2009年12月31日
卒業
「朝まで生テレビ」を卒業しようかと思っています。
なんかもう深夜の美少女萌えアニメみたいに
ただのキャラ立ちだけじゃない?と思い出すともう見れたもんじゃないのです。
本当なら個人と個人の考えがぶつかり合い、
会話の中で互いの考えがより深化し、
ほんの数時間前までそこになかったものが生まれるのが
人との関わりで素晴らしく尊いことのひとつじゃないか。
これ、私が普段人としゃべらないもんだから
「人との関わり」というものに幻想持ち過ぎなのなのかな。
でもあそこには対話がない。主張だけなら著作読むっつの。
見切りつけた。
あれじゃ壁に向かって話しているのと一緒だよ。
自分の主張が変わるのがそんなに恥?
そんなことないよ。
それは「成長」って言ってもいいよ。
だいたいメディアは何でも人をカテゴライズして、
そこから外れたらお構いなしに叩き過ぎだよ。
ネットの見えない個人もだけどさ。
ちょっとした言論封殺だよ。
村上春樹じゃないけど、
私みたいなぼんやりしてるのだって、自分と反対の意見を持つ相手でも
その言葉が封じられそうならそっちの味方につこうって思うよ。
「正しい」か「正しくないか」なんてそれこそマルクスだってわかりゃしないんだよ。
「多様な考え方がの人間が共生し得る社会」を作ってなんぼなんだよ。
完璧な世界を求めるんじゃなくて、完璧な世界を作るべく善処している社会を目指すんだよ。
「なぁなぁ」とか「灰色」とかってすっごく大事なんだよ。
なんでも白黒つけたがるのは思春期までに済ませとけよ。
なんかもう学者さまやら政治家さまやら報道さまやらがわかんねーよ。
こんなんで子ども産めとか無茶言うなよ。
めそめそめそめそ。
なんかもう深夜の美少女萌えアニメみたいに
ただのキャラ立ちだけじゃない?と思い出すともう見れたもんじゃないのです。
本当なら個人と個人の考えがぶつかり合い、
会話の中で互いの考えがより深化し、
ほんの数時間前までそこになかったものが生まれるのが
人との関わりで素晴らしく尊いことのひとつじゃないか。
これ、私が普段人としゃべらないもんだから
「人との関わり」というものに幻想持ち過ぎなのなのかな。
でもあそこには対話がない。主張だけなら著作読むっつの。
見切りつけた。
あれじゃ壁に向かって話しているのと一緒だよ。
自分の主張が変わるのがそんなに恥?
そんなことないよ。
それは「成長」って言ってもいいよ。
だいたいメディアは何でも人をカテゴライズして、
そこから外れたらお構いなしに叩き過ぎだよ。
ネットの見えない個人もだけどさ。
ちょっとした言論封殺だよ。
村上春樹じゃないけど、
私みたいなぼんやりしてるのだって、自分と反対の意見を持つ相手でも
その言葉が封じられそうならそっちの味方につこうって思うよ。
「正しい」か「正しくないか」なんてそれこそマルクスだってわかりゃしないんだよ。
「多様な考え方がの人間が共生し得る社会」を作ってなんぼなんだよ。
完璧な世界を求めるんじゃなくて、完璧な世界を作るべく善処している社会を目指すんだよ。
「なぁなぁ」とか「灰色」とかってすっごく大事なんだよ。
なんでも白黒つけたがるのは思春期までに済ませとけよ。
なんかもう学者さまやら政治家さまやら報道さまやらがわかんねーよ。
こんなんで子ども産めとか無茶言うなよ。
めそめそめそめそ。
Posted by あさ at
16:53
│Comments(2)
2009年12月31日
モンナシーヌ
12月30日、朝から歌を歌っていました。
♪文無し 文無し モンナシーヌ
財布を開ければ立派な一文無しです。
キャッシュカードを作っていないので、
銀行の窓口でお金を下しています。
失くすのがこわいですもの。
そんなストレスに晒されるならそもそも持たない。
銀行は3時で閉まりますから、昼休みにちょいと抜けて行かねばなりません。
これが存外大変です。
水は低きに流れ、あさちゃんは楽な方に流されます。
こんな面倒をするなら節約した方が倍ラク。
そんないつもの癖で過ごしておりますと
はたと気づけば年の瀬も本番、晦日の陽射しも柔らかな冬の朝です。
「文無しだ!!」
年末最後のシャウトがこれ。
この言葉が出ると、自動的に上記の歌を陽気に歌いだします。
お金の心配をするあまり1000円札の夏目漱石になってしまった
主婦のみどりさんが平成の文豪になるというドラマの挿入歌です。
例によって私が説明すると、嘘のようなネジが吹っ飛んだ話ですが
斉藤由貴が大暴れするとても楽しいドラマでした。
♪知らない人には五千円~ 知ってる人には二万円~
おっ金をあげちゃったっ
文無し 文無し モンナシーヌ
こんな歌を歌っているあたり余裕があります。
これがお金で困ったことのない、ぬるま湯でちゃぷちゃぷ暮らしてきた人間です。
だって餅も米も屋根もあるし。
なんて思いながら大晦日の第9の為の喉慣らしとばかりに歌っていましたが、
走りに外を出ると、何のことはない普通に営業していました。
「働きまんなぁ~」
といいながら、帰宅し通帳を手にしたのは言うまでもありません。
モンナシーヌから一転、コガネモチエッタになりました。
♪文無し 文無し モンナシーヌ
財布を開ければ立派な一文無しです。
キャッシュカードを作っていないので、
銀行の窓口でお金を下しています。
失くすのがこわいですもの。
そんなストレスに晒されるならそもそも持たない。
銀行は3時で閉まりますから、昼休みにちょいと抜けて行かねばなりません。
これが存外大変です。
水は低きに流れ、あさちゃんは楽な方に流されます。
こんな面倒をするなら節約した方が倍ラク。
そんないつもの癖で過ごしておりますと
はたと気づけば年の瀬も本番、晦日の陽射しも柔らかな冬の朝です。
「文無しだ!!」
年末最後のシャウトがこれ。
この言葉が出ると、自動的に上記の歌を陽気に歌いだします。
お金の心配をするあまり1000円札の夏目漱石になってしまった
主婦のみどりさんが平成の文豪になるというドラマの挿入歌です。
例によって私が説明すると、嘘のようなネジが吹っ飛んだ話ですが
斉藤由貴が大暴れするとても楽しいドラマでした。
♪知らない人には五千円~ 知ってる人には二万円~
おっ金をあげちゃったっ
文無し 文無し モンナシーヌ
こんな歌を歌っているあたり余裕があります。
これがお金で困ったことのない、ぬるま湯でちゃぷちゃぷ暮らしてきた人間です。
だって餅も米も屋根もあるし。
なんて思いながら大晦日の第9の為の喉慣らしとばかりに歌っていましたが、
走りに外を出ると、何のことはない普通に営業していました。
「働きまんなぁ~」
といいながら、帰宅し通帳を手にしたのは言うまでもありません。
モンナシーヌから一転、コガネモチエッタになりました。
2009年12月31日
今年もそば尽し
嬉しかったので、覚書き。
いつもの蕎麦屋になんとなく行ったら、その日から新そばでした。
おやじも私もニヤニヤし通し。
そば好きには堪られない、一年のうちほんのいっときの楽しみです。
お願いしたのはもちろんざる。
旨し。
今年はもう一回くらい行きたかったなぁ。
無論今夜も蕎麦。うふふ。
いつもの蕎麦屋になんとなく行ったら、その日から新そばでした。
おやじも私もニヤニヤし通し。
そば好きには堪られない、一年のうちほんのいっときの楽しみです。
お願いしたのはもちろんざる。
旨し。
今年はもう一回くらい行きたかったなぁ。
無論今夜も蕎麦。うふふ。
Posted by あさ at
16:44
│Comments(0)
2009年12月31日
近代麻雀
09年 最後の近代麻雀が出ています。
これと芸術新潮にはほんとにハズレがないなぁ。
今号も大笑いしました。
・アカギ
アカギの血を1800CC抜いて鷲巣様大喜び。
「些少…!このツモのスペシャルボーナスも 圧倒的に些少…!!」
・ワシズ
鷲巣様、大きな亀の上で弥勒菩薩になってた。
ピカーッて光ってた。ピカーッて。
・ムダヅモ
教皇聖下が見開きで美しすぎる字一色(と書いてロゴスと読む)をヒトラーにぶち込むも
ヒトラーが覚醒し、金髪逆立つスーパーアーリア人になる。
もうなにがなんだか。
ムダヅモの3巻も出ていました。
・テキサスの荒鷲パパ・ブッシュがブッシュJrを庇って死ぬ(?)シーンで不覚にも泣く。
・パウエルさんみたいな有能な忠臣に憧れる。
・ひとコマだけ出たゲーリングの肥え方が足りん。
同じようにムダヅモを買っている知人から
「ムダヅモのアニメDVD買わないの?」と聞かれたので、
「本人が声充てるなら買う」と答えておきました。
タイゾー議員あたり暇なら出れるんじゃないのかなぁ。
これと芸術新潮にはほんとにハズレがないなぁ。
今号も大笑いしました。
・アカギ
アカギの血を1800CC抜いて鷲巣様大喜び。
「些少…!このツモのスペシャルボーナスも 圧倒的に些少…!!」
・ワシズ
鷲巣様、大きな亀の上で弥勒菩薩になってた。
ピカーッて光ってた。ピカーッて。
・ムダヅモ
教皇聖下が見開きで美しすぎる字一色(と書いてロゴスと読む)をヒトラーにぶち込むも
ヒトラーが覚醒し、金髪逆立つスーパーアーリア人になる。
もうなにがなんだか。
ムダヅモの3巻も出ていました。
・テキサスの荒鷲パパ・ブッシュがブッシュJrを庇って死ぬ(?)シーンで不覚にも泣く。
・パウエルさんみたいな有能な忠臣に憧れる。
・ひとコマだけ出たゲーリングの肥え方が足りん。
同じようにムダヅモを買っている知人から
「ムダヅモのアニメDVD買わないの?」と聞かれたので、
「本人が声充てるなら買う」と答えておきました。
タイゾー議員あたり暇なら出れるんじゃないのかなぁ。
2009年12月31日
不毛地帯 再び
不毛地帯なんとか全話見ました。
展開早いなーと気にしてましたが年明け後も続くようですね。よかった。
気になることをひとつふたつ。
いっこ目。
秋津中将のあの京都のお家はもしかして、美の壷の谷さん家?
