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2011年01月03日

回顧2010 其の1

好きな温泉が出来ました。
平家落人伝説の塚があるくらいなので秘湯と言えないこともない。

春は桜を愛で、夏は雨音に耳を澄まし
秋の枯れ葉に物憂いて、冬の冷気を窓の外に感じつつ…


温泉サイッッコォォォォォオオオ!!!


大分に住んでいる者のこれ以上の役得がありましょうか。
食べ物は美味しいし、いいところに住んでるよなぁ。


この温泉に行くときはいつも途中のスーパーに寄って(コンビニなどないわ)
入口に置いてある水槽のどんこやメダカにご機嫌伺いをして
飲み物を買っておきます。山あいの地区なので鹿肉、猪肉、
季節になると名産の栗を使った栗大福もあり地域色豊かなスーパーです。 

海の近くに住む者には山のスーパーでも十分レジャー施設なのですよ。
お服も売っているのよ!野良着とか言うな!!



ちゃんと舗装した道の先にあるので、安心して向えるのですが
何様山を登るのであまり知っている方も少なく毎回貸切です。
どうかしたら人間より鹿の目撃回数の方が多いような気がします。

冬のはしりに行ったときは温泉手前の石橋から
岩の上に鹿の皮が干してあるのを見ました。
穴も開けず上手く割いてたなぁ。


人が少ないのもよいですが、ここはその清潔さが気持ちいいのです。
立ち込める湯気が、窓からの光の筋の中で揺らぐ様まで美しい。

施設としてはそう新しくもありませんし、広い湯船ということもないのですが、
来客数日が10人前後の中でも行き届いた掃除をされる従業員の方(一人)の
お心映えがそのまま表れているかのようです。

そうなると入る側のマナーも向上するというもので、
この場の美しさを維持しようと努めます。
良い連鎖ですね。


お風呂上りに地元のお茶も入れて下さいますし、
休憩室に置いてある江川達也の日清戦争もとい日露戦争物語が途中までしか
置いてないというのもよくわかってらっしゃる。



浴室の窓を開ければ眼下に清流が流れ、
季節ごとに色を変える木々を見ているだけで時間がたちます。

一番長く入っていた時は手嶋龍一さんの「スギハラ・ダラー」を持ち込んで
湯船で読んでいたときでしょうか。
やりたい放題です。
ちなみに直筆サイン入りの頂き物。フッフフ。
羨んでいただこうか!

今年も温泉と言ったらおそらくここ一辺倒のような気がします。





もうひとつ好きなのですが、遠くて行くだけで一日仕事になってしまう温泉があります。
全国から登山客が訪れる大崩山(こわいね)を臨みつつお湯を楽しめます。

山幸彦の産湯に使われた川の名を冠する温泉で、
ましてや「美人の湯」とつけばそりゃ行くがな!
山を越えても行くがな!!
(本当に山やら県境やら越えねばならん険阻な道)


去年は一度しか行けませんでしたが、大変よいお湯でした。
上がったあと休憩室で広瀬武夫の本を読んでいると
「白瀬中尉ですか?」中年の男性にと声を掛けられました。

広瀬と白瀬を間違える人がいるというのは何所かで読んだ覚えがありましたが、
本当にいるんだなぁと思いつつ丁寧に訂正させていただきました。

ですが広瀬より先に、白瀬矗の名が出てきたのも無理からぬことで
この方は白瀬所縁の土地にお生まれになったとのことでした。
この日は登山にいらしたということで、おみ足の痛々しさがまだ記憶に残っています。


その後お蕎麦を食べて
「家を出る前にがっつり掃除もしたし、風呂にも浸かった。これで蕎麦とはまさに清めの1日よな」
と満足しきりでした。


帰りにお土産コーナーをうろうろすると、この温泉オリジナルの石鹸発見。
説明書を読むと何やらよさげなので買おうと思いお財布を捜すと、
長財布は家に置いてきたことが判明。

小銭入れに入れていたお金だけで
よくこの日1日賄えたなとほっとしたり呆れたり。
石鹸は次の、と言うより今年の楽しみにしたいと思います。



…正直よく無事に帰れたなと、思い出すと冷や汗をかきます。
今年はこの迂闊さも改めねばな、あさちゃんよ。

  


Posted by あさ at 23:23Comments(1)生活

2011年01月03日

去年の正月・今年の正月

昨年も良い年でした。

もう捨てましたが去年の手帳には楽しかったことばかり書いておりました。
2月のページに男名前を書き連ねてたし。
甘太さん甘太さんって。
やたら貰ったのよね甘太さん。 甘藷もとい感謝。


一昨年の大晦日は森繁久弥の「サラリーマン忠臣蔵」を見ながらここに書いて、
ふわふわするのは酒のせいなのか、
動く柳家金語楼を見れたからなのか判然としなかったのですが
日も暮れてから自分は風邪であるということに気がついて
慌てて暖房器具と葛根湯を買いに行きました。

風邪っぴきで正月を迎えるなんて初めてでしたよ。
そのお陰かどうかはわかりませんが、その後一年まったく病気怪我はありませんでした。

それと思ったより体の弱りに心が追従しなかったので、
これは自分の強さが特別だというのを常に意識していないと
弱っている人の心に添うことが出来ない人間になるぞと戒めを新たにしました。


しかし葛根湯って美味しいですね。
口に含むとしばらく飲み込まなくてもいいかなと思うくらい(←風邪で思考力が低下している)
あの甘苦さがいい。
聡明で甘い物好きのお年寄りを齧ったらあんな味じゃないかしら?
新年早々、うちのお祖父さん生命の危機。
病身でなくても食べられる、あの味に近い食べ物ってないのかなぁ。
葛の根齧ったらあの味がするのかのぅ。



暖房器具はさらに一年前、壊れた時に

「このまま頑張ったら『寒さに強いあさちゃん』に会えるんじゃなくて?!」

と思って買わずにいたのですがダメでした。
それで風邪を引いてるんですから世話ありません。
それでも2月の奇跡的に暖かかったある日に片付けちゃいましたけどね。

したらこの年の3月4月が寒いのなんの!
忘れきらんわ!
あの寒さの記憶があったので、今年の猛暑はぶーたれずに過ごせました。

そんなわけでなぜか『暑さに強いあさちゃん』に会えました。
人間万事塞翁が馬よな。


おかげでまったく人と会わずに一年を迎えた2010年でしたが、
癖がついたのか今年も人と会わずに正月を迎えています。
これはこれで清閑なお正月。

昨日某美術館に行って案内してもらった学芸員さんと話したきりです。
ここには去年6月河野隆氏の篆刻展を見に行きました。これもよかった。

昨日はとんでもなく贅沢なことに完全貸切の中、三彩器や景徳鎮をたっぷり観賞しました。
正に目の正月です。
特に鈞窯の澱青釉壺の前に暫く張り付いていました。
雨過天青に吾身を映すこの華侈の極み。
今年もいい一年になりそうだなぁ。





