは楽しみなんですけど、あの顔のままじゃこわいなぁと少し不安です。




そんな忠直公の霊廟を見に行きましたら、確かに記憶通りにお寺に看板が立っていました。
ただ隣の建物が改築の為、足場を組んでいて看板が見えなかったようです。
お寺は幼稚園も擁していて、境内は霊廟、遊具、お墓、とカオスでした。

お寺とはいえ、幼稚園に部外者が入るのは親御さんたちの不安を招きかねないので
すぐ見てすぐ帰りました。
ワタクシ、子供みたら真剣にかまいますからね。 精神ステージが同じなので。
昨今の事件を鑑みれば、保護者の皆さんからすれば、私のようなのも危険因子でしょう。


帰りに寄った、港のおされカフェでも窓の外で遊ぶ子どもと目が合う度手を振って、
終いにはじゃんけんを10回ぐらいするし。
奴はチョキばっかり出すので楽勝でした。
2回ぐらい勝ったと思う。



こうして私のG・Wは地図を持たず、奇行が多く、ひとんちの墓見て回って終わりました。




そしてどうしても一つ。

何気に書かずに済ませましたが、松平忠直は大分に「配流」扱いです。つまり大分は「流刑地」です。

中川家でも 秀吉から「淡路」「宇和島」「豊後」のうち、いずれかを選べと言われ
実際の倍の石高が見込めることと、尾平、木浦などの優れた鉱山があったことから秀成は豊後を選びますが、
一族郎党家臣団に「なんであんな遠いド田舎に!!」と反発があったそうです。




言っておきたいことがある。





大 分 は 今も昔も い い 所 デ ス ヨ !!


え、うん。たぶん。  


Posted by あさ at 19:46Comments(2)外出

2010年05月02日

おはようございます

夜明け前の清しい空気が気持ちいい朝です。
おはようございます。


ただいまAM4:00。
早起きですネ!
だってAM4:20から「100歳万歳!」がありますからネ!
目覚ましのお茶を一服いただきながら、
「うへへ」と口開けたまま視聴しますからネ!

そんな心のグルーミングが終わったら、掃除して身支度して
祖父宅に突撃して朝ごはんを一緒に食べるつもりです。

なんで血が繋がってるだけで、こんな早朝でも家に上げてくれて
ごはんまで食べさせてくれるんだろうと
たまに不思議になります。
ちなみに祖父は朝はパン食です。



昨日は潮干狩りに行くと息巻いておりましたが、
私の手元にはアサリがありません。

潮風薫る海沿いを走り目的地に向かったのですが、
どうも蕎麦屋のおやじが教えてくれたのと様子が違う。
おやじの弁ではまったくの手ぶらで良し、とのことだったのですが、
皆さん完全装備で狩りに臨んでいます。


・・・私、本当に入場料の500円玉だけ持って来ちゃったよ。

格好はポロシャツに短パン、足元はサンダルでUV対策もゼロです。


もしかしたらおやじが勧めてくれた場所ではなかったのかもしれません。
「まぁ来年の楽しみに取っておくさ」
ということでUターンして帰って来ました。
気持のいいドライブだったのでよかったと思います。


帰宅後運転だけで紫外線にやられたらしく、顔が痛くて大変でした。
化粧水をぺちぺち塗って、ごはんを食べた後
葉書、便箋の整理と在庫確認と、いただいた手紙とアドレス帳の整理をしていました。


以前にも何度か書きましたが、私は食べ物を貰う運が青天井なので
お礼状を書く文具が欠かせません。

なのに今の季節に使える鳩居堂のシルクスクリーンの葉書がもう弾切れです。




「軍曹!!最後の補給物資のルートを抑えられました!!もはやこれまでです!」

「フッ、奴さんやってくれるじゃねぇか。総員退避!殿(しんがり)は俺だ!
 おいフリッツ。生きて帰ってジャネットと所帯を持つんだぜ。
 子どもが生まれたらこんな馬鹿な男が居たってことを、ドーナツでも食わせながら
 話してくれや」

「軍曹・・・!!」




咄嗟に浮かんだ妄想で泣きそうになりました。
フリッツとジャネットには年子で7人くらい産んで幸せになってもらいたいものです。


まぁルートは抑えられていないので、そのうちお街に出て買ってきます。





あらやだ、もういい時間。
お茶の用意をして、「100歳万歳!」に備えねば。


では今日も良い一日を。

  