違うようなそのような。
床の間横の建具の模様が谷さん家は麻の葉だったような気もしますし。
庭が出たら一発でわかるのですが。
違うのかなぁ。
にこ目。
里見副社長の腹心のあの人の目配せが気になる。
あの人「突入せよ!あさま山荘事件」で
警察のお偉方で「誰かが責任を取らねばなるまい!!」って言ってた方ですよね。
あれはかっこよかった。
で、この人の目捌きがとても涼やかでちょっと男性離れしてるんですよ。
踊りか何か嗜んでらっしゃるのかなと。
キレイなんですけど、背広着てる人があれをやるとものすごく目立つ。
何なんだろう。
来年からの不毛地帯も楽しみです。
でも壱岐さんと千里さんの恋愛話は減ってくれると嬉しいなぁ。
どう見て楽しめばいいのかわからない。
あと鮫島スマイルと小出スマイルは手加減してほしいなぁ。
夜お手洗いに行けなくなる。
展開早いなーと気にしてましたが年明け後も続くようですね。よかった。
気になることをひとつふたつ。
いっこ目。
秋津中将のあの京都のお家はもしかして、美の壷の谷さん家?
違うようなそのような。
床の間横の建具の模様が谷さん家は麻の葉だったような気もしますし。
庭が出たら一発でわかるのですが。
違うのかなぁ。
にこ目。
里見副社長の腹心のあの人の目配せが気になる。
あの人「突入せよ!あさま山荘事件」で
警察のお偉方で「誰かが責任を取らねばなるまい!!」って言ってた方ですよね。
あれはかっこよかった。
で、この人の目捌きがとても涼やかでちょっと男性離れしてるんですよ。
踊りか何か嗜んでらっしゃるのかなと。
キレイなんですけど、背広着てる人があれをやるとものすごく目立つ。
何なんだろう。
来年からの不毛地帯も楽しみです。
でも壱岐さんと千里さんの恋愛話は減ってくれると嬉しいなぁ。
どう見て楽しめばいいのかわからない。
あと鮫島スマイルと小出スマイルは手加減してほしいなぁ。
夜お手洗いに行けなくなる。
2009年12月31日
知足
おじいさんと散歩をしていた時の話です。
天気のいい秋の日、海も山もその豊かな恵みを与えてくれます。
「おじいさんは釣りをしないんですか」
何とはなしに聞きました。
『佐伯の殿様、浦でもつ』
とはよく言ったものです。
県外からも釣りを楽しむ人たちがそこここに釣り糸を垂らし
釣果を上げています。
そんな豊穣の海の目の前に住む祖父ですが、
祖父ウォッチャーA級ライセンス所持者の私が知る限りでは
一度も釣りをしているところを見たことがないのです。
そんな祖父の答えは
「食い物は足りとる」
秋の雷。
鋭い閃光、響く轟音。
撃たれたよ、私!!
道元の「典座教訓」洪自誠の「菜根譚」他、東洋思想の根幹にある思想の一つです。
いずれも祖父が読んだ本ですが
書からの知識ではなく、生活の中で見出した考え方でしょう。
祖父にとって魚釣りは趣味などではなく、文字通り日々の糧を得るためにするものだったのです。
あたら無暗に命を奪わず、さりとて妙な生命至上主義でもなく、
食べるものが他に十分足りているからしないだけ。
贅を厭い、欲がなければ事一切足りるものとするのか。
なんという良寛マインド。
私のような本を読んだだけで知った気になっている愚孫には到底及ばない境地です。
おじいさんはなんて遠くにいるのだろう。
「足ることを知る者は、レイ羹も膏梁より旨しとし、編民も王公に譲らず」
「一茎草をネンじて宝王刹を建て、一微塵に入つて大法輪を転じよ」
いつもぼんくらのお孫ちゃんに学びを与えてくれる祖父に
この日の「甘くて柔らかいもの」は
セブンイレブンで買った『的場浩司プロデュース とろけるプリン』です。
これは本当にとろけます。歯の弱いおじいさんにぴったり。
ありがとうこーちゃん!一切面識ないけどね!
いいちこのCMを見たとき「なんで?!」とか言ってごめんね!
この日はセブンイレブン佐伯●●店のプリンを買い占めました。
プリンの棚は正に「全っ滅!!」
(坂の上の雲をご覧になってる方にはわかる笑いどころ)
全然足るを知ってないよ、私。
とほほ。
ちなみにこの日の帰り浮き島を見ました。
大興奮でしたよ。車とめて見ていました。
瑞兆なり。
2009年12月31日
マダムカフェ 09年冬
おかしい。
もっとあのカフェに行って、壷友マダムと正雄談義で盛り上がるはずだったのに
今年最後に行った時いただいたのが(また腹ぺこ顔だったのかな…)イチジクのコンポートだ。
秋と冬が吹っ飛んでる。
このときマダムがお貸し下さった
小沼丹の「懐中時計」と「小さな手袋」が机の上にまだある。
いかん。
年明けに是が非でも伺ってお返しせねば。
そして「鎧」の回で視聴を辞めようかと本気で考え、
蕎麦猪口でやはりついて行こうと思い直したことも言わねば。
マダムが最近嵌っておいでのマンガ「サザエさん」で、
アナゴさんが27歳だというのもお伝えせねば。
マンガの「サザエさん」はある年代以上の方が読まれると
当時の風俗が思い出されて、大変懐かしく感じられるそうです。
小沼丹…いずれも講談社文芸文庫より。このシリーズにはずれはないなぁ。
背表紙もきれいだし。それに比べて講談社学術新書ときたら…。
前のクリーム色の方が絶対良かったって。
もっとあのカフェに行って、壷友マダムと正雄談義で盛り上がるはずだったのに
今年最後に行った時いただいたのが(また腹ぺこ顔だったのかな…)イチジクのコンポートだ。
秋と冬が吹っ飛んでる。
このときマダムがお貸し下さった
小沼丹の「懐中時計」と「小さな手袋」が机の上にまだある。
いかん。
年明けに是が非でも伺ってお返しせねば。
そして「鎧」の回で視聴を辞めようかと本気で考え、
蕎麦猪口でやはりついて行こうと思い直したことも言わねば。
マダムが最近嵌っておいでのマンガ「サザエさん」で、
アナゴさんが27歳だというのもお伝えせねば。
マンガの「サザエさん」はある年代以上の方が読まれると
当時の風俗が思い出されて、大変懐かしく感じられるそうです。
小沼丹…いずれも講談社文芸文庫より。このシリーズにはずれはないなぁ。
背表紙もきれいだし。それに比べて講談社学術新書ときたら…。
前のクリーム色の方が絶対良かったって。
Posted by あさ at
16:09
│Comments(2)
2009年12月31日
今年もベーコン
昨年同様今年も燻しました。
午前中にやっつけるべく、夜明け前に家を出て去年と同じ静かの海へ。
鳥が空を行きかい船は海を渡ります。
夜明け間近の薄紫色の空と濃紺色の海は、やがて光輝な朱色をかすがいに
健やかな青へと変わり、今日も穏やかな一日を予感させます。
去年はおにぎりと漬け物でしたが、
今年はパンとチーズ、蜂蜜とりんごを持っていきました。
これで目玉焼きがあったらラピュタですね。
40秒で用意してやったわい。
あードーラみたいな老女になりたいなぁ。
長いようで短い5時間、
手持ちの本を読み上げてしまうとあとは散歩です。
波打ち際ぎりぎりのところを歩いていました。
端まで来て振り返ると一筋だけの足跡が長く続き、
たまに波の中に消えてしまいながら(ちべたかった)
割とまっすぐ残っていました。
私が80くらいになって人生を振り返ったとき、
たぶんこんな感じだろうなと思います。
「孤独に歩め 悪を為さず 求めるところは少なく 林の中の象のように」
まぁ一生こんなんだろうなぁ。
歩いてばかりも暇なので、白い貝殻を拾ったり
拾ったボールと流木で自分でノックをして、じぶんで捕りに行ったりしていました。
ひとり遊びの御本尊と呼んでいただきたい。
リンゴだけ残していたので、燻製が終わる1時間程前に剥いて食べました。
海を見ながら、リンゴを剥いては食べ、剥いては食べを7回。
最後の1個は
「人間、探究心がなくっちゃね!」
といいながら燻製器に放り込んでみました。
…うん、失敗。
リンゴはそのままが美味しい。
人間、探究心の前に想像力が必要。
無事でき上がり、早速ひとつナイフで削って味見。
今年は塩抜きが足りませんでした。
いいわけするなら初めて差し上げるが方が二人いて、
おなか壊したりとかが怖かったのよ。
塩ガン振り。
来年の課題だわ。
切ってフライパンで焼いたらさらに塩気が強い。うぬぅ。
今回の一番の食べ方は炊きたてのあっついご飯に
一口大のブロックのベーコンを焼かずに乗っけて
わっしわし食べる食べ方です。
ご飯を取る箸をすすめる塩気、熱でうっすら溶けた脂、
塩気の奥に隠れる甘やかな豚の旨味。
あまり品のいい食べ方ではないですが、美味しければよし。
今年のお正月の贅沢はCOEDOビールの小瓶、全種類を片っ端から
ベーコンを肴に飲み比べ。
「漆黒」「伽羅」「紅赤」「瑠璃」「白」
と名前がまたいいですよね。
楽しみでならんわ。
午前中にやっつけるべく、夜明け前に家を出て去年と同じ静かの海へ。
鳥が空を行きかい船は海を渡ります。
夜明け間近の薄紫色の空と濃紺色の海は、やがて光輝な朱色をかすがいに
健やかな青へと変わり、今日も穏やかな一日を予感させます。
去年はおにぎりと漬け物でしたが、
今年はパンとチーズ、蜂蜜とりんごを持っていきました。
これで目玉焼きがあったらラピュタですね。
40秒で用意してやったわい。
あードーラみたいな老女になりたいなぁ。
長いようで短い5時間、
手持ちの本を読み上げてしまうとあとは散歩です。
波打ち際ぎりぎりのところを歩いていました。
端まで来て振り返ると一筋だけの足跡が長く続き、
たまに波の中に消えてしまいながら(ちべたかった)
割とまっすぐ残っていました。
私が80くらいになって人生を振り返ったとき、
たぶんこんな感じだろうなと思います。
「孤独に歩め 悪を為さず 求めるところは少なく 林の中の象のように」
まぁ一生こんなんだろうなぁ。
歩いてばかりも暇なので、白い貝殻を拾ったり
拾ったボールと流木で自分でノックをして、じぶんで捕りに行ったりしていました。
ひとり遊びの御本尊と呼んでいただきたい。
リンゴだけ残していたので、燻製が終わる1時間程前に剥いて食べました。
海を見ながら、リンゴを剥いては食べ、剥いては食べを7回。
最後の1個は
「人間、探究心がなくっちゃね!」
といいながら燻製器に放り込んでみました。
…うん、失敗。
リンゴはそのままが美味しい。
人間、探究心の前に想像力が必要。
無事でき上がり、早速ひとつナイフで削って味見。
今年は塩抜きが足りませんでした。
