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2009年06月06日

乱読

テレビにもよく出る某学者の某書を読んでぐったりする。
この極楽とんぼのあさちゃんが、憂国に胸が潰されそうになるくらいぐっったり。


いかん。
自分の精神衛生は自分で向上させねば。
オラに元気を分けてくれ!!


というわけで、
植松 黎 著 「毒草を食べてみた」
桜井章一 著 「人を見抜く技術」
氏家幹人 著 「江戸の性風俗 笑いと情死のエロス」
水木しげる御大 著 「本日の水木さん」

読了。




「毒草~」…身近な草花が実は結構な毒草であることが多いのですね。
       毒草毎に項立てているので読みやすいです。
       題名ほど著者は召し上がっていません。
       そりゃ毒草だしな。


「人を~」…20年無敗、「雀鬼」の二つ名を持つ著者ならではの説得力。
       半ちくなビジネス書では足元にも及びません。
       ダークな世界で生きた人だからこそなのか、
       逆にブレのない、己に対する潔癖さがある方です。


「江戸の~」…春画にビビる。



「本日の~」…御大の言葉は深い。
         御大の一人称は「水木さん」
         
         「当時のヒットラーさんは格好が良かったね(中略)
         人間あまり無理をしちゃあいかんですね。」
         「水木プロには、水木さんを心配してくれる美女がいるんです。
          しかし美女といっても、触っていいわけではないのです」
         名言多数。
         御大の中身は「32%は水木さん、あとの68%は神様」
         らしいので、私は篤く敬います。        
         ところで次回のNHKの朝の連ドラが「ゲゲゲの女房」というのは本当でしょうか。
         


楽しかったです。
私の精神衛生は保たれました。
やれやれです。




  


Posted by あさ at 23:59Comments(2)

2009年06月06日

以後不問として頂きたい。

どういった方かは存じかねますが、以前

「芸能人なら誰に似てる?」

とメッセージを頂戴しました。

















「綾瀬はるかとゴリラを足して、綾瀬はるかを引いた感じです」


とお答えしたら、その後ぷっつりメッセージは途絶えました。
うふふふふ。



30女の虫の払い方をなめるなよ。

  


Posted by あさ at 23:21Comments(2)生活

2009年06月06日

東京アンダーナイト

山本信太郎 著 「東京アンダーナイト」 読了。


かつて赤坂でその栄華を誇った、ナイトクラブ「ニューラテンクォーター」の支配人でらした
氏の自伝的「夜の昭和史」です。

例によって物を知らん私ですが、
この「ニューラテンクォーター」は力道山が刺された現場だったそうですね。
著者はほぼ唯一の目撃者でしたが、
当時は一切黙して語らず、この本で初めて仔細を詳らかにしています。

第一章はこの力道山刺殺事件の真相ですが、
以下も昭和のビックネームがページを踊ります。
宮家から財界、芸能人に侠客までおよそ当時の名士、有名人は皆この店を訪れたのでしょう。
書けない事も多かったでしょうが、それでも昭和の語り部として
生々しい程の内容を著した氏の決断と筆に驚いています。

語られない戦後史に興味のある人間には、すこぶるつきの面白い一冊です。


この著者のすごいところ。
児玉機関や、横井英樹といったどこか後ろ暗い名前も出てきますが、
この方の語り口とお人柄故か、ダーティーな感じをまるで受けないのです。

やはり何かの世界で頂点を極めた方は人格者でもあるのですね。
卵が先か~の話かもしれませんが、
私が一保堂の「天下一」を飲むのには、やはり道は険しいようです。


個人的に驚いたのは、聞き覚えのあり過ぎる建設会社の名前が出てきたのと、
上津江にゴルフ場を作っていたということでしょうか。

それとおかしかったのが、お街の人が借金作って潜伏する先は大分なのかと。
以前も何かの事件で
「これだけ人里から離れていれば、バレないと思った」と
遺体を大分の県南に捨てようとした犯罪者がいましたが、

…普通にこちとら住んでるっての!!
ここらはこれで十分人里だっての!!

やーねぇ、もう。


最終章ではお互いを「兄弟」と呼ぶ、勝新太郎との交遊が書かれています。
勝新太郎は「帝都物語」の渋沢翁しかしらないのですが、忘れきれない話が一つ。

アーサー・ゴールデンの「さゆり」で芸者や祇園文化の情報提供者(後に訴訟を起こし、勝訴)
岩崎究香(峰子)さんの著作、「岩崎峰子の花いくさ」で、副題「ほんまの恋はいっぺんどす」の相手が

「若くして長唄のお師匠、眉目は整い、一途で繊細な男性」

みたいな書きようで、読みながら
「(素行はアレだが)どんな貴公子然とした方なのかしら!トキメキトキメキ!」


なーんて思い後半ページを繰ったら、よう肥えた勝新と著者とのツーショット。
どんだけびっくりしたことか。
「なんやとー!!」ベッドで横になったまま叫ぶワタクシ。
きっつい寝酒でしたわ。





昭和の怪優とも呼ばれた勝新太郎。
私にはわかりませんが、男性も女性も魅了させる力が勝新にはあったのでしょう。


わからないから知りたい。
読書と人生の燃料としてはこれで十分です。









さゆり…「川端康成の文章を英語にして、さらにそれを和訳したような文章にした!」
     すごいな!
     アメリカ人から見ると、川端文学は相当倒置法が多いようです。
     しかしニューヨークタイムズの係累の人なら、そりゃ10年かけて本書けるわなぁ。
      

花いくさ…自己プロデュースにえらく長けた方だなぁ…くらいしか感想がなくてごめんなさい。
      あと守秘義務について考えさせられました。  


帝都物語…これのおかげでTVで顔の長い人を見ると「加藤ぉぉぉぉぉぉ!!」と叫んでしまうようになった。大変悪い癖。  


Posted by あさ at 22:40Comments(2)