※甘太さん…大分県が新たに誇る高糖度甘藷。正式名称「甘太くん」。あまりの美味しさにさん付け。
 ワタクシ食べ物でさん付けするのは彼とマロニーさんだけよ。その位美味しい。
  


Posted by あさ at 22:42Comments(1)生活

2010年07月25日

おはようございます。

日曜日の朝、AM4:35 起床。


AM4:00に一度起きたのに二度寝の末のAM4:35。
百歳バンザイの再々放送が終わって5分後のAM4:35。
暫時瞑目した後、あああぁぁと布団に倒れたAM4:35。


・・・・・・。

百歳をバンザイしたかったよぉぉぉぅぅうううう!!
もう二度と!
二度と二度寝などするものか!!!
もう少し寝ても大丈夫だなんて言って
甘ったれのデレ助根性の因果の果てがこれですがな!!




透明な紅色の朝日が山の端から昇りかけ、
群青色の空との境を水色に染めかけています。
こんなに美しい朝なのに。
あああぁぁ。


今からおにぎり作ってお茶持って、蓮の花を見に行きます。
咲くときに音が出るという話を何かで読んだので、それを聞きに。
初めて行くのですが、5反の敷地に沢山の古代蓮が咲いているそうです。

如来が坐し花を見れば心も晴れよう。
道行の海岸沿いも朝日が煌き美しかろう。



さてお米研ぐかな。
その前に百歳バンザイのHP見るよ。









もう一度書いて置くぞ、あさちゃんよ。

二度寝はいけんで!!



  


Posted by あさ at 05:22Comments(0)生活

2010年05月30日

ありがとうハンク

ハンク・ジョーンズ 5月16日 永眠。
享年91歳。
冥福を祈るばかり。

・・・冥福。
冥府での幸福を祈る。
美しい言葉ですね。



今NHKFMの追悼特集を聞きながらPCに向かっています。
「枯葉」「My Funny Valentine」などの名曲が流れるなか、
酩酊状態でほとんど聞き取れません。
ごめんよハンク。

さっきまでハンクの似顔絵や小林まこと版「沓掛時次郎」の
時次郎の似顔絵を筆の遊び(すさび)と描いていたのに
なぜか余勢を駆って記事投稿。
なんとなく今日この日は家でPCに向かうことはあるまいと思っていたのに。


何を飲んだのか順立てて言えないくらいなのですが、
現行は日田老松酒造の「梨園」という梨のリキュールで小休止しています。
品のいい甘さのお酒です。
無論原液ストレートです。
アルコール度数僅か12度。
薄めるべくなどなかりせば。

濃厚なブルーチーズと一緒に頂いています。
この組み合わせを咄嗟に思いついたアタクシ様は大変立派だと思います(酔ってます・・・)


ハンク・ジョーンズはJAZZの生き神様でした。
あのマリリンモンローがプレジデントにお誕生日の歌を歌っていたときの伴奏もしています。
おお、ププッピドゥー。





ハンクの死を知った夜は
「貴方にこのウイスキーと美しい日本を捧げます」

といいながら、京都御所の清涼門や承明門、桂離宮の写真を見ながら
頂き物のウイスキーを空けました。










ありがとう ハンク。




  


Posted by あさ at 00:30Comments(2)生活

2010年05月09日

鹿おいさんと貰い物

前述にもありますが、ここのところ終の住処を探して物件巡りをしています。

現政権への不信感がピーク(今がピークと思いたい)であることと、
単純に死に場の確保の為です。
賃貸じゃあオチオチ死んでもいられねぇやい。
資産価値下げちゃ申し訳ないですからね。


とはいえ、5月9日現在(なぜわざわざ日付を入れたかお察し下さいましね)の
現政権の口蹄疫の尋常ならざる対応を鑑みると
手元に動かせる現金を置いておいた方がいいかもとも思いますし、
少し悩んでおります。 


とはいえ考えるだけに時間を使うのはもったいないので
地元のおもしろ物件を一手に扱う
不動産屋さんのナビゲートでぐるぐる市内を回っているところです。

何時電話をして、何方とお話ししても、とても感じのいい対応をしてもらっています。
とりわけ私の担当になって下さっている営業課長さんは
大変気さくでらして、親しくさせていただいております。

面と向かって言ったことはありませんが
私は心の中で氏のことを

「鹿おいさん」

と呼んでいます。
そのいきさつは2009年冬に遡りーー。





空気の冴えた冬の日です。
この日私は人生最期の寝床を探し、車の助手席で
凍れる枝が過ぎていく窓の外を眺めていました。

不動産屋さんの社用車で、片道30分以上かけて山の道を走ります。
おそらく地図をみたら等高線しか書いていない様なところでしょう。
眼下に流れる美しすぎる清流は、いかに人の手が入っていない土地なのかを教えてくれます。

「こんなに山深くて、私、通勤できるのか?」

内心思いつつも、念願の平屋がまさかの●●万という事実が
私の夢見がちっぷりに拍車をかけていました。




『そうよ、キャッシュで買えるんだし、
借金なしなら畑でもしながら静かに土に帰ることも出来るワ!
社会との接触面を最小にして、何も残さず、誰の記憶にも残らずに死ぬのが私の大望じゃない!


フッフフ。気が早いと言ってくれるな!
「葉隠」を紐解くまでもなく、死は常に身近にあるものさ。

「メメント・モリ、メメント・モリ」と召使いに言わせなくても
こちとら無常を知る文化に生きてんだっつの。 

朝に死に、夕べに生まるるならひ、ただ水のあわにぞ似たりける、よ。
つか、方丈記を引き合いに出しといて、人生で一番の所有物であるところの
家を買うっておかしくね?


兎にも角にも
ドリームカムトゥルー!! 
50年後くらいに家主が死んだらすぐ家も土に還るような
ミラクル新技術が開発されたらいいなぁ!

遠足地は来た時よりもきれいにして帰りましょう!
現世は永遠の輪廻の中の一瞬の遠足!
バナナはおやつですか? おやつはバナナですか?私はバナナですか?吉本隆明の新刊は出てま・・・』






ドーーーーーーーン!!