いいわけするなら初めて差し上げるが方が二人いて、
おなか壊したりとかが怖かったのよ。
塩ガン振り。
来年の課題だわ。
切ってフライパンで焼いたらさらに塩気が強い。うぬぅ。
今回の一番の食べ方は炊きたてのあっついご飯に
一口大のブロックのベーコンを焼かずに乗っけて
わっしわし食べる食べ方です。
ご飯を取る箸をすすめる塩気、熱でうっすら溶けた脂、
塩気の奥に隠れる甘やかな豚の旨味。
あまり品のいい食べ方ではないですが、美味しければよし。
今年のお正月の贅沢はCOEDOビールの小瓶、全種類を片っ端から
ベーコンを肴に飲み比べ。
「漆黒」「伽羅」「紅赤」「瑠璃」「白」
と名前がまたいいですよね。
楽しみでならんわ。
2009年12月31日
若きアサチャンの悩み
男女のよしなしごとというものは、
「自然の驚異」と言えないこともないので
海老蔵と麻央ちゃんに関してもう聞かないでください。
また私の中の自然がいつになったら猛威を振るうかも
そんなこたぁこっちが聞きたいので併せて聞かないでください。
あと大分朝日放送局他で頑張っている梶川君の髪型が
年長者好みの落ち着いたものになったのは
私のおかげではないので、お礼を言わないでください。
同郷、同年代というだけでまったく面識がないのです。
もともとどんな髪型でも似合う好青年だと思います。
以上今年困ったことの回答でした。
…悩みのないいい一年だったわ。
「自然の驚異」と言えないこともないので
海老蔵と麻央ちゃんに関してもう聞かないでください。
また私の中の自然がいつになったら猛威を振るうかも
そんなこたぁこっちが聞きたいので併せて聞かないでください。
あと大分朝日放送局他で頑張っている梶川君の髪型が
年長者好みの落ち着いたものになったのは
私のおかげではないので、お礼を言わないでください。
同郷、同年代というだけでまったく面識がないのです。
もともとどんな髪型でも似合う好青年だと思います。
以上今年困ったことの回答でした。
…悩みのないいい一年だったわ。
2009年12月31日
坂の上の雲
「坂の上の雲」を観ました。残り1話。
聞けば今年は秋山真之の留学までだとか。
第2期は来年の12月だそうです。
長いのう。
「杉野ーー!杉野は何処だーー!!」って
一緒にTVに向かって叫びながら号泣する準備は出来ておるに。
♪闇を貫く 中佐の叫び
杉野はいずこ、杉野は居ずや~
小学生のころ見に行った「三笠」の写真を
下敷きに挟んでいたのが懐かしく思い出されます。
思い返せば今と変わらずちょっとどうかした子どもだったなぁ。
さて、大分県民としてはやはり広瀬が武夫気になるところですね。
初めて登場した時は笑っちゃいましたよ。
あまりにも美丈夫過ぎて。
そりゃロシアの令嬢とのロマンスもあるわ、っていうような男振り。
男性にこういう表現はおかしいかもしれませんが、
まみのかおりたる典雅なお顔立ちです。
明治大正っぽいの男前だわ。
方言はそれほど大分っぽさを感じませんでしたが、竹田にお住まいの方が
聞いたらこれぞとお思いになるでしょうか。
県南の身としては海の向こうに霞む伊予の言葉の方が聞き馴染みがあります。
秋山兄弟をはじめ、高橋是清、東郷平八郎、伊藤博文(美しすぎる老いの現れたデコルテ。助けて。惚れる)他
ドンピシャなキャスティングです。
あえて言えば剃刀陸奥と乃木将軍にちょっと違和感がありましたが、
旅順攻略の頃にはすっかり慣れることでしょう。
ちなみに陸奥宗光役の大杉漣さんのブログは悶えます。
今年は結構TVを見たなぁ。
聞けば今年は秋山真之の留学までだとか。
第2期は来年の12月だそうです。
長いのう。
「杉野ーー!杉野は何処だーー!!」って
一緒にTVに向かって叫びながら号泣する準備は出来ておるに。
♪闇を貫く 中佐の叫び
杉野はいずこ、杉野は居ずや~
小学生のころ見に行った「三笠」の写真を
下敷きに挟んでいたのが懐かしく思い出されます。
思い返せば今と変わらずちょっとどうかした子どもだったなぁ。
さて、大分県民としてはやはり広瀬が武夫気になるところですね。
初めて登場した時は笑っちゃいましたよ。
あまりにも美丈夫過ぎて。
そりゃロシアの令嬢とのロマンスもあるわ、っていうような男振り。
男性にこういう表現はおかしいかもしれませんが、
まみのかおりたる典雅なお顔立ちです。
明治大正っぽいの男前だわ。
方言はそれほど大分っぽさを感じませんでしたが、竹田にお住まいの方が
聞いたらこれぞとお思いになるでしょうか。
県南の身としては海の向こうに霞む伊予の言葉の方が聞き馴染みがあります。
秋山兄弟をはじめ、高橋是清、東郷平八郎、伊藤博文(美しすぎる老いの現れたデコルテ。助けて。惚れる)他
ドンピシャなキャスティングです。
あえて言えば剃刀陸奥と乃木将軍にちょっと違和感がありましたが、
旅順攻略の頃にはすっかり慣れることでしょう。
ちなみに陸奥宗光役の大杉漣さんのブログは悶えます。
今年は結構TVを見たなぁ。
2009年12月31日
言ったもん勝ち
11月だったか、国連総会で15分の演説時間を75分しゃべり倒したカダフィー大佐は
本当は大佐じゃないんだってさ。
自分が「じゃ大佐で」って言ってるだけで
それに合わせて国際会議でも皆が「カダフィー大佐」って呼んでるんだってさ。
デューク東郷や髭男爵みたいなもんらしい。
案外世界は優しいもので出来てるんだなぁ。
あと、「カダフィーガール」ってのも気になる。
本当は大佐じゃないんだってさ。
自分が「じゃ大佐で」って言ってるだけで
それに合わせて国際会議でも皆が「カダフィー大佐」って呼んでるんだってさ。
デューク東郷や髭男爵みたいなもんらしい。
案外世界は優しいもので出来てるんだなぁ。
あと、「カダフィーガール」ってのも気になる。
2009年12月31日
書に溺れる
読んで読んで読まれて読んで(略)
・千の花になって 斉木香津著
「大分県臼杵市出身の女性の小学館文庫賞受賞作」と本屋さんに
新聞の切り抜きが張っていたので読む。こういうときだけ付き合いがいい。
太平洋戦争末期、世間と隔絶し贅沢な暮しの中絵を描く女性と出会った
内気な少女が主人公。舞台になった場所が大空襲にあった年月日を
偶々知っていたので、その日が近づくのを恐れながら読み進めていました。
オチ(オチ言うな)と謎は割と早い段階で予想がつきますが、
それはなんら欠点にならない。
・これでよろしくて? 川上弘美著
新刊。もう川上弘美は癖で読んでいます。感想はなくてもよろしくて?
・なぜ日本にキリスト教は広まらないのか 古屋安雄著
寡聞にして存じ上げない方だったので、どういうスタンスで書かれているのかしら
と疑問を持つもすぐ氷解。キリスト教の日本伝道について考えたこともない凡愚には
刺激的でしたし、知的興奮を以て読了できました。
こういう全然しらないことがテーマの本はやっぱり面白いなぁ。
そんなんだからモイカの釣り方とかヒエログリフの読み方の本を一緒に借りて
図書館のお姉さんの手を一瞬止めちゃうんだよ。
・シンプル族の反乱 三浦展著
「下流社会」という言葉を世に出した著者の新刊。今度は「シンプル族」と来たか。
でも「下流」ほどキャッチーじゃないし、何よりその対象者はそもそもこういう一回読んだら
終りの本を読まないし、商売する人も消費を好まない「シンプル族」相手に
マーケティングするのは骨が折れそうだから、より「下流」のリサーチに励むと思うし。
はじめにペラペラめくって、「これは私のことか?」と思うも精読するとどうも違うと了承。
・日々の100 松浦弥太郎著
現「暮らしの手帖」編集長の著者の身のまわりのお気に入りのものの紹介本。
男性でこういう著作を出されるようになったことに時世を感じる。
割とこういう「素敵な私生活の切り売り」は女性の専売特許と思っていたので。
学生時代宮下あきらの学帽政のマネをして、
学帽に切れ目をいれて被っていたというのを何かで読んで以来
この著者への好感度ボンとがあがりました。
私はハチマキだったり、額に「大往生」だったりだけどね。
・感じない男 森岡正博著
以前この人の「草食系男子の恋愛学」で感じた違和感をこの本で解消できました。
でももうこの人のこの切り口の本は読まないと思う。
併せて新書の立ち位置が便利になり過ぎていることに疑問を感じる。
・マノロブラニクには早すぎる 永井するみ著
女性ファッション誌の新米編集者の奮闘と、突如現れた影のある美形中学生がもたらした謎。
…盛りがいい。
・民族の発見4 江戸・都市の中の異界 内藤正敏
なんか記憶にかするお名前だなぁと思っていたら、
小松和彦さんと共著を出してらしたんですね。面白かったですけど
会社の昼休みに読んでいたら、その資料写真を同僚に見られて
ドン引きされました。
後悔はせぬ。
・ゲイ短編小説集 オスカーワイルド他著
「幸福な王子」ってオスカーワイルドやったんか!!
そしてこれがこの本に収められるんか!!
世の中知らないことに満ち満ちている。物を知らんでの。
・土を喰う日々 水上勉著
またも再読。レシピ本としても良書。ここで紹介されているような
茶色っぽい食べ物なら大概好き。
これと高橋みどりさんの「伝言レシピ」1と大庭英子さんの「しあわせ豆料理」が
私の食生活の基盤。
・滝田栄、仏像を彫る 滝田栄著
先々月だったか、遷都1300年記念のドラマに智奴役を熱演されてました。
白木の仏像を前に手をあわせ号泣する演技に私ももらい泣きしました。
滝田さんは長く仏像を彫るのをご趣味とされているらしく
その作品の写真も掲載されています。あの大柄な滝田さんと同じくらいの
不道明王は圧巻です。山田浅右衛門が昔から気になっていて、「必殺仕事人 激突!」
で氏が演じてらしたころからのファンです。ご容貌から真面目一辺倒な方かしらと
思っていましたが、かなりはっちゃけた方のようです。結構笑いを取ろうとする。
もちろん根っこは大変実直な方ですので、長くお努めになられた雪印の提供の料理番組が
社の不祥事で打ち切られたことや、昨今の世相、特に子供を取り巻く環境について
心を痛め、義憤も露わにされていました。
門外の者がいうのもおこがましいですが、虚飾に満ちた芸能界でお仕事をされるのは
お辛そうだなぁと思いながら読み進めておりました。
ここで滝田氏のすごいところを列挙したいと思います。
YOUもSAKAEにLOVEしちゃいなよ!
