2009年06月06日
東京アンダーナイト
山本信太郎 著 「東京アンダーナイト」 読了。
かつて赤坂でその栄華を誇った、ナイトクラブ「ニューラテンクォーター」の支配人でらした
氏の自伝的「夜の昭和史」です。
例によって物を知らん私ですが、
この「ニューラテンクォーター」は力道山が刺された現場だったそうですね。
著者はほぼ唯一の目撃者でしたが、
当時は一切黙して語らず、この本で初めて仔細を詳らかにしています。
第一章はこの力道山刺殺事件の真相ですが、
以下も昭和のビックネームがページを踊ります。
宮家から財界、芸能人に侠客までおよそ当時の名士、有名人は皆この店を訪れたのでしょう。
書けない事も多かったでしょうが、それでも昭和の語り部として
生々しい程の内容を著した氏の決断と筆に驚いています。
語られない戦後史に興味のある人間には、すこぶるつきの面白い一冊です。
この著者のすごいところ。
児玉機関や、横井英樹といったどこか後ろ暗い名前も出てきますが、
この方の語り口とお人柄故か、ダーティーな感じをまるで受けないのです。
やはり何かの世界で頂点を極めた方は人格者でもあるのですね。
卵が先か~の話かもしれませんが、
私が一保堂の「天下一」を飲むのには、やはり道は険しいようです。
個人的に驚いたのは、聞き覚えのあり過ぎる建設会社の名前が出てきたのと、
上津江にゴルフ場を作っていたということでしょうか。
それとおかしかったのが、お街の人が借金作って潜伏する先