車体に不自然な振動と鈍い衝撃音。
何事かわからず車を止めてみると、運転席側の側面に鹿が突撃したようです。
当の鹿は、数メートルで後ろでフラフラしています。

私も驚きましたが、運転していた営業課長さんはなおさらだったようで
仔鹿ちゃんさながらにアワアワヒヨヒヨしていました。

そりゃアワアワもしますよ。
こんなに明るいうちから鹿が山から下りてきて、走っている車に接触するなんて。
とりあえずこの地域の振興局に電話しました。
(先ほどから田舎ワード頻出ですが、お街の方は読んでご理解いただけるのでしょうか)


すると山から「わんわん」と犬が、
後から「おうおう」と猟銃を抱えたおじさんが降りてきました。
ようやく合点。
彼らから逃れようと山を降りてきたところを、我々と接触したようです。
おじさんの軽トラに乗せられた鹿を遠く霞むまでただただ見送りました。


営業課長さんは思った以上に繊細な方だったようで、
まだかなり緊張が残ってらしたので、コーヒーを買ってきてしばらくその場にいました。

「ビックリしましたねー」なんていいながら、同調をはかっていたのですが、
匙加減はあんなものだったのだろうかと考えるも、今でもわかりません。
自分の肝の据わり方は他人を傷つけかねないなぁというのを昨年末から考えていたので。
結構な案件のような気がするのです。

ようやく運転も再開できるようになって、さらに深山を進み目的地に到着しました。
営業課長さんはそれからは本領を発揮されて、色々説明して下さいました。
もうこの時点でお顔まで鹿に似ているような気がしてきましたが、
大変仕事の出来る方のようです。

『年長の方に向かって、仔鹿っぽいなんて思ってごめんなさい~』

心の中で平謝りしながら室内外を見て回りました。


結局この物件に決めることはなかったのですが、いつの間にか売れていたようです。
ちなみに●●万円という価格は、いわくつき物件などではなく、
その集落の物件の平均価格だそうです。

根性なしの私は通勤とお手洗いの構造(アレですよ・・・)で逃げてしまいましたが、
おばあさんが住んでいらしたそうで、和室はとてもきれいに使われていました。


その後しばらくバタバタしていてご無沙汰していたのですが、
先日これぞという物件を紹介してもらいました。

その道すがら
「もうここに住みよ。ここに決めたらお祝いに鹿肉持ってくわぁ」
と言われました。



おっさん、あんた懲りてねぇな!!



もうこの時点でこれくらいフランクな話し方をされるくらい仲良しになっていたので
こちらも遠慮なく脳内あだ名は「鹿おいさん」とさせてもらいました。

案内してもらった物件はこちらも老婦人が一人でお住まいで、
彼女も物件を探しているそうです。
いくつもお家をお持ちのようですが、お車をお持ちでないそうで
より便利なところをお望みとのことでした。

またも理想の平屋建て。
鹿おいさんが有能過ぎて眩しいわ!!
ここでまたも始まる陀羅尼ばりの脳内妄言。


『ここは書斎で、ここが寝室で、私の持ち物数ならタンスだのの家具は一切置かずにイケルから
リビングに一人掛け用のソファだけ置いて、ここで毎晩飲みながら本読んで、
好きな水拭きもしやすいようにラグの類も敷かないで
こざっぱり生活するの・・・!!
素敵生活なの・・・!!』


完全独走状態の妄想をキープしつつ庭をみれば、手頃な大きさの畑があります。


『ご機嫌伺いにまず豆を植えて、最終的におみおつけの実と漬け物の材料は
全部ここで作れるようにするの・・・!!
週末には七輪出してビール飲みながら豆炊いたり、鹿肉ジワジワ焼いたりするの・・・!!
またも素敵生活なの・・・!!!』


止めどなく湧く泉の如き妄想。
一人だったら牛並みに涎が出ていたと思います。
お住まいのご婦人もとても穏やかな方で、人柄が家の使い方に表れているようでした。


帰りにご自身でお作りになったという無農薬のレモンやミカンを頂いて帰りました。


不動産屋さんに戻ると、別件で出勤してらした社長さん(この人もかんじのいい人だった)も
ご一緒くださってリフォームの見積依頼をした後、宮崎の帰りということで
マンゴーのお菓子を頂戴しました。



帰宅後、頂いたレモンでジャムを作りました。
皮を刻んでいるあたりから台所中、爽やかな香りが立ち込めます。
煮ている間にお礼状を書いて、間取り図を見ながらニヤニヤしてから
知り合いの家に「テルマエ・ロマエ」を持って行きました。

ツイッターをしている彼女に

「うどんを食べたと呟くと、加ト吉から『いつもありがとうございます!』と来るのは本当ですか?」

と訊ねましたが、

「デマじゃない?」とのことでした。残念。


お暇しようとすると、「らぶやん」と「エクセル・サーガ」の最新刊と
キャベツを一玉持たせてくれました。

貰い物で生きているような気がします。



テルマエ・ロマエ・・・古代ローマの設計技師ルシウスが、風呂限定で現代日本にタイムスリップし
その高い文明を持ち帰るというマンガ。シャンプーハットという利器を前に
「軍事力で領地を拡げるのは簡単だ・・・ しかし文明は・・・文明はそうはいかぬ!!」
と打ちひしがれたりしている。
この人も日本に来る度なんかかんか食べ物飲み物を貰っている。




  


Posted by あさ at 21:52Comments(6)生活

2010年05月02日

おはようございます

夜明け前の清しい空気が気持ちいい朝です。
おはようございます。


ただいまAM4:00。
早起きですネ!
だってAM4:20から「100歳万歳!」がありますからネ!
目覚ましのお茶を一服いただきながら、
「うへへ」と口開けたまま視聴しますからネ!