・美しい。年を取ってからの容貌は心の表われ。正しく澄心清意の人。
・14年つとめた「レ・ミゼラブル」の最終公演の翌日、インドに修行に行く。
・肉断ちと修行の果て、気で人の癌を癒す業を体得する。
・坐禅の会を主催している。
・すっぺらぽんで叫ぶ。
もう好きになるしかない。仏師栄。レインボーマン栄。
最後に「レ・ミゼラブル」の公演前、作者ヴィクトル・ユーゴーの墓の前での真摯な誓いと祈りの言葉を。
「縁があって、あなたが書いた「レ・ミゼラブル」のジャンバルジャンを、
日本で演じることになりました。あなたがこの小説の一行一行に込めた祈りを
私の命を使って多くの人に伝えますから、どうか見ていてください」
一度観てみたかったなぁ。
・空気の研究 山本七平著
この大御所の本をこれまで「ユダヤ人と日本人」しか読んでいませんでした。
KYという言葉を聞く度に眉をひそめている身としては、この本は良書。
「空気を読む」というのを語り出すとアタイ長いよ?うんざいなんだよ。
・しがみつかない生き方 香山リカ著
かつて何かの雑誌か本かで三砂ちずるさんの「オニババ化する社会」に
噛みついていたのが遠い昔のことのようだ(遠い目)
しかしこの人、年取らないなぁ。ここ10年くらい顔かわってない。
・資本主義はなぜ自滅したか 中谷巌著
上記の「しがみつかない生き方」、「無印ニッポン」などでも書かれていましたが、
私もちょっとこれを読んだときは絶句しました。竹中さんと言いこの人と言い
小泉政権下のあの辺の人たちは一体何だったんだろう。
同じ気分になったのが、先日和田アキ子さんが紅白歌合戦の制作側に対し、
「目玉として英国の素人スーザンボイルを呼ぶとは何事か、もっと他に話題性のある
番組作りを出来んのか」云々 と吠えておいででしたが、
選ばれる側の人間が選ぶ側に対して、随分とお門違いなことを言うなぁと驚きました。
自分たちの力不足であったと省みないで、他の者を槍玉に上げて
鬼の首を取ったようにしたり顔をしないでいただきたい。、
やはり一般以上の能力や立場にある方は、神なり有権者なりに与えられたそれを
有効に使うのを第一義としていただきたい。
持たざる者の方が多いんだから、つまらん床屋談義はこっちに任せてくれよ。
・静けさと沈黙の中で ドリス・グランバック著
極寒のメイン州で74歳の小説家は50日間あらゆる通信手段も断って
絶対的な孤独の中にその身を置きます。
我が身の内なる声にひたすら耳を傾ける日々の清らかな静けさ。
…すっごくしたい。ていうか絶対する。
こんな穏やかで豊かな時間の中でそのまま孤独死出来たら
もう死んでもいい(ん?)
この本の中で紹介されていた「ミセススティーブンは人魚の歌をきく」より
<寂しさは自己の貧困であり、孤独は自己の豊穣である>
いい言葉だ。ほんとにそう思う。
lonelinessとSolitudeは全然もの。いい本が読めた。
・千の花になって 斉木香津著
「大分県臼杵市出身の女性の小学館文庫賞受賞作」と本屋さんに
新聞の切り抜きが張っていたので読む。こういうときだけ付き合いがいい。
太平洋戦争末期、世間と隔絶し贅沢な暮しの中絵を描く女性と出会った
内気な少女が主人公。舞台になった場所が大空襲にあった年月日を
偶々知っていたので、その日が近づくのを恐れながら読み進めていました。
オチ(オチ言うな)と謎は割と早い段階で予想がつきますが、
それはなんら欠点にならない。
・これでよろしくて? 川上弘美著
新刊。もう川上弘美は癖で読んでいます。感想はなくてもよろしくて?
・なぜ日本にキリスト教は広まらないのか 古屋安雄著
寡聞にして存じ上げない方だったので、どういうスタンスで書かれているのかしら
と疑問を持つもすぐ氷解。キリスト教の日本伝道について考えたこともない凡愚には
刺激的でしたし、知的興奮を以て読了できました。
こういう全然しらないことがテーマの本はやっぱり面白いなぁ。
そんなんだからモイカの釣り方とかヒエログリフの読み方の本を一緒に借りて
図書館のお姉さんの手を一瞬止めちゃうんだよ。
・シンプル族の反乱 三浦展著
「下流社会」という言葉を世に出した著者の新刊。今度は「シンプル族」と来たか。
でも「下流」ほどキャッチーじゃないし、何よりその対象者はそもそもこういう一回読んだら
終りの本を読まないし、商売する人も消費を好まない「シンプル族」相手に
マーケティングするのは骨が折れそうだから、より「下流」のリサーチに励むと思うし。
はじめにペラペラめくって、「これは私のことか?」と思うも精読するとどうも違うと了承。
・日々の100 松浦弥太郎著
現「暮らしの手帖」編集長の著者の身のまわりのお気に入りのものの紹介本。
男性でこういう著作を出されるようになったことに時世を感じる。
割とこういう「素敵な私生活の切り売り」は女性の専売特許と思っていたので。
学生時代宮下あきらの学帽政のマネをして、
学帽に切れ目をいれて被っていたというのを何かで読んで以来
この著者への好感度ボンとがあがりました。
私はハチマキだったり、額に「大往生」だったりだけどね。
・感じない男 森岡正博著
以前この人の「草食系男子の恋愛学」で感じた違和感をこの本で解消できました。
でももうこの人のこの切り口の本は読まないと思う。
併せて新書の立ち位置が便利になり過ぎていることに疑問を感じる。
・マノロブラニクには早すぎる 永井するみ著
女性ファッション誌の新米編集者の奮闘と、突如現れた影のある美形中学生がもたらした謎。
…盛りがいい。
・民族の発見4 江戸・都市の中の異界 内藤正敏
なんか記憶にかするお名前だなぁと思っていたら、
小松和彦さんと共著を出してらしたんですね。面白かったですけど
会社の昼休みに読んでいたら、その資料写真を同僚に見られて
ドン引きされました。
後悔はせぬ。
・ゲイ短編小説集 オスカーワイルド他著
「幸福な王子」ってオスカーワイルドやったんか!!
そしてこれがこの本に収められるんか!!
世の中知らないことに満ち満ちている。物を知らんでの。
・土を喰う日々 水上勉著
またも再読。レシピ本としても良書。ここで紹介されているような
茶色っぽい食べ物なら大概好き。
これと高橋みどりさんの「伝言レシピ」1と大庭英子さんの「しあわせ豆料理」が
私の食生活の基盤。
・滝田栄、仏像を彫る 滝田栄著
先々月だったか、遷都1300年記念のドラマに智奴役を熱演されてました。
白木の仏像を前に手をあわせ号泣する演技に私ももらい泣きしました。
滝田さんは長く仏像を彫るのをご趣味とされているらしく
その作品の写真も掲載されています。あの大柄な滝田さんと同じくらいの
不道明王は圧巻です。山田浅右衛門が昔から気になっていて、「必殺仕事人 激突!」
で氏が演じてらしたころからのファンです。ご容貌から真面目一辺倒な方かしらと
思っていましたが、かなりはっちゃけた方のようです。結構笑いを取ろうとする。
もちろん根っこは大変実直な方ですので、長くお努めになられた雪印の提供の料理番組が
社の不祥事で打ち切られたことや、昨今の世相、特に子供を取り巻く環境について
心を痛め、義憤も露わにされていました。
門外の者がいうのもおこがましいですが、虚飾に満ちた芸能界でお仕事をされるのは
お辛そうだなぁと思いながら読み進めておりました。
ここで滝田氏のすごいところを列挙したいと思います。
YOUもSAKAEにLOVEしちゃいなよ!
・美しい。年を取ってからの容貌は心の表われ。正しく澄心清意の人。
・14年つとめた「レ・ミゼラブル」の最終公演の翌日、インドに修行に行く。
・肉断ちと修行の果て、気で人の癌を癒す業を体得する。
・坐禅の会を主催している。
・すっぺらぽんで叫ぶ。
もう好きになるしかない。仏師栄。レインボーマン栄。
最後に「レ・ミゼラブル」の公演前、作者ヴィクトル・ユーゴーの墓の前での真摯な誓いと祈りの言葉を。
「縁があって、あなたが書いた「レ・ミゼラブル」のジャンバルジャンを、
日本で演じることになりました。あなたがこの小説の一行一行に込めた祈りを
私の命を使って多くの人に伝えますから、どうか見ていてください」
一度観てみたかったなぁ。
・空気の研究 山本七平著
この大御所の本をこれまで「ユダヤ人と日本人」しか読んでいませんでした。
KYという言葉を聞く度に眉をひそめている身としては、この本は良書。
「空気を読む」というのを語り出すとアタイ長いよ?うんざいなんだよ。
・しがみつかない生き方 香山リカ著
かつて何かの雑誌か本かで三砂ちずるさんの「オニババ化する社会」に
噛みついていたのが遠い昔のことのようだ(遠い目)
しかしこの人、年取らないなぁ。ここ10年くらい顔かわってない。
・資本主義はなぜ自滅したか 中谷巌著
上記の「しがみつかない生き方」、「無印ニッポン」などでも書かれていましたが、
私もちょっとこれを読んだときは絶句しました。竹中さんと言いこの人と言い
小泉政権下のあの辺の人たちは一体何だったんだろう。
同じ気分になったのが、先日和田アキ子さんが紅白歌合戦の制作側に対し、
「目玉として英国の素人スーザンボイルを呼ぶとは何事か、もっと他に話題性のある
番組作りを出来んのか」云々 と吠えておいででしたが、
選ばれる側の人間が選ぶ側に対して、随分とお門違いなことを言うなぁと驚きました。
自分たちの力不足であったと省みないで、他の者を槍玉に上げて
鬼の首を取ったようにしたり顔をしないでいただきたい。、
やはり一般以上の能力や立場にある方は、神なり有権者なりに与えられたそれを
有効に使うのを第一義としていただきたい。
持たざる者の方が多いんだから、つまらん床屋談義はこっちに任せてくれよ。
・静けさと沈黙の中で ドリス・グランバック著
極寒のメイン州で74歳の小説家は50日間あらゆる通信手段も断って
絶対的な孤独の中にその身を置きます。
我が身の内なる声にひたすら耳を傾ける日々の清らかな静けさ。
…すっごくしたい。ていうか絶対する。
こんな穏やかで豊かな時間の中でそのまま孤独死出来たら
もう死んでもいい(ん?)