Posted by あさ at 04:15Comments(2)生活

2010年05月01日

ご無沙汰しております

実に5ヵ月振りの投稿です。
晴天に恵まれたG.Wを皆さん楽しんでらっしゃることと思います。

私は食ったり寝たり働いたりの毎日を過ごしておりました。
強いて大きな話を上げるならば、

1.副業がひとつ減った。
2.上記に伴い、ネット環境が変わった。
3.兼ねてからの案件だった終の住処探しを本格的に始めた。

くらいでしょうか。


ご心配をかけないよう詳細を申し上げますと、


1.
不況が故でも、私の不始末(ありそうだがの)が故でもなく、
雇用主の方が「子育てに専念したい」ということで、
引っ越しに伴いチームはしばらく解散の次第となりました。
孟母三遷ですね。素敵。


長くお勤め致しました。
思えば9.11のニュースもこちらで見たなぁ。

机には雇用主からもらった「茶々ー天涯の貴妃ー」のフライヤーを貼っていました。

『女は負ける戦をしてはならぬもの』

というコピーが「あさちゃんにぴったりやったから」だそうです。
私もそう思います。
まぁ映画は見とらんがな。




2.
上記の事務所をお借りして別の副業もこなしておりました。
(器用貧乏とか言うな!!)
ネットもこちらでのみ繋げていたのですが、
ようやく断念して家でも使えるようにしました。
これが数十分前の話です。
工事をしてくださる業者さんとなかなかタイミングが合わず、
延び延びになっていました。

…もうね、実はすごくイヤなのよ。
家の中に物や機能が増えるのがイヤ。
理想は禅寺か田舎のこぎれいな公民館ですもの。
なんっにもないところで暮らしたいのよ!!




3.
もともとこのぐらいの年齢で家を持とうと決めてはいましたが
ここに来て鋭意活動中。
しかし

「将来屋根のあるところで暮らせないかも」

という不安を抱かせる政権というのは如何なものであろうか。
働きかける心理がネガティブなものであっても、
結果として経済に寄与すれば問題ないのか。


不動産屋の営業課長、「鹿おいさん」とは大の仲良し。
詳細は別項にて。
おいさん面白すぎる。





そんなこんなで少し暇が出来たので、
ぺそぺそと文章や絵を書いています。
新たな副業の営業の算段もせねば。





こちらをご覧になって、こいつの文は多少は使えそうだと
お思い下さる方がいらっしゃいましたらご連絡くださいませ。

エッセイ、随筆、書評、店舗・商品紹介他、
槃特の身ではございますが、ご依頼いただけましたら
ご満足いただける質と納期でお応えいたします。




今日は蕎麦屋のおやじに教えてもらった場所で
干潮の時を狙い、潮干狩りをしよう思います。

G.W中ちゃんと決めている外出の予定はこれだけです。
楽しみ過ぎてごはんが食べられません。
私の荒ぶる狩猟本能をアサリに鎮めてもらわなければ
あさちゃんガリガリになっちゃいます。


このように今年のG.Wはアサリに遊んでもらうだけなので
名物「怒涛の鬼更新」を何回かすると思います。

新着記事の連絡が来る設定をされている方は
大変やかましいと思うので、しばらく解除された方が
穏やかな休日をお過ごしできるかと思います。

あまりよくシステムがわかってないのですが、
あれは題名だけ表示されるんですよね。
私は題名の下品率が気持ち高い(某社の新書みたいだね!)ので
なおさら申し訳ないです。



それでは素敵なG.Wを!!

  


Posted by あさ at 12:04Comments(4)ご挨拶

2009年12月31日

これにて書き納め

皆様よいお年を。

 
お気に入り登録をされてる方、
今日は何件も投稿してお騒がせしました。


最後までこんな調子。   


Posted by あさ at 17:26Comments(4)ご挨拶

2009年12月31日

かぼすリキュールは天下一だっつの!