そんな心のグルーミングが終わったら、掃除して身支度して
祖父宅に突撃して朝ごはんを一緒に食べるつもりです。

なんで血が繋がってるだけで、こんな早朝でも家に上げてくれて
ごはんまで食べさせてくれるんだろうと
たまに不思議になります。
ちなみに祖父は朝はパン食です。



昨日は潮干狩りに行くと息巻いておりましたが、
私の手元にはアサリがありません。

潮風薫る海沿いを走り目的地に向かったのですが、
どうも蕎麦屋のおやじが教えてくれたのと様子が違う。
おやじの弁ではまったくの手ぶらで良し、とのことだったのですが、
皆さん完全装備で狩りに臨んでいます。


・・・私、本当に入場料の500円玉だけ持って来ちゃったよ。

格好はポロシャツに短パン、足元はサンダルでUV対策もゼロです。


もしかしたらおやじが勧めてくれた場所ではなかったのかもしれません。
「まぁ来年の楽しみに取っておくさ」
ということでUターンして帰って来ました。
気持のいいドライブだったのでよかったと思います。


帰宅後運転だけで紫外線にやられたらしく、顔が痛くて大変でした。
化粧水をぺちぺち塗って、ごはんを食べた後
葉書、便箋の整理と在庫確認と、いただいた手紙とアドレス帳の整理をしていました。


以前にも何度か書きましたが、私は食べ物を貰う運が青天井なので
お礼状を書く文具が欠かせません。

なのに今の季節に使える鳩居堂のシルクスクリーンの葉書がもう弾切れです。




「軍曹!!最後の補給物資のルートを抑えられました!!もはやこれまでです!」

「フッ、奴さんやってくれるじゃねぇか。総員退避!殿(しんがり)は俺だ!
 おいフリッツ。生きて帰ってジャネットと所帯を持つんだぜ。
 子どもが生まれたらこんな馬鹿な男が居たってことを、ドーナツでも食わせながら
 話してくれや」

「軍曹・・・!!」




咄嗟に浮かんだ妄想で泣きそうになりました。
フリッツとジャネットには年子で7人くらい産んで幸せになってもらいたいものです。


まぁルートは抑えられていないので、そのうちお街に出て買ってきます。





あらやだ、もういい時間。
お茶の用意をして、「100歳万歳!」に備えねば。


では今日も良い一日を。

  


Posted by あさ at 04:15Comments(2)生活

2009年12月31日

お役に立ちたい

知り合いが
「ガソリンスタンドでオイル交換をしてもらっている間に、
 『芸能界最凶ワル伝説 リキヤ』 っていうの見たんだけどあれはなんやったんかなー」

と聞いて来たので、


「おそらくそれは『漫画実話ナックルズ』の増刊ではないかと思われます」


と答えました。





無駄になる知識なんてそうそうないものじゃのう。  


Posted by あさ at 16:58Comments(2)生活

2009年12月31日

モンナシーヌ

12月30日、朝から歌を歌っていました。


♪文無し 文無し モンナシーヌ


財布を開ければ立派な一文無しです。

キャッシュカードを作っていないので、
銀行の窓口でお金を下しています。
失くすのがこわいですもの。
そんなストレスに晒されるならそもそも持たない。

銀行は3時で閉まりますから、昼休みにちょいと抜けて行かねばなりません。
これが存外大変です。
水は低きに流れ、あさちゃんは楽な方に流されます。
こんな面倒をするなら節約した方が倍ラク。

そんないつもの癖で過ごしておりますと
はたと気づけば年の瀬も本番、晦日の陽射しも柔らかな冬の朝です。


「文無しだ!!」


年末最後のシャウトがこれ。

この言葉が出ると、自動的に上記の歌を陽気に歌いだします。
お金の心配をするあまり1000円札の夏目漱石になってしまった
主婦のみどりさんが平成の文豪になるというドラマの挿入歌です。

例によって私が説明すると、嘘のようなネジが吹っ飛んだ話ですが
斉藤由貴が大暴れするとても楽しいドラマでした。


♪知らない人には五千円~ 知ってる人には二万円~
 おっ金をあげちゃったっ
 文無し 文無し モンナシーヌ


こんな歌を歌っているあたり余裕があります。
これがお金で困ったことのない、ぬるま湯でちゃぷちゃぷ暮らしてきた人間です。
だって餅も米も屋根もあるし。





なんて思いながら大晦日の第9の為の喉慣らしとばかりに歌っていましたが、
走りに外を出ると、何のことはない普通に営業していました。

「働きまんなぁ~」

といいながら、帰宅し通帳を手にしたのは言うまでもありません。
モンナシーヌから一転、コガネモチエッタになりました。


  


Posted by あさ at 16:46Comments(2)生活

2009年12月31日

今年もベーコン

昨年同様今年も燻しました。
午前中にやっつけるべく、夜明け前に家を出て去年と同じ静かの海へ。

鳥が空を行きかい船は海を渡ります。
夜明け間近の薄紫色の空と濃紺色の海は、やがて光輝な朱色をかすがいに
健やかな青へと変わり、今日も穏やかな一日を予感させます。


去年はおにぎりと漬け物でしたが、
今年はパンとチーズ、蜂蜜とりんごを持っていきました。
これで目玉焼きがあったらラピュタですね。
40秒で用意してやったわい。
あードーラみたいな老女になりたいなぁ。


長いようで短い5時間、
手持ちの本を読み上げてしまうとあとは散歩です。
波打ち際ぎりぎりのところを歩いていました。
端まで来て振り返ると一筋だけの足跡が長く続き、
たまに波の中に消えてしまいながら(ちべたかった)
割とまっすぐ残っていました。

私が80くらいになって人生を振り返ったとき、
たぶんこんな感じだろうなと思います。

「孤独に歩め 悪を為さず 求めるところは少なく 林の中の象のように」

まぁ一生こんなんだろうなぁ。



歩いてばかりも暇なので、白い貝殻を拾ったり
拾ったボールと流木で自分でノックをして、じぶんで捕りに行ったりしていました。
ひとり遊びの御本尊と呼んでいただきたい。


リンゴだけ残していたので、燻製が終わる1時間程前に剥いて食べました。
海を見ながら、リンゴを剥いては食べ、剥いては食べを7回。
最後の1個は
「人間、探究心がなくっちゃね!」
といいながら燻製器に放り込んでみました。

 
…うん、失敗。
リンゴはそのままが美味しい。
人間、探究心の前に想像力が必要。




無事でき上がり、早速ひとつナイフで削って味見。


今年は塩抜きが足りませんでした。
いいわけするなら初めて差し上げるが方が二人いて、
おなか壊したりとかが怖かったのよ。
塩ガン振り。
来年の課題だわ。


切ってフライパンで焼いたらさらに塩気が強い。うぬぅ。
今回の一番の食べ方は炊きたてのあっついご飯に
一口大のブロックのベーコンを焼かずに乗っけて
わっしわし食べる食べ方です。
ご飯を取る箸をすすめる塩気、熱でうっすら溶けた脂、
塩気の奥に隠れる甘やかな豚の旨味。
あまり品のいい食べ方ではないですが、美味しければよし。