この本の中で紹介されていた「ミセススティーブンは人魚の歌をきく」より
<寂しさは自己の貧困であり、孤独は自己の豊穣である>
いい言葉だ。ほんとにそう思う。
lonelinessとSolitudeは全然もの。いい本が読めた。
2009年12月31日
書に淫する
読んで読んで読まれて読んで
読んで読み疲れて眠るまで読んで。
・無印ニッポンー20世紀消費社会の終焉ー 堤清二・三浦展 共著
画一化(三浦氏が言うよるところのファスト風土化)に起因する日本の無印化と
メディアの平板化に警鐘を鳴らす。 皮肉が利いてる。
堤氏が男女雇用機会均等法の諮問委員会に名を連ねていた時の話と
池袋の再開発のときに何を作ればいいのか相談しに行った相手が
三島由紀夫というのが面白かった。
・日の名残り カズオ・イシグロ著
このように他の本とまとめて感想を書くのがもったいなく感じる良い小説でした。
1957年、ダーリントンホールに勤めるイギリスの老執事が一週間の休みの中、
英国国土をドライブしつつ過去を振り返るというもの。
「エマ」の頃のだいたい1世代前の話。
「エマ」同様、やはり有能な執事の名前はスティーブンスがセバスチャンであってほしい。
アメリカ人の今の主人のためにジョークを研究したり、
旅行の準備もこれ以上ない執事振りを発揮するのがクスリときます。
過去の淡い恋と仕事への矜持、年老いたからこそ知る戻れない過去の後悔は
丁寧な語り口調の中で、確かにその人生はあったのだと読者に思わせる深い感動があります。
4日目の午後に語られる、過去に彼が職務を全うすることで体現できた「品格」は
正しく仕事に努めようと日々思う人間にはこれ以上ない「光」でした。
なんか本当に光ったのよ。何かが。
ズッカー賞受賞作。 絶対お勧め。
・宮中賢所物語 高谷朝子著
昔読了済みも最近人に勧めたので再読。
皇居の奥に建つ賢所に57年祈りと清めの日々を勤め上げた女性の手記。
ちなみに今は2年交代制。宮中の自然の描写が美しい。
・ゲイマネーが英国経済を救う 入江敦彦著
以前何かでちらと聞いたピンクポンドの実態がここに。ここまで大きな市場だったとは。
ゲイがなぜ経済を促進するかわかりやすく解説。
真逆の私がその説にぴたりと嵌るので納得。
この人の京都ものよりイギリスものの著作の方が断然面白くて好き。
「女王陛下のお気に入り」は寝る寸前のベッドの中で眺めるのにぴったり。
・センセイの鞄1 川上弘美原作 谷口ジロー作画
漫画アクションにて連載中。1巻では花見で小島孝(思ったより若い)とチューするところまで。
巨匠の画力に圧倒。ほぼ原作通りで1話につき1ページほどオリジナルが入っています。
巨匠の漫画が血肉になっている私は、カツサンドを食べるときはちゃんと
「孤独のグルメ」のゴローちゃんを踏襲して死んだ魚のような目をして食べます。
・崩壊する社会 繁栄する日本 三橋貴明著
参考資料の表多し。ここにこれがあると覚えておくだけで後で何かの役に立ちそう。
読後感は梅田望夫の「ウェブ進化論」に似た「まぁなんとかなりそうだなぁ」という
寄る辺ないけれどその日穏やかに眠るにはいい感じのもの。
今後もこの人の著作は読んどくか。
ちなみに梅田望夫は梅田晴夫の息子で梅田みかの兄。
・ある華族の昭和史 酒井美意子著
前田侯爵家に生まれ酒井公爵家に嫁いだ著者の半生。訥々と語られる華やかな貴族文化よりも
昭和20年1月の京都、小室にある近衛公の別荘での密談の下りが印象的でした。
昭和55年に新聞でこの秘話を公開されたから書けるという前書きの後、
岡田啓介と米内光政、仁和寺のご門跡の4人が集まり、戦争に負けても皇室の安泰を図るため
先例にならって天皇を仁和寺にお迎えし、落飾を願い法皇になられた陛下をお守りする。
そして皇太子に譲位し高松宮を摂政にするというのが近衛文麿の構想だったそうです。
この密談後も近衛邸に高松宮や著者を迎えて話をしています。
近衛文麿は女性と話すときは女言葉を使っていたそうです。
もう私の中では文麿=岸部一徳がこれですっかり固まってしまいました。
一徳ボイスには女言葉がよく似合う。
また戦後に著者が進駐軍の援助のもと、クラブを作って大成功する下りもドラマチックです。
その名を「クラブ フェニックス」著者このとき若干20歳。
ちなみに昭和57年発行のこの本は今や絶版、私も大分県立図書館で借りましたが、
P229~236が切り取られていました。よくない。
・ウォールデン 森の生活 ヘンリー・D・ソロー著 今泉吉晴訳
27歳でニューイングランドの森に移り住んだ著者の生活記。
知の巨人の静かな思索と労働と自然観察の日々の書は間違いなくベストセラーに相応しい。
10数年前に別の訳で読んだのですが、この訳書の方がずっとずっと読みやすくて嬉しい。
もう日本語訳でこれ以上のものは出ないんじゃないかな。手元に置いておきたい一冊。
・深夜食堂5 安部夜郎
「早めし」の回の林六段が呉智英にしか見えない。
「アジの開き」のローズ美千代さんがかっこよかった。
目指す老女としてド―ラもいいけどローズもいいなぁ。
・松本大本営 歴史の証言 青木孝寿著
ごめーん。
まだ読み途中。 松本大本営って気になるよね。
2009年11月01日
GOK
よい季節になりました。
田舎暮らしの妙味は食べ物が美味しいことでしょう。
食料品の買い出しは専ら日曜の午前中で、
一週間分を買い込んでリスのように備蓄して食べます。
冷蔵庫やチンに対してリア王のお父さんもびっくりの猜疑心で接しているので
週の前半はタンパク質、後半は何か根っこを食べています。
どっちも大好き。
先日も「モン ビジュー!!」と叫びたくなるような鯖と
角が切り立つ新鮮そのものの、白光纏うカワハギ肝を買ってきて
週のはじめの食卓をさながら王侯貴族のティアラのに飾り立ててやりましたよ。
鯖はしめサバに。
自分の好きな加減に出来るからというのもありますが、
お店で頂くものよりずっと美味しい。まぁ気分の問題。
酢から上げたあと薄皮を剥くあの瞬間が、その美味への期待を確信に変えてくれます。
切った断面の臙脂色から鈍乳色へのグラデーション。
「タンホイザー」のあの男(←好かん)のような身悶え方をしてしまいます。
これが!
これが官能というものか!!!
包丁持っててこういうことをするので大変危ない。
毎日楽しくて仕方がないよ。
煮付ける前に取り分けておいた
カワハギの肝を生姜醤油に溶いたものにつけて食べました。
美味求心。
あんまり美味しくて口の中に何が入っているかわからなくなります。
脳裏に小さく「ア二サキス」と恐ろしい単語がチラつきますが、
鯖の生食は止められません。
ジェットコースターに好んで乗る方の心情というのはこういったものでしょうか。
調子に乗ってこの日はソーセージも作りました。
そう台所に立てそうにない一週間が見えていたので保存食作りです。
すげーなー!
あさちゃん何でも作れちゃうよ!
訂正。
調子のってこの日は「香辛料がごっそり入った細いハンバーグ」も作りました。
すげーなー!
あさちゃんの己の力量の過信振り。
羊腸こそがソーセージの要だったようです。
塩もごっそり入れたので水分が抜けてぱっさぱさでしたが
保存食を作るという目的は果たせたので良しとします。
お弁当に入れたり
いいかげんなポトフに放りこんで2、3日ほど食べ続けました。
大好きな根菜類と煮込めば大概何でもおいしい。
ところで根菜、特にゴボウをひたすら食べていると
水上勉の「土を喰う日々」が思い出されます。
良書です。
他の著作も好き。
あの「暗さ」が落ち着く。
もう秋は
ご飯が(G)美味しくて美味しくて(O)困ります(K)
追記
望めば叶う。
イカロス出版の「ミリタリークラシックス」で連載中のホリエカニコさんの
「帝国軍人MMK(モテテモテテ困る)」単行本化希望。
先日フルカラー変形判で「WWⅡ紳士録」が出ていたのでびっくり。
これが売れたらMMKも出るのかな。
田舎暮らしの妙味は食べ物が美味しいことでしょう。
食料品の買い出しは専ら日曜の午前中で、
一週間分を買い込んでリスのように備蓄して食べます。
冷蔵庫やチンに対してリア王のお父さんもびっくりの猜疑心で接しているので
週の前半はタンパク質、後半は何か根っこを食べています。
どっちも大好き。
先日も「モン ビジュー!!」と叫びたくなるような鯖と
角が切り立つ新鮮そのものの、白光纏うカワハギ肝を買ってきて
週のはじめの食卓をさながら王侯貴族のティアラのに飾り立ててやりましたよ。
鯖はしめサバに。
自分の好きな加減に出来るからというのもありますが、
お店で頂くものよりずっと美味しい。まぁ気分の問題。
酢から上げたあと薄皮を剥くあの瞬間が、その美味への期待を確信に変えてくれます。
切った断面の臙脂色から鈍乳色へのグラデーション。
「タンホイザー」のあの男(←好かん)のような身悶え方をしてしまいます。
これが!
これが官能というものか!!!
包丁持っててこういうことをするので大変危ない。
毎日楽しくて仕方がないよ。
煮付ける前に取り分けておいた
カワハギの肝を生姜醤油に溶いたものにつけて食べました。
美味求心。
あんまり美味しくて口の中に何が入っているかわからなくなります。
脳裏に小さく「ア二サキス」と恐ろしい単語がチラつきますが、
鯖の生食は止められません。
ジェットコースターに好んで乗る方の心情というのはこういったものでしょうか。
調子に乗ってこの日はソーセージも作りました。
そう台所に立てそうにない一週間が見えていたので保存食作りです。
すげーなー!
あさちゃん何でも作れちゃうよ!
訂正。
調子のってこの日は「香辛料がごっそり入った細いハンバーグ」も作りました。
すげーなー!