かぼすが好きです。

大分に数多ある名産品の中でも綺羅星の如く一際輝き、全国に知られています。
好き過ぎて、何にでもかけちゃう。
ご飯にお味噌汁、主菜副菜と見境なしにせっせと絞り入れます。
納豆以外は何でも合うようです。

そんなかぼすの使徒のワタクシが常飲するのが
八鹿酒造の「かぼすリキュール」です。
大変美味しい。

が、私の回りでは
「東京モンを騙すのに使う土産モンやろ」などと言いやがります。
類は友を呼ぶ。
おしなべて口が悪いのばっかりです。
自分ら、飲んだことないのにそねぇ言うやろ。



アルコール分25度。
水で割り、氷で楽しみ、お湯で嗜みます。

最近は専ら紅茶に入れて楽しんでいます。
白いカップに満々と湛えられた琥珀色の香り高いそれに
スダチよりも力強く、柚子よりも軽く爽やかなかぼすの芳香が混ざり
その癒しの香りは一日の終わりの読書と思索の時間が
豊かなものになることを穏やかに告げます。

酸味は品よく、薬効があるような気さえする苦味も堪りません。
カップと対の白いポットが軽くなるころには、1:9くらいの割合で
紅茶のかぼすリキュール割りを飲んでいます。
小瓶なんて一瞬で空く。


いいちこの抜け感というか都会的な洗練された瓶やラベルも大好きですが
八鹿の「鄙に過ぎるわ!」と言ってしまいそうなあのセンスも好きです。
目の前にあるかぼすリキュールのラベルの
この「かぼす」という丸っこい黄色い字も、昭和のマンガの書き文字みたいだ。
別の細い瓶のも何とも言えんラベルだし。
私には読み取れない「洗練」なのかもしれません。



そんな大好きなかぼすリキュールですが
(すみません、今原液飲んでます)

先日雑誌でピーターバラカンさんも大変愛飲してらっしゃることを知りました。
嬉しい。
ファンです。
今夜も飲んでおいでかしら。

NHKで深夜に再放送がよくある、「トラッドJAPAN」も好きですし、
NHKFMで毎週土曜、AM7:15から氏がパーソナリティを務めてらっしゃる
「Weekend Sunshine」という番組も愛聴しております。
土曜日はこのあと、ゴンチチの「世界快適音楽」もあるので耳の極楽です。

ですがどうも秋から忙しく、12月に至っては一度も土曜の休みがなかったので
耳浄土は遠くになりにけりな感じで2009年が終わってしまいました。

仕事納めの日にもらった社内カレンダーには4月まで土曜の休みがありません。
とほほ。
録音の算段をとらねば。


しかしそうがっかりすることばかりでもありませんよ!
先日のサラリーマンNEOでピーター・バラカンさんが出てましたよ!
さらに姜さんまでご出演!
姜さんノリノリ!!
日曜美術館の番宣をしてらっしゃいました。

「何で出ちゃったかなー…」
生瀬さんの呟きは視聴者の呟きでしょうか。
いや、私は嬉しかったわよ?


この日の夜も「セクスィー部長」のテーマソング 
「EL ALMA」を一緒に歌いながら
かぼすリキュールを楽しんでいました。




ほんっとに美味しいですけどこの甘味は危険ですよね…。
運動せねば。

あたいの理想の体型は法隆寺百済観音像でしてよ。
どんだけ痩せる気だ。


  


Posted by あさ at 17:24Comments(3)お酒

2009年12月31日

ブログの力を信じてみよう

12月23日 祝日。 無論出勤です。
朝餉も済ませ、いいかげんな弁当を作っている間ズームイン朝を見ていました。
知り合いのちびっこが出るという連絡を受けていたのですが、
結果としてこの日ではなかったらしく、見事空振りしました。

それでも朝からTVのコンセントを入れているのは珍しいので
そのまま見ていますと、三重県からの中継がありました。

それは文房具店を営むおじい様のお話でした。
齢70も過ぎたおじい様の日課は、オバマ大統領就任演説の暗唱。
あの長い英文を毎日欠かさず、日に何度も暗唱してらっしゃるそうです。
朝な夕なに唱えられ、その日に何回したか子ども用の算数のノートに
几帳面に書き残しておられるとか。
時にはご近所のお友達をお家に招いて演説会。
このときの中継でも紋付袴に手製の演説台で
朗々と諳んじておいででした。