今年のお正月の贅沢はCOEDOビールの小瓶、全種類を片っ端から
ベーコンを肴に飲み比べ。
「漆黒」「伽羅」「紅赤」「瑠璃」「白」 
と名前がまたいいですよね。


楽しみでならんわ。  


Posted by あさ at 15:59Comments(2)生活

2009年12月31日

若きアサチャンの悩み

男女のよしなしごとというものは、
「自然の驚異」と言えないこともないので
海老蔵と麻央ちゃんに関してもう聞かないでください。

また私の中の自然がいつになったら猛威を振るうかも
そんなこたぁこっちが聞きたいので併せて聞かないでください。



あと大分朝日放送局他で頑張っている梶川君の髪型が
年長者好みの落ち着いたものになったのは
私のおかげではないので、お礼を言わないでください。
同郷、同年代というだけでまったく面識がないのです。
もともとどんな髪型でも似合う好青年だと思います。



以上今年困ったことの回答でした。



…悩みのないいい一年だったわ。  


Posted by あさ at 15:48Comments(2)生活

2009年11月01日

早くも行く年来る年

早くも来年の手帳を購入しました。
関西の言葉で「イラチ」というのでしょうか。大変せっかちなところがあります。
こないだも松原淳子の「ひとりの老後」とか読むし。
せっかちというより見切りがはやいのでしょうか。

今年の手帳と同じものです。
今年はどういうわけか遊びに行くことが極端に少ない一年でしたので、
来年はその辺の予定を手帳に書きたいものです。


…。
そうです、悉く遊びの予定が泡のように消えた一年だったのです。

・大分市美術館のやなせたかし展
・同、明治の日本画展
・福岡の阿修羅展
・新酒祭&天ぷら屋さん
・薪能
・小豆島
・修道士のおじい様との東京でのデート

他多数。


このままでは素敵マダムに教えていただいた出光美術館の琳派展まで逃しそうです。
あれだけ薪能に行ったるわ!ゆーてたあさちゃんですが、
普通に出勤日でした。
そもそもなんで休みだと思っていたのか得心がゆかん。


今年は遊び呆けず目の前の為すべきことをせよ、という天啓と思い
上記は諦めがつきましたが
敬老の日が仕事だったのには身悶えしました。




「もしも私に憐憫の情をかけてくださるなら、敬老の日にあるかもしれない
『百歳バンザイ』のスペシャルを録画してくださらんか!!」




知り合いに大声で懇願したらたいそう笑われました。
その場で調べてくれたのですが(みんな優しいなぁ)、今年のスペシャルはなかったようです。
司会のえなり君の都合が付かなかったのかしら。


いいわ、私にはヤングの祖父(92)がいるもの。
とはいえ定時で上がって祖父宅に行っても、就寝時間を過ぎてしまうので
この日は素敵年寄の尊顔はひとっっつも拝めませんでした。


代わりにハンク・ジョーンズを延々聞いています。
御年91歳、現役ジャズピアニストです。
今も聞いているのですが、特に「サマータイム」と「マイファニーバレンタイン」は絶品です。
何を弾いてもその旋律の底にある「明るさ」。
楽観主義とも諦観とも違うそれは、
老いることで得られる、自分の人生を肯定する心とも言えるでしょう。

来年の9月20日(月)は休みでありますように。
2010年の手帳を見ながらお祈り中です。
アテクシ、干し柿のしわしわだけで満足出来るような安い女じゃなくってよ!



そんな欲望で脂光りしているような手帳ですが、
買うと1ページ目に毎年同じことを書きます。

「節制」「沈黙」「規律」「決断」「節約」「勤勉」
「誠実」「正義」「中庸」「清潔」「冷静」「純潔」「謙譲」

東郷平八郎 十三訓

一.至誠に悖るなかりしか
一.言動に恥ずるなかりしか。
一.気力に欠くるなかりしか。
一.努力に憾みなかりしか。
一.不精に亘るなかりしか。

五省


“Rehoboth”=十分な部屋 (ヘブライ語)




前年の手帳を見なくても書けます。
なぜ覚えているのに毎年書くかって?








フッフフ。
ロクすっぽ守れておらんのでな!!








…来年は真面目に生きていきます。


毎年同じことを秋口に誓って、年末には忘れているこの体たらく。
どうにかならんのでしょうか。







  


Posted by あさ at 22:00Comments(2)生活

2009年11月01日

一緒に帰ろう

家庭教師先での話です。
定刻にお邪魔すると、生徒である彼がいつも玄関まで迎えに来てくれます。
お母様の躾がその字の如くしっかりと身を美しくさせているのでしょう。
思春期独特の無遠慮な警戒心こそありますが、
黙って礼をして案内してくれます。

「上質とは何か」という問いに
「静寂」
と答えたZUCCAのデザイナー小野塚秋良の言葉を思い出します。
この静かな儀礼は人にものを教えるという責任を毎回感じさせ、身が引き締まるというものです。。



が。
この日はその静寂を破ってしまいました。
どういうわけか坊主頭になっていた彼を見て、

「水嶋ー!!」


と玄関先で大声で言ってしまいました。
顔を出された奥様も大笑い。
「あー、水嶋やわ!!」とご同意くださいました。

そして奥様と二人して驚いたことに、彼は「坊主頭の水嶋」を知らなかったのです。
これが平成生まれと言うものか。


「水嶋はいい奴だ」
「水嶋は楽才がある」
「水嶋は機転が利く」
「水嶋の上司もいい人だ」
「水嶋はオレンジ色がよく似合う」

勉強前に奥様と水嶋で盛り上がりました。
ちなみに坊主にしたのはお洒落でだそうです。
おばちゃん、お洒落はわかんないけど坊主頭は好きよ。
こざっぱりしてて。男前男前。


部屋で勉強してる時もダメな先生は水嶋で頭がいっぱいです。
思わぬ水嶋日和です。

問題を解いてもらっている間
「ミズシマ イッショニカエロウ ミズシマ イッショニカエロウ」
と横で言ってたら
「先生、何それ。声おかしいし」
と言われてしまいました。






…よく聞け。
平成小僧。





鸚鵡に決まってんだろうがぁぁぁぁぁあああああああ!!