あさちゃんの己の力量の過信振り。
羊腸こそがソーセージの要だったようです。
塩もごっそり入れたので水分が抜けてぱっさぱさでしたが
保存食を作るという目的は果たせたので良しとします。
お弁当に入れたり
いいかげんなポトフに放りこんで2、3日ほど食べ続けました。
大好きな根菜類と煮込めば大概何でもおいしい。
ところで根菜、特にゴボウをひたすら食べていると
水上勉の「土を喰う日々」が思い出されます。
良書です。
他の著作も好き。
あの「暗さ」が落ち着く。
もう秋は
ご飯が(G)美味しくて美味しくて(O)困ります(K)
追記
望めば叶う。
イカロス出版の「ミリタリークラシックス」で連載中のホリエカニコさんの
「帝国軍人MMK(モテテモテテ困る)」単行本化希望。
先日フルカラー変形判で「WWⅡ紳士録」が出ていたのでびっくり。
これが売れたらMMKも出るのかな。
2009年11月01日
ダンスは上手く踊らない
先週から大変な結婚詐欺を働いた女性のニュースで持ち切りです。
今後どのように事件が展開されるか杳として知れませんが
個人的に考えさせられたことをひとつふたつ。
「婚活」という言葉が巷間に流布しているここ数年ですが、
言われ始めた頃から大変違和感を感じつつも聞き流していました。
それがここに来て、まさかの犯罪に巻き込まれるような
穏便ならざる昨今になりました。
結婚が旧弊の遺物というわけではないのですが、
せっかくこうも社会が成熟して、生き方に選択の幅が出来たのです。
それを鋳型に流す融解した鉄のように自分を変えてまですることもなかろうと。
人間何がしか得手不得手はあるものです。
それが跳び箱であったり、異性と付き合うことであったりと
不得手もその人の個性と思って受け入れられる程に
人間は十分進歩しているはずです。
今回の事件の被害者のプラモデル好きの男性も、確かに女性と親しくすることが
これまで得意でなかった方のようですが趣味があればそれで十分、
むしろそれだけで生きて大往生という人生もあったと思います。
そういった選択も出来た方が亡くなったことに
ただただ胸が詰まります。
私もそちら側の人間なのであえて強い語調で恐縮ですが、
そういう人生を好きで送る人間を否定する方とは親しくする気になれません。
人生は多様。
だから豊かなのだと思います。
また詐欺を働いた女性にとっての「豊か」という言葉の意味も一次的なものだったようです。
もうひとつ。
「婚活」という言葉はつくづく上手いなと思ったのですが、
もしもこの言葉に翻弄されて、知らん間にエライ目にあった方がいたら
否、いたのですね。故に語気荒く一言。
別にえっとせなならんことじゃねーで!!
(訳:別にそうしなければならないことではありませんよ)
ほんとですよ!
これで商売している人たちが効率よくお金儲けする為のキャッチコピーですよ!
商売をするのは大変結構なことですが、
なまじ人の一生を左右しかねない大ごとが対象になると
人間なぜか大局が見えなくなるものです。
「これで誰が得をするのか」
というのが不思議とわからなくなる。
お酒が入ると例え話が多くなっていかんのですが、
「とろさば」「とろアボガド「とろサーモン」なんてのと同じです。
「とろ」とつくとなぜか濃厚で口当たりのよいものが頭に浮かびますが
同様に「活」とつくと
真面目で付和雷同気味な日本人には恐ろしいメッセージを読み取ります。
「やらなければ他に後れを取ってしまう」
そんなことはまっっったくありませんからね!!
そりゃ国政に係る人からすれば晩婚化、ひいては少子化の対策として
国営放送でドラマの一本もブちたくなるでしょうが(見てはおらんがな)
世間で騒いでいるからといって、自分まで踊らされる必要はありません。
自分の行く末来し方、自分の頭で考えてなんぼです。
一人だろうが二人だろうが、人生は等しく尊い。
「したい人はすればいいし、したくなければしなけりゃいいし」
これに尽きます。
とても残念な話ですが、
メディアというのはそれを発信している会社の都合で我々に情報を提供しています。
都合の内容は主義主張だったり儲けだったり。
(婚活の言葉を作った方の著作の履歴なんかもう、どんだけかと)
私は大変狭量なので、他人の儲けで人生を振り回されたくないのです。
みのもんたの健康になる食べ物の紹介ぐらいならまだかわいいものですが、
踊り明かした狂騒の果て、ブームが去ったとき何が残るのか。
猫が足元で踊り、私それを眺めている。
陽水はつくづくすごいなぁ。
今後どのように事件が展開されるか杳として知れませんが
個人的に考えさせられたことをひとつふたつ。
「婚活」という言葉が巷間に流布しているここ数年ですが、
言われ始めた頃から大変違和感を感じつつも聞き流していました。
それがここに来て、まさかの犯罪に巻き込まれるような
穏便ならざる昨今になりました。
結婚が旧弊の遺物というわけではないのですが、
せっかくこうも社会が成熟して、生き方に選択の幅が出来たのです。
それを鋳型に流す融解した鉄のように自分を変えてまですることもなかろうと。
人間何がしか得手不得手はあるものです。
それが跳び箱であったり、異性と付き合うことであったりと
不得手もその人の個性と思って受け入れられる程に
人間は十分進歩しているはずです。
今回の事件の被害者のプラモデル好きの男性も、確かに女性と親しくすることが
これまで得意でなかった方のようですが趣味があればそれで十分、
むしろそれだけで生きて大往生という人生もあったと思います。
そういった選択も出来た方が亡くなったことに
ただただ胸が詰まります。
私もそちら側の人間なのであえて強い語調で恐縮ですが、
そういう人生を好きで送る人間を否定する方とは親しくする気になれません。
人生は多様。
だから豊かなのだと思います。
また詐欺を働いた女性にとっての「豊か」という言葉の意味も一次的なものだったようです。
もうひとつ。
「婚活」という言葉はつくづく上手いなと思ったのですが、
もしもこの言葉に翻弄されて、知らん間にエライ目にあった方がいたら
否、いたのですね。故に語気荒く一言。
別にえっとせなならんことじゃねーで!!
(訳:別にそうしなければならないことではありませんよ)
ほんとですよ!
これで商売している人たちが効率よくお金儲けする為のキャッチコピーですよ!
商売をするのは大変結構なことですが、
なまじ人の一生を左右しかねない大ごとが対象になると
人間なぜか大局が見えなくなるものです。
「これで誰が得をするのか」
というのが不思議とわからなくなる。
お酒が入ると例え話が多くなっていかんのですが、
「とろさば」「とろアボガド「とろサーモン」なんてのと同じです。
「とろ」とつくとなぜか濃厚で口当たりのよいものが頭に浮かびますが
同様に「活」とつくと
真面目で付和雷同気味な日本人には恐ろしいメッセージを読み取ります。
「やらなければ他に後れを取ってしまう」
そんなことはまっっったくありませんからね!!
そりゃ国政に係る人からすれば晩婚化、ひいては少子化の対策として
国営放送でドラマの一本もブちたくなるでしょうが(見てはおらんがな)
世間で騒いでいるからといって、自分まで踊らされる必要はありません。
自分の行く末来し方、自分の頭で考えてなんぼです。
一人だろうが二人だろうが、人生は等しく尊い。
「したい人はすればいいし、したくなければしなけりゃいいし」
これに尽きます。
とても残念な話ですが、
メディアというのはそれを発信している会社の都合で我々に情報を提供しています。
都合の内容は主義主張だったり儲けだったり。
(婚活の言葉を作った方の著作の履歴なんかもう、どんだけかと)
私は大変狭量なので、他人の儲けで人生を振り回されたくないのです。
みのもんたの健康になる食べ物の紹介ぐらいならまだかわいいものですが、
踊り明かした狂騒の果て、ブームが去ったとき何が残るのか。
猫が足元で踊り、私それを眺めている。
陽水はつくづくすごいなぁ。
2009年11月01日
早くも行く年来る年
早くも来年の手帳を購入しました。
関西の言葉で「イラチ」というのでしょうか。大変せっかちなところがあります。
こないだも松原淳子の「ひとりの老後」とか読むし。
せっかちというより見切りがはやいのでしょうか。
今年の手帳と同じものです。
今年はどういうわけか遊びに行くことが極端に少ない一年でしたので、
来年はその辺の予定を手帳に書きたいものです。
…。
そうです、悉く遊びの予定が泡のように消えた一年だったのです。
・大分市美術館のやなせたかし展
・同、明治の日本画展
・福岡の阿修羅展
・新酒祭&天ぷら屋さん
・薪能
・小豆島
・修道士のおじい様との東京でのデート
他多数。
このままでは素敵マダムに教えていただいた出光美術館の琳派展まで逃しそうです。
あれだけ薪能に行ったるわ!ゆーてたあさちゃんですが、
普通に出勤日でした。
そもそもなんで休みだと思っていたのか得心がゆかん。
今年は遊び呆けず目の前の為すべきことをせよ、という天啓と思い
上記は諦めがつきましたが
敬老の日が仕事だったのには身悶えしました。
「もしも私に憐憫の情をかけてくださるなら、敬老の日にあるかもしれない
『百歳バンザイ』のスペシャルを録画してくださらんか!!」
知り合いに大声で懇願したらたいそう笑われました。
その場で調べてくれたのですが(みんな優しいなぁ)、今年のスペシャルはなかったようです。
司会のえなり君の都合が付かなかったのかしら。
いいわ、私にはヤングの祖父(92)がいるもの。
とはいえ定時で上がって祖父宅に行っても、就寝時間を過ぎてしまうので
この日は素敵年寄の尊顔はひとっっつも拝めませんでした。
代わりにハンク・ジョーンズを延々聞いています。
御年91歳、現役ジャズピアニストです。
今も聞いているのですが、特に「サマータイム」と「マイファニーバレンタイン」は絶品です。
何を弾いてもその旋律の底にある「明るさ」。
楽観主義とも諦観とも違うそれは、
老いることで得られる、自分の人生を肯定する心とも言えるでしょう。
来年の9月20日(月)は休みでありますように。
2010年の手帳を見ながらお祈り中です。
アテクシ、干し柿のしわしわだけで満足出来るような安い女じゃなくってよ!
そんな欲望で脂光りしているような手帳ですが、
買うと1ページ目に毎年同じことを書きます。
「節制」「沈黙」「規律」「決断」「節約」「勤勉」
「誠実」「正義」「中庸」「清潔」「冷静」「純潔」「謙譲」
東郷平八郎 十三訓
一.至誠に悖るなかりしか
一.言動に恥ずるなかりしか。
一.気力に欠くるなかりしか。
一.努力に憾みなかりしか。
一.不精に亘るなかりしか。
五省
“Rehoboth”=十分な部屋 (ヘブライ語)
前年の手帳を見なくても書けます。
なぜ覚えているのに毎年書くかって?