暗唱をしようと思ったきっかけは、
あの演説に他人を思いやる心があったからとおっしゃいます。




もうね、朝っぱら半べそかいていましたよ。
ほんによく泣くことです。
だがこれが泣かずにいられようか。
貴方のその心が宝や!!(byミヤコ蝶々再び)

なんて尊いお心映えと勤勉振り、自分を甘やかさない実直さをお持ちなのでしょうか。
一年も終わろうかというこの時期に
なんてありがたく貴いものを見ることが出来ただろう。


東京のスタジオでは大笑いしてますが、どうでもいいです。
私が尊いと思ったものが私にとって尊ければいいの。人が笑おうが知らん。


この話はさらに続き、おじい様はホワイトハウスに
「オバマ氏が無事務めを果たし退任されたら、自分の暗唱を聞いてほしい」と
手紙を送られます。。
すると大統領特別補佐官から返事の手紙が来たそうです。

返事には「大統領は忙しいので難しい云々」とのことでしたが
大変丁寧な回答だったようです。

偶然とは言え、本当にいいものを見ました。










もしかしたらいつかこの記事をご覧になるかもしれない、
あのおじい様のお知り合いの方へ。
おじい様にお伝え下さい。

オバマ大統領のニュースを見る度に、私は貴方を思い出すと思います。
喉もお大事になさってどうかいつまでもお健やかにお過ごし下さいませ。


あさ

  


Posted by あさ at 17:12Comments(2)考える

2009年12月31日

その祈りは泪橋を越える

今年のクリスマスイブも御ミサに与りました。
残業で5分程遅刻。
もう今年はこんなんばっかりです。


毎年同じ賛美歌、同じ祈りの言葉、同じ司祭様のお話(…いいけど)。
なのですが、今年は賛美歌中声を詰まらせて泣きながら合唱してしまいました。

言い訳するなら泣きべその下地はあったのです。

何日か前のラジオでサンボマスターの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」が流れていました。
数年前のドラマ、「電車男」の主題歌だったので
憶えておいでの方も多いと思います。
OPのアニメのキャラクターデザインがお御所、OKAMAさんと聞いてびっくりしてました。
(オタクに非ず。まだまだ私なんかこぬるいわ)

飛び飛びの視聴とは言え、放送時から聞く度泣いていたのですが、
あれはいい曲でしたね。



「悲しみで花が咲くものか!!」


というところで


「ほんとなーーー!!」


と返事をしながら涙腺決壊。
車の運転中だというのにラジオからこのフレーズが流れると号泣。
さらに


「愛と平和! 愛と平和!!」


の大絶叫で化粧し直し決定。
一緒に大声で歌いながら泣きながら運転しながらの大忙しです。

泣かないまでも大声で歌いつつの運転はままあることですから
対向車からの奇異な視線にも慣れたものです。
安全運転だけは心がけるわ。



これがあったものですから、同様に愛や平和を乞い願う賛美歌を歌っておりますと
「今日、同じように愛やら平和やらを願う人が結構おるだろうになんで叶わんのか」
と考え出して、嗚咽を隣の人に気づかれないように必死でした。
場所が場所だけに、ものすごく心配かけそうでしたもの。


割と望めば叶う方なので、ここで一発この辺のでかい祈りを叶えたいものです。
人類そろそろ泪橋を逆に渡ってもいいよな!







追記:このように歌いたいときに歌うので、カラオケには行きません。
   だいたい人と楽しい時間を過ごすのに
   必ずしも消費を介在する必要はないと思うので
   全っ然行く気にならない。
   過剰なマネーゲームからの脱却も泪橋を逆行する手立ての一つだと思います。







泪橋を逆に渡れ…腹巻きと眼帯をしたおっさんが言ってたよ。
        あのおっさんええこと言うわ。    


Posted by あさ at 17:05Comments(2)外出

2009年12月31日

お役に立ちたい

知り合いが
「ガソリンスタンドでオイル交換をしてもらっている間に、
 『芸能界最凶ワル伝説 リキヤ』 っていうの見たんだけどあれはなんやったんかなー」

と聞いて来たので、


「おそらくそれは『漫画実話ナックルズ』の増刊ではないかと思われます」


と答えました。





無駄になる知識なんてそうそうないものじゃのう。  


Posted by あさ at 16:58Comments(2)生活