泣かすぞ?
望郷の念深くも、異国で散華した戦友たちの弔いのために
彼の地に残った水嶋の心を訥々と語って
お前を本気で泣かしにかかるぞ?!
…思い出してワタクシがべそっかきになっていますが。


そんなこんなで鸚鵡先生は

「時間があったら何が元ネタか調べて本を読んでおくように」
「おばちゃんにからかわれるのは若い者の責務であるので、甘んじて受けるように」


と言って真面目に授業に戻りました。


よくある部屋にお菓子とお茶を差し入れしてもらって
飲食しながら勉強するというスタイルを取っていません。
私は働く時間ですし、彼は勉強する時間です。
飲み食いする時間ではありません。
幸田露伴じゃありませんけど、
食べるときは食べる。働くときは働く。


それと「頭が働くように甘いものを摂る」
というのにも懐疑的です。
気分の問題じゃないかなぁと。
経験則として。


勉強後のお茶の時間に奥様と
水嶋→中井貴一→佐田啓二→小津映画の話で盛り上がりました。
こちらの奥様とも話がよく合うのですが、
読書量も大変なもので、
大西巨人の「神聖喜劇」を4回読み返したというでとんでもない方です。
この日は河井寛次郎の「火の誓い」と加藤典洋の「日本風景論」をお貸ししました。
悪くないチョイス。うふ。


「水嶋」と聞くだけで半べそですのに、
今から高杉一郎読むですよ。



水嶋…ドカベンの作者に非ず。「あぶさん」も面白いですが、「ざわさん」も最近好き。
  


Posted by あさ at 20:20Comments(2)生活

2009年08月24日

百合

車中において流れる景色の中、
山の緑にぽつりぽつりと浮かぶ白い点の清らかなことといったら。


池田孤邨の「百合図屏風」の白、オリーブ色、金の美しさを思い出して
ニヤニヤしながら運転しています。

群生する百合と一本の百合。
余白に美を見出す、先人の見識の高さよ。

師である抱一の「夏秋草図屏風」などの趣味も受け継いでいる
寂とした佇まい。


あれやこれやと考えても
例のごとく「白けりゃなんでもいい」ので
白百合が好き。

そんだけの話でした。  


Posted by あさ at 00:49Comments(2)生活

2009年08月23日

愛して 食べて 歌う

前回の更新で矢鱈食べ物の話を書いていますね。
「楽しい夕食」のお話もコメントでしてくださった方もいて
あのOPが頭の中でエンドレスで流れています。
料理するときも大声で歌うしね。

そうそう「今夜も赤ちょうちん」読みました。お酒本、食べ物本独特の
愉悦的読書時間を楽しみました。
こういうのを読んで食欲を喚起させないと、毎日同じものをリスみたいに
ちょっとずつ食べてしまいます。

♪あーなーたー 今夜は何を召し上がりますか?
 昼下がりクッキング~

ちゃんとサビの部分の♪クック クックも
地獄のような低音で一人 合いの手を入れていますよ。
我ながらいい仕事振りです。

この歌をちゃんと歌おうと思って先日調べたら2番があるのですね。

♪おきまりのチャーハン コロッケ ツナトマトサラダだけじゃ
 ゆるせない 私のプライドクッキング


あんた、いい女だな!!

主婦という職業へのその矜持!
こういう人はどこにお勤めに出ても結果をだされるのでしょう。
でもその可愛い声で許せないとか言われるとびっくりしますがな。

2番のおかげでこの歌の中の女の人は
ちゃんと結婚しているのだなと思えて、ようやくほっとしました。
勝手に2つ目のお宅の方かしらとバカな妄想をしていたので。
あのかいがいさが不安だったのですよ。

私はたまにちょっとアレな感じのフェミニストかと思われるのですが、そんなことはありません。
大事にする順番が
年寄>子ども>女>男 で
その順番をあまり変えないというだけです。
まぁ融通が効かんところはあるわいな。

というわけで学童期より上で老年期より下の男性は
私に邪険に扱われても、こういうもんだとお思いになって
ご自分の素敵彼女や素敵奥様を大切になさってね。
だいたい私みたいなのにブーブー言われたってどーってことないでしょ。

まだ、素敵○○を見つけていない方は、
えーと、まぁ、頑張れ。
とにかくワシはやめとけ。
癒しとか欠片もないから。
七人の敵がいるという外から帰ってきて、ぐったりしているところに
渾身のネタを振ってくる奴がいたら疲れるでしょ。
「どやさ!!」とか
「シべりアン エクスプレス!!」とか。


おっと、閑話休題。

しかし「料理は愛情!!」(拳を振り上げる)や
「調味料は愛よ!!」というのを聞きますが、
これ、作ってる側でなくて食べてる方が入れてますよね。愛を。

だから「おいしい!!」といって食べてくれる人は大事にした方がいい。
男女問わず。

あたくし?
大事にしてましてよ?
同じものを1ヶ月続けて作っても
「おいちーーーー!!」って絶賛されますもの。




自分に。


ったく、どんだけ自分好きだと思ってんだっつの。
私はあさちゃんが快適に暮らすために毎日全力投球だっつの。
衣食住すべてが自足快感で満ち満ちておるわ。

割合としては「住」に一番重きを置いていますが。
「ここにいるだけで、もう幸せ」というあの感じ。

人によってバリ島のような南の島、ラグジュアリーなホテル、
人が集まる賑やかなお店、海、山、川。色々ありますが
移動時間とコストを鑑みると、自宅をそれとするのが一番効率がいいかなと。

そんなわけで毎日毎日幸せっぱなしで、脳内麻薬だだ漏れです。


幸福の必須条件の一つに
「継続可能であること」というのも挙げられると思います。
だいたい続けられないという時点で
分不相応であるわけだし。

それがわかっていたら、ネズミ講もサブプライム問題も起きなかったと思います。
分相応、足るを知る。
大事だわ。

(自分だけど)愛して、(毎日同じのだけど)食べて、(唐突に変な歌だけど)歌う。

アモーレ!マンジャーレ!カンターレ!!


幸せでない訳がないってもんですよ。




サブプライム問題…サブプライムローンを最初に考えた人は「これで低所得者でも
            一戸建てをもって幸せで快適な生活が出来る!」って
            思ったんですよね。どうして人の善意とお金の流れは
            幾すじの川の流れがやがて混ざり合い、海となるように
            大きな恵みにならないことが多いのだろう。

              









  


Posted by あさ at 23:33Comments(2)生活

2009年08月23日

汗かき花舞台

汗かきです。
代謝がいいといえば聞こえがいいですが、ちょっと恥ずかしいくらいの汗っかき。
毎日体の中の水が入れ替わっているような気さえします。

「記憶する水」なんてものを思い起こすと、
自分のもの憶えの悪さも得心がいくというものです。

さて日曜日のお楽しみ。
高橋アナご案内の「芸能花舞台」ですが、
夏のリクエスト特選の季節を迎えました。
玉三郎の「牡丹亭」をしないかしらと、ニヤニヤしながら待っておりましたが、
あれは「芸術劇場」でしたね。