フッフフ。
ロクすっぽ守れておらんのでな!!
…来年は真面目に生きていきます。
毎年同じことを秋口に誓って、年末には忘れているこの体たらく。
どうにかならんのでしょうか。
関西の言葉で「イラチ」というのでしょうか。大変せっかちなところがあります。
こないだも松原淳子の「ひとりの老後」とか読むし。
せっかちというより見切りがはやいのでしょうか。
今年の手帳と同じものです。
今年はどういうわけか遊びに行くことが極端に少ない一年でしたので、
来年はその辺の予定を手帳に書きたいものです。
…。
そうです、悉く遊びの予定が泡のように消えた一年だったのです。
・大分市美術館のやなせたかし展
・同、明治の日本画展
・福岡の阿修羅展
・新酒祭&天ぷら屋さん
・薪能
・小豆島
・修道士のおじい様との東京でのデート
他多数。
このままでは素敵マダムに教えていただいた出光美術館の琳派展まで逃しそうです。
あれだけ薪能に行ったるわ!ゆーてたあさちゃんですが、
普通に出勤日でした。
そもそもなんで休みだと思っていたのか得心がゆかん。
今年は遊び呆けず目の前の為すべきことをせよ、という天啓と思い
上記は諦めがつきましたが
敬老の日が仕事だったのには身悶えしました。
「もしも私に憐憫の情をかけてくださるなら、敬老の日にあるかもしれない
『百歳バンザイ』のスペシャルを録画してくださらんか!!」
知り合いに大声で懇願したらたいそう笑われました。
その場で調べてくれたのですが(みんな優しいなぁ)、今年のスペシャルはなかったようです。
司会のえなり君の都合が付かなかったのかしら。
いいわ、私にはヤングの祖父(92)がいるもの。
とはいえ定時で上がって祖父宅に行っても、就寝時間を過ぎてしまうので
この日は素敵年寄の尊顔はひとっっつも拝めませんでした。
代わりにハンク・ジョーンズを延々聞いています。
御年91歳、現役ジャズピアニストです。
今も聞いているのですが、特に「サマータイム」と「マイファニーバレンタイン」は絶品です。
何を弾いてもその旋律の底にある「明るさ」。
楽観主義とも諦観とも違うそれは、
老いることで得られる、自分の人生を肯定する心とも言えるでしょう。
来年の9月20日(月)は休みでありますように。
2010年の手帳を見ながらお祈り中です。
アテクシ、干し柿のしわしわだけで満足出来るような安い女じゃなくってよ!
そんな欲望で脂光りしているような手帳ですが、
買うと1ページ目に毎年同じことを書きます。
「節制」「沈黙」「規律」「決断」「節約」「勤勉」
「誠実」「正義」「中庸」「清潔」「冷静」「純潔」「謙譲」
東郷平八郎 十三訓
一.至誠に悖るなかりしか
一.言動に恥ずるなかりしか。
一.気力に欠くるなかりしか。
一.努力に憾みなかりしか。
一.不精に亘るなかりしか。
五省
“Rehoboth”=十分な部屋 (ヘブライ語)
前年の手帳を見なくても書けます。
なぜ覚えているのに毎年書くかって?
フッフフ。
ロクすっぽ守れておらんのでな!!
…来年は真面目に生きていきます。
毎年同じことを秋口に誓って、年末には忘れているこの体たらく。
どうにかならんのでしょうか。
2009年11月01日
嫁を探しに
正雄の嫁が出奔しました。
何の話しかお分かりですね。
先週の美の壷、秋のスペシャル「鎌倉」です。
正雄は何をやらかしたのでしょうか。
さらに気になるのはなぜ谷さんの時のように
1時間枠でなかったのか。
再放送で使いやすくするため?
それとも人気低迷が故?
何はともあれ
「出されたものは美味しくいただく」
のがワタクシの信条です。
今回も楽しく視聴しました。
江の電いいですね。
右手に海がパーっと拡がる景色が
佐伯市街地から狩生への道に似ていました。
好きな道です。
洋館も素敵でした。
旧香頂宮邸を昔見に行ったことがあったので楽しみにしていましたが
今回は里見邸、前田侯爵邸、松本邸が出ていましたね。
うーん、名前を並べるだけで贅沢だ。さすが鎌倉。
確か芦屋よりもリッチな土地柄だというのを聞いたことがあります。
私にはほど遠い。
だいたい「鎌倉」と聞いて真っ先に浮かぶのは「鎌倉ハム」ですもの。
…この脳内スペックのほとんどが肉で占められているのを
たまになんとかしたいと本気で思います。
もうちょっと他になにかあるだろと。
北鎌倉あたりの魯山人の窯や雅趣に富む日本家屋が多い辺りも見たかったなぁ。
さながら小津映画のような雰囲気です。
円覚寺、建長寺などの名刹古刹の多い鎌倉。
嫁探索でなくても是非行きたい。
…ほんとにどっか遠出したいなぁ…
何の話しかお分かりですね。
先週の美の壷、秋のスペシャル「鎌倉」です。
正雄は何をやらかしたのでしょうか。
さらに気になるのはなぜ谷さんの時のように
1時間枠でなかったのか。
再放送で使いやすくするため?
それとも人気低迷が故?
何はともあれ
「出されたものは美味しくいただく」
のがワタクシの信条です。
今回も楽しく視聴しました。
江の電いいですね。
右手に海がパーっと拡がる景色が
佐伯市街地から狩生への道に似ていました。
好きな道です。
洋館も素敵でした。
旧香頂宮邸を昔見に行ったことがあったので楽しみにしていましたが
今回は里見邸、前田侯爵邸、松本邸が出ていましたね。
うーん、名前を並べるだけで贅沢だ。さすが鎌倉。
確か芦屋よりもリッチな土地柄だというのを聞いたことがあります。
私にはほど遠い。
だいたい「鎌倉」と聞いて真っ先に浮かぶのは「鎌倉ハム」ですもの。
…この脳内スペックのほとんどが肉で占められているのを
たまになんとかしたいと本気で思います。
もうちょっと他になにかあるだろと。
北鎌倉あたりの魯山人の窯や雅趣に富む日本家屋が多い辺りも見たかったなぁ。
さながら小津映画のような雰囲気です。
円覚寺、建長寺などの名刹古刹の多い鎌倉。
嫁探索でなくても是非行きたい。
…ほんとにどっか遠出したいなぁ…
2009年11月01日
焼肉
先日仲良くしてもらっている年長女性二人に、焼肉に連れて行ってもらいました。
私以上にお忙しい御身のお二人。
いつか食事にと約束しつつもなかなか時間を作れなかったのですが
この日は3人全員翌日休みということで、
夜9時からのスタートになりました。
行きがけの車の中で
「夜ですし、ハスッぱに『最近いい男がいなくていけんわー』ゆーて話をしましょう」
なんて盛り上がっていましが、3人とも言ってる傍から
そんな話をするわけがないと思いながら、頭の中は肉一色になっていました。
ワタクシの焼肉に関する一家言。
「肉は火を見せるだけでいいのです!!」
この面子で焼肉に行く度に、これを合言葉にほとんど生の肉を貪ります。
さらにユッケ、レバ刺しを頼むので「焼肉」ならぬ「生肉」です。
生肉、生魚、生ビール、「生」とつけば何でもおいしいものです。
おかしい。
人間とサルの境目は火を使うか否かではなかったのか。
アタイ、3本毛が足りないみたい。
案の定、男性の話なんぞ一切することなく、
「ネイチャージモン」のマネをして、「グッドネイチャー!!」と言ったり、
「リサとガスパール」のシュールさを語ったり、
昔鳩山首相とチャットをしたという話を聞いたりしました。
一人焼肉大好きですが、
人と肉をを囲むのも良いものですね。
ちなみに体の声を聞くと
焼肉を食べた時とニラを半束食べた時、
どうも元気の成り方が同じくらいなのですが、みなさんいかがでしょうか。
この「体の声を聞く」というのを習慣づけておくと、何かと便利です。
極々個人的なことなので、あまり人と比べて類推できるものもないのですが、
ニラと焼肉のほかにも、
「カレーを食べると眠くなる」
「コンビニのサンドイッチは調子が悪くなる」
「化粧落としなどに入っているミネラルオイル(鉱物油)はブツブツが出来る」
などしょーもない内容ばかりですが、避けて通れればラッキーなんてことが多いです。
このようにメディアの(みのさんの?)言いなりにならずに、
自分の体と頭でひとつひとつ快不快を見定めていくことが
日々の生活の品質の向上につながるように思います。
しかしニラと焼肉が等価と言い張る自分の体が不思議でならん。
私以上にお忙しい御身のお二人。
いつか食事にと約束しつつもなかなか時間を作れなかったのですが
この日は3人全員翌日休みということで、
夜9時からのスタートになりました。
行きがけの車の中で
「夜ですし、ハスッぱに『最近いい男がいなくていけんわー』ゆーて話をしましょう」
なんて盛り上がっていましが、3人とも言ってる傍から
そんな話をするわけがないと思いながら、頭の中は肉一色になっていました。
ワタクシの焼肉に関する一家言。
「肉は火を見せるだけでいいのです!!」
この面子で焼肉に行く度に、これを合言葉にほとんど生の肉を貪ります。
さらにユッケ、レバ刺しを頼むので「焼肉」ならぬ「生肉」です。
生肉、生魚、生ビール、「生」とつけば何でもおいしいものです。
おかしい。
人間とサルの境目は火を使うか否かではなかったのか。
アタイ、3本毛が足りないみたい。
案の定、男性の話なんぞ一切することなく、
「ネイチャージモン」のマネをして、「グッドネイチャー!!」と言ったり、
「リサとガスパール」のシュールさを語ったり、
昔鳩山首相とチャットをしたという話を聞いたりしました。
一人焼肉大好きですが、
人と肉をを囲むのも良いものですね。
ちなみに体の声を聞くと
焼肉を食べた時とニラを半束食べた時、
どうも元気の成り方が同じくらいなのですが、みなさんいかがでしょうか。
この「体の声を聞く」というのを習慣づけておくと、何かと便利です。
極々個人的なことなので、あまり人と比べて類推できるものもないのですが、
ニラと焼肉のほかにも、
「カレーを食べると眠くなる」
「コンビニのサンドイッチは調子が悪くなる」
「化粧落としなどに入っているミネラルオイル(鉱物油)はブツブツが出来る」
などしょーもない内容ばかりですが、避けて通れればラッキーなんてことが多いです。
このようにメディアの(みのさんの?)言いなりにならずに、
自分の体と頭でひとつひとつ快不快を見定めていくことが
日々の生活の品質の向上につながるように思います。
しかしニラと焼肉が等価と言い張る自分の体が不思議でならん。
2009年11月01日
不毛地帯
休みに不毛地帯3話4時間を一気に見ました。
おいおいおい。
(泣く様の表現)
抑留シーンでおいおいと泣きました。
こりゃお正月に再読かしら。
今年はベーコン齧りながら
同山崎作品の「運命の人」か
高村薫の2ルートいずれかのつもりだったのに。
ちなみに高村薫の2ルートというのは
1.マークス(ハードカバー)→照柿(ハードカバー)→→マークス(文庫)→
照柿(文庫)→LJ(ハードカバー)→馬 の合田の魂の彷徨を辿る道。
2.晴子→リア王→馬 の福澤家100年のサーガ
どうなる私の素敵正月。
さて不毛地帯ですが、第一話の秋津中将がイメージぴったりだったので
2クール追っかける決意を固めました。
NHKの「ブラタモリ」と同じ時間帯なので悩みましたが、
知り合いがこちらを録画しているのを見せてくれるそうなので解決。
こちらのお宅では「タモリ倶楽部」も録画されています。
興味が近しい友人が多いというのはありがたいことです。
エンディング曲もいいですね。
最初大門社長が歌っているものと思っていました。
「歌うまいなぁ芳雄!!」と感嘆しておりましたのに。
違うんやと。あれー?