先週は藤十郎の姫と獅子の精を堪能していました。

「今日はケーキを2個も食べたのよね…」

机に向かっていたところをおもむろに席を立ち、TVを見ながら
藤十郎と一緒に踊ってみました。

もうこれだけで汗だくだく。
見た目は大人!代謝は子ども! 知能もな!!
と言ったところでしょうか。

ビリーなんてやったらちょっとした即身仏並みに干からびちゃうわ。
私が干からびても有り難くも何にもないので、今夜も水分補給中。

いや、結構な運動量なのですよ?
美しく指先まで神経を研ぎ澄まし、中腰で膝は内側に、上半身はまっすぐ板を張ったように。
これで体を反らして、一回転、二回転。
天下の名優の踊りとはおよそ似ても似つかない粗雑な動きでしたが、
壱太郎、虎之介が出てくるまで、ぐるぐるぐるぐる回ってました。

その後獅子の精になった藤十郎。
これまで真似をしたらご近所迷惑になるでしょうから
静かにお茶を入れ直して机に戻り、美の壷まで楽しく視聴しました。




…どうかしてるのはわかっているので、お気遣いなさらないでね。
私の中では、オシャレなお嬢さんたちが
DVD見ながらヨガをするのと同じような感じなのよ。
たまたまこの日の私のインストラクターが山城屋さんだっただけなのよ。
リュクスなエクササイズだね!!
痩せるわ、美しいものは見れるわ。
ええ週末やがな!!
楽しゅうてたまらん。

今夜は何かなぁ。派手なの見たいなぁ。
玉三郎の二人道成寺なんて真似したら、ひっくり返って頭打って
バカに拍車がかかるので困っちゃうわ。


もしかしたら見ているかもしれない、私よりも若い素敵なお嬢さんたちへ。

何もない日曜の夜、30女が一人で過ごしても
楽しみ方さえ見つければこのように楽しくて、幸せでいられます。
他人から見てどうこうは、考えないのが幸せへの一里塚。
概ね無駄だしね。
だから今一人でいるあなたもこれからの孤独を恐れなくてもいいよ。

逆に誰かと週末を過ごしているあなたも、
一人の時間を楽しむのはこれだけのテクニックと精神の強靭さが問われるので
そういうことに少し自信がなければ、隣にいる人を大切にしてね。



しかしあさちゃん、せっかく新たに出来た素敵なお友達の
心を試すようなことはお止しなさいね(笑)


東男のあの方は今夜も花舞台をご覧になるのかしら?

豊後女は今日も汗っかきでしてよ。



  


Posted by あさ at 23:17Comments(0)生活

2009年08月09日

手紙をあなたに

「知らない人からの手紙には返事を書かない主義だけれど、
あなたの手紙はあんまりのんきで面白いので、つい返事を書きたくなった」


これは瀬戸内寂聴さんがデビュー前、三島由紀夫にファンレターを贈った際の返事です。
ここから三島との手紙の遣り取りが始まり、
彼女の最初のペンネーム、三谷晴美を貰うにいたるお付き合いになったそうです。


手紙での遣り取りというのはなかなかよい距離感を保てるものですね。
書かれてから届くまでのタイムラグ、2.3日というのもまた良い。

「2,3日前、この人は私の事を考えてくれていたのだなぁ」

と思うと、じわりと胃の腑のあたりに温かみを感じます。
胸じゃないのよね。
何かしら。
感謝ってお腹のあたり来ません?
興奮は胸に来るのですけれど。

あ、これは生きていくのに「出来のいい体」かも。


そんな心と体の接合具合を測ってくれる手紙ですが、
せっかく送るのですもの、少しでも喜んでいただけるものを選びたい。
字にも文にも自信のない私は、ごまかす気満々で
先日も素敵な便箋、葉書を探すべくおまちの文具屋さんに行きました。

衣食住が簡素に過ぎる毎日の反動か、こういう細々とした消耗品には
季節をかんじるものを選びたくなります。
春夏秋冬4つじゃ足りん。
七十二侯ぐらいわけて揃えたい。
(う。でも蚕起食桑 (蚕が桑を盛んに食べ始める) の絵はイヤかも)


今回は涼やかなうすい翡翠色とベージュの地に青いひょうたんの絵の便箋セットと
青紫の朝顔にのびやかな蔓の罫線の便箋セット。
うすいうすい藤色の地に秋の七草の一筆箋に
シルクスクリーンの黒桔梗、百合、風鈴、金魚他の葉書(このシリーズ大好き)
お札を1/4に折ったサイズの小さなポチ袋を買いました。
鷺草の慎ましやかな絵が愛らしい。

このポチ袋、お正月に限らず大活躍します。
お金の遣り取りをするときに使うとスマートに相手に渡せます。
やはり裸銭(すごい言葉だ)は避けたいものです。

以前お金を集める段で、あるマダムが知らない間に席をはずして
懐紙に包んでお預け下さいました。
その細やかさに淑女の嗜みを見た思いです。

私は淑女と違うのでラクして最初っから袋になっているのを使います。てへ。


あと何か拾ったものを入れるのにも便利。
見たことのない葉っぱを持ち帰って「葉でみわける樹木」(画期的な図鑑)で
食べられるか調べたり、小鳥ちゃんは食べそうでも、人間のあさちゃんは食べても
問題ないか判断しかねる実を入れて、後日祖父に聞くために使うのです。
なんて便利。

おかしい。
淑女の嗜みの話から山でむしって食べられるものの品定めの話になっとる。

とにかく淑女を目指す方にも、猿すれすれの娘さんにも
携帯をお薦めしたいのがポチ袋なのですよ。

もう一つお薦めしたいのが名刺サイズのカードです。
ちょっとしたメッセージを書いて置いておくのに大変使い勝手がよい。
さらにいうとメッセージを残しておく必要があるときは、大概不測の事態なので
どんなシチュエーション、お相手でも失礼でないよう白の無地が便利です。
これに同サイズの封筒も用意しておくとモアベター。
YOU! 人目に触れるのが恥ずかしいようなことを書いちゃいなYO!

さらにこの日文具屋さんで大量購入したのが文香です。
もうね、あればあるだけ使ってしまうのです。
酒もあればあるだけ飲んでしまう。
…何かこう、今性格が見えましたね。

売り場にあるものの1/3を買い占めてしまいました。
発注担当の人が読み間違えて、来月あたり大量発注しないよう祈りつつ
レジで精算してもらいました。

ほんとうにゴメンな。
おばちゃん、あんまりおまちに出ないからごっそり買っちゃったけど、
いつも通りの発注してや。



誰かを気遣ったら、誰かから返ってきます。
一人一人がこの循環を意識して生活したら
世界はもっと具合がよくなるわ。
かつてマザーテレサが
「皆が自分の家の前を掃除したら世界中がきれいになる」
と言ったように。

悪意はどこかで必ず途切れるけれど(20世紀!)
善意は永遠に回り続けると思います。



手紙はそれをわかりやすくおしえてくれますね。

  


Posted by あさ at 02:09Comments(2)生活

2009年08月01日

ショック

あああぁぁぁ。
2時間かけて書いた記事が消えた。
長いのに限って消える。
何が悪かったんだ。

なんとゆう徒労感。

コメント返して本読んで寝ます。

  


Posted by あさ at 23:37Comments(12)生活

2009年07月05日

ありがたい。


私は「食べ物限定もらい物運」の次に良いのが、「対人運」です。


ここにコメント書いてくださる方々をはじめ、
生活の中でも良縁に恵まれ、穏やかに暮らしています。

今日もそのようなことを強く思うようなことがありました。
私の良心なんて豆みたいに小さなものなのに、
それを汲んで、かつより円満な職場環境を整えてくださいました。


そうですね、
禅で言うところの
「明珠在掌」

ミヤコ蝶々で言うところの
「あんたのその心が宝や!」

といったかんじでしょうか。


ありがたいことです。







ミヤコ蝶々…関西と華やかげなこの名前という情報だけで、長く宝塚歌劇団出身の方
        だと思っていました。違うのな。びっくりしたよ、自分の短絡さに。
  


Posted by あさ at 00:28Comments(9)生活

2009年06月28日

ペンキ塗り

例によって祖父母宅に行きました。
この日のおみやは「のぼうの城」。我ながら相変わらずいいチョイスだ。

ところが不在。 オオ、シット。
この時間ならおじいさんは畑だね。
3ヶ所のうちどこかしら。

散歩がてらおじいさんを探してうろうろと徘徊。
一番遠い畑にいました。
あいかわらずの健脚よのぅ。


土寄せをしていた祖父ですが、聞けばなにやらご立腹。
「トイモ(さつま芋)とトウキビ(とうもろこし)を猿にやられた」
とのことです。
仕事ではなく趣味とはいえ、やはり憤懣やるかたなしといったようです。

「悪い猿がおる」

相変わらずのおじいさん節です。
「猿は悪い」ではなく「悪い猿がおる」です。
そうだね、十把一絡げは良くない。

それに祖父は、トイモとトウキビを齧り倒した「その瞬間」だけの猿に怒る。
ここに含まれる学びは多いです。

祖父の数多くある美点の一つは

「人の詮索をまったくしない」

ところです。
過去何を成したか、何をしてしまったか、まったく問わない。
私もですが、その瞬間目の前にいる相手がいい人ならそれで十分だと思っています。
だいたいこれぐらい大雑把でなきゃ、人に愛情を持つなんてそうそう出来ませんて。
ある種の諦観かもしれませんが、少なくとも精神衛生はかなり保たれます。


そんな祖父の徳に触れてたところで、お願いされちゃいました。



「納屋の屋根のペンキを塗ってくれるか」



任せて!
スカートだけど任せて!
塗ったことないけど任せて!
なんでもアタイにお任せよ!!



よたよたと梯子をつたい屋根に上ります。
アレは高いところが好きだから大丈夫。
青い空色のペンキで早速塗ります。

垂れる汗、不自然な体勢で大爆笑する膝。
何がなんだかわからなくなって、手はやたらに早く動きました。
一缶ぴったり使い上げて無事終了。
いい仕事をしたわ。

唐辛子に水をやり、祖父の畑仕事も終わったようです。
マムシやカニの話をしながら帰りました。


シャレにならない汗だったので祖父宅を出た後、お風呂に行きました。
海水をろ過して沸かしたお湯です。
家でもたまに塩を湯船に入れるのですが、この塩水風呂の清められる感じが好きです。
切り傷、すり傷があると地獄風呂ですけどね。

海を見ながらの貸切状態のお風呂は大変な贅沢でした。
極楽極楽ハビバノンノン。


お風呂上りに夕涼みがてら、コーヒーを飲みに隣の隣の市までドライブをしました。

目的地となったカフェは壁は藁の混ざった土壁、高い天井に太い梁、
庭も広く隅々まで清められています。
飾られている器は端整な古伊万里(だと思う)で、低いテーブルと椅子は落ち着きます。
置かれた雑誌はサライと来れば、私のツボを押しに押すというものです。


ここのコーヒーは炭焼きの深煎りでカフェインに弱い私には丁度いい。
ジャジーなBGMを聞きながら、サライの朝めし自慢を読んだり(浅香光代だった)
ぼーっとしたりしていました。


酒飲みのくせに大勢で居酒屋などで高歌放吟するのがあまり好きではありません。
そもそもあんまり酔わないし。
年中酔っ払いのようなテンションだからと言われればそれまでですが、
こういう人の少ない所(ごめんよ、あんちゃん)で静かに過ごす方が性に合います。
根暗じゃからの。

運転さえなければ、お酒もあるお店なのでここで飲んでいたと思います。
まずはビールを2杯、山崎12年と響をロックで1杯ずつ。
つまみはあってもなくても。
ワインもいいなぁ。


お店を出た後、少し散歩をして帰りました。
いい夕涼みが出来ました。




  


Posted by あさ at 02:42Comments(6)生活

2009年06月27日

すまん

何年か振りにあるカフェに行きました。

高台に立つ眺めのいいお店です。
空と海のその淡青の境は、正しく神の引き給うた線だと
ただただ歎美しておりました。

天気もよかったので近くの神社に行ったついでに寄りますと、











潰れてた。











あー、ごめん。
私ここでお茶とケーキだけで「トシオ、あんたいけんで」とかいいながら
「死の棘」を読み上げたりしてたわ。
私みたいのが多かったのかなぁ。






「死の棘」1…島尾敏雄の私小説。夫トシオの浮気が原因で狂気を纏う妻ミホ。
       妄執と嫉妬、贖罪と衝突の日々の中、やがてトシオも精神に異常を来たす。
       極限状態の中で夫婦とは、家族とはを問い続ける物語。
       「ドグラマグラ」並に読んでて頭がおかしくなる。

「死の棘」2…トシオ=岸辺一徳、ミホ=松坂慶子で映画化。
        岸部四郎の談では「兄とは親戚の冠婚葬祭の時しか会うこともない」とのこと。
        あんだけそっくり兄弟でもこのくらいの距離がある。それはそれでいいと思う。
        家族間で悩みのある人にはちょっといい福音ではないでしょうか。 
  


Posted by あさ at 23:34Comments(4)生活