あの酒焼けした声が雪吹き荒ぶ収容所の映像と相まって胸に沁みます。
原田芳雄さん、岸部一徳さんは「白洲次郎」で
それぞれ吉田茂、近衛文麿を演じてらっしゃいましたが、
こちらもよかったですね。
なんかもーすごいそっくり。
岸部兄はノーブルなお顔立ちだったのですね。
久し振りのドラマです。
あくまでフィクションとして楽しみたい。
モデルの人物や事件を考えますとイライラモヤモヤし通しですもの。
でも冒頭の文言はちょっと鬱陶しいかも(笑)
高村ルート1…なぜハードカバーと文庫本、両方読まねばならんのか、
ファンの方ならお分かりですね。苦行でもあり悦楽でもありますな。
鬱陶しい…「撮影後スタッフで美味しく頂きました」というのも結構鬱陶しい。
おいおいおい。
(泣く様の表現)
抑留シーンでおいおいと泣きました。
こりゃお正月に再読かしら。
今年はベーコン齧りながら
同山崎作品の「運命の人」か
高村薫の2ルートいずれかのつもりだったのに。
ちなみに高村薫の2ルートというのは
1.マークス(ハードカバー)→照柿(ハードカバー)→→マークス(文庫)→
照柿(文庫)→LJ(ハードカバー)→馬 の合田の魂の彷徨を辿る道。
2.晴子→リア王→馬 の福澤家100年のサーガ
どうなる私の素敵正月。
さて不毛地帯ですが、第一話の秋津中将がイメージぴったりだったので
2クール追っかける決意を固めました。
NHKの「ブラタモリ」と同じ時間帯なので悩みましたが、
知り合いがこちらを録画しているのを見せてくれるそうなので解決。
こちらのお宅では「タモリ倶楽部」も録画されています。
興味が近しい友人が多いというのはありがたいことです。
エンディング曲もいいですね。
最初大門社長が歌っているものと思っていました。
「歌うまいなぁ芳雄!!」と感嘆しておりましたのに。
違うんやと。あれー?
あの酒焼けした声が雪吹き荒ぶ収容所の映像と相まって胸に沁みます。
原田芳雄さん、岸部一徳さんは「白洲次郎」で
それぞれ吉田茂、近衛文麿を演じてらっしゃいましたが、
こちらもよかったですね。
なんかもーすごいそっくり。
岸部兄はノーブルなお顔立ちだったのですね。
久し振りのドラマです。
あくまでフィクションとして楽しみたい。
モデルの人物や事件を考えますとイライラモヤモヤし通しですもの。
でも冒頭の文言はちょっと鬱陶しいかも(笑)
高村ルート1…なぜハードカバーと文庫本、両方読まねばならんのか、
ファンの方ならお分かりですね。苦行でもあり悦楽でもありますな。
鬱陶しい…「撮影後スタッフで美味しく頂きました」というのも結構鬱陶しい。
2009年11月01日
一緒に帰ろう
家庭教師先での話です。
定刻にお邪魔すると、生徒である彼がいつも玄関まで迎えに来てくれます。
お母様の躾がその字の如くしっかりと身を美しくさせているのでしょう。
思春期独特の無遠慮な警戒心こそありますが、
黙って礼をして案内してくれます。
「上質とは何か」という問いに
「静寂」
と答えたZUCCAのデザイナー小野塚秋良の言葉を思い出します。
この静かな儀礼は人にものを教えるという責任を毎回感じさせ、身が引き締まるというものです。。
が。
この日はその静寂を破ってしまいました。
どういうわけか坊主頭になっていた彼を見て、
「水嶋ー!!」
と玄関先で大声で言ってしまいました。
顔を出された奥様も大笑い。
「あー、水嶋やわ!!」とご同意くださいました。
そして奥様と二人して驚いたことに、彼は「坊主頭の水嶋」を知らなかったのです。
これが平成生まれと言うものか。
「水嶋はいい奴だ」
「水嶋は楽才がある」
「水嶋は機転が利く」
「水嶋の上司もいい人だ」
「水嶋はオレンジ色がよく似合う」
勉強前に奥様と水嶋で盛り上がりました。
ちなみに坊主にしたのはお洒落でだそうです。
おばちゃん、お洒落はわかんないけど坊主頭は好きよ。
こざっぱりしてて。男前男前。
部屋で勉強してる時もダメな先生は水嶋で頭がいっぱいです。
思わぬ水嶋日和です。
問題を解いてもらっている間
「ミズシマ イッショニカエロウ ミズシマ イッショニカエロウ」
と横で言ってたら
「先生、何それ。声おかしいし」
と言われてしまいました。
…よく聞け。
平成小僧。
鸚鵡に決まってんだろうがぁぁぁぁぁあああああああ!!
泣かすぞ?
望郷の念深くも、異国で散華した戦友たちの弔いのために
彼の地に残った水嶋の心を訥々と語って
お前を本気で泣かしにかかるぞ?!
…思い出してワタクシがべそっかきになっていますが。
そんなこんなで鸚鵡先生は
「時間があったら何が元ネタか調べて本を読んでおくように」
「おばちゃんにからかわれるのは若い者の責務であるので、甘んじて受けるように」
と言って真面目に授業に戻りました。
よくある部屋にお菓子とお茶を差し入れしてもらって
飲食しながら勉強するというスタイルを取っていません。
私は働く時間ですし、彼は勉強する時間です。
飲み食いする時間ではありません。
幸田露伴じゃありませんけど、
食べるときは食べる。働くときは働く。
それと「頭が働くように甘いものを摂る」
というのにも懐疑的です。
気分の問題じゃないかなぁと。
経験則として。
勉強後のお茶の時間に奥様と
水嶋→中井貴一→佐田啓二→小津映画の話で盛り上がりました。
こちらの奥様とも話がよく合うのですが、
読書量も大変なもので、
大西巨人の「神聖喜劇」を4回読み返したというでとんでもない方です。
この日は河井寛次郎の「火の誓い」と加藤典洋の「日本風景論」をお貸ししました。
悪くないチョイス。うふ。
「水嶋」と聞くだけで半べそですのに、
今から高杉一郎読むですよ。
水嶋…ドカベンの作者に非ず。「あぶさん」も面白いですが、「ざわさん」も最近好き。
定刻にお邪魔すると、生徒である彼がいつも玄関まで迎えに来てくれます。
お母様の躾がその字の如くしっかりと身を美しくさせているのでしょう。
思春期独特の無遠慮な警戒心こそありますが、
黙って礼をして案内してくれます。
「上質とは何か」という問いに
「静寂」
と答えたZUCCAのデザイナー小野塚秋良の言葉を思い出します。
この静かな儀礼は人にものを教えるという責任を毎回感じさせ、身が引き締まるというものです。。
が。
この日はその静寂を破ってしまいました。
どういうわけか坊主頭になっていた彼を見て、
「水嶋ー!!」
と玄関先で大声で言ってしまいました。
顔を出された奥様も大笑い。
「あー、水嶋やわ!!」とご同意くださいました。
そして奥様と二人して驚いたことに、彼は「坊主頭の水嶋」を知らなかったのです。
これが平成生まれと言うものか。
「水嶋はいい奴だ」
「水嶋は楽才がある」
「水嶋は機転が利く」
「水嶋の上司もいい人だ」
「水嶋はオレンジ色がよく似合う」
勉強前に奥様と水嶋で盛り上がりました。
ちなみに坊主にしたのはお洒落でだそうです。
おばちゃん、お洒落はわかんないけど坊主頭は好きよ。
こざっぱりしてて。男前男前。
部屋で勉強してる時もダメな先生は水嶋で頭がいっぱいです。
思わぬ水嶋日和です。
問題を解いてもらっている間
「ミズシマ イッショニカエロウ ミズシマ イッショニカエロウ」
と横で言ってたら
「先生、何それ。声おかしいし」
と言われてしまいました。
…よく聞け。
平成小僧。
鸚鵡に決まってんだろうがぁぁぁぁぁあああああああ!!
泣かすぞ?
望郷の念深くも、異国で散華した戦友たちの弔いのために
彼の地に残った水嶋の心を訥々と語って
お前を本気で泣かしにかかるぞ?!
…思い出してワタクシがべそっかきになっていますが。
そんなこんなで鸚鵡先生は
「時間があったら何が元ネタか調べて本を読んでおくように」
「おばちゃんにからかわれるのは若い者の責務であるので、甘んじて受けるように」
と言って真面目に授業に戻りました。
よくある部屋にお菓子とお茶を差し入れしてもらって
飲食しながら勉強するというスタイルを取っていません。
私は働く時間ですし、彼は勉強する時間です。
飲み食いする時間ではありません。
幸田露伴じゃありませんけど、
食べるときは食べる。働くときは働く。
それと「頭が働くように甘いものを摂る」
というのにも懐疑的です。
気分の問題じゃないかなぁと。
経験則として。
勉強後のお茶の時間に奥様と
水嶋→中井貴一→佐田啓二→小津映画の話で盛り上がりました。
こちらの奥様とも話がよく合うのですが、
読書量も大変なもので、
大西巨人の「神聖喜劇」を4回読み返したというでとんでもない方です。
この日は河井寛次郎の「火の誓い」と加藤典洋の「日本風景論」をお貸ししました。
悪くないチョイス。うふ。
「水嶋」と聞くだけで半べそですのに、
今から高杉一郎読むですよ。
水嶋…ドカベンの作者に非ず。「あぶさん」も面白いですが、「ざわさん」も最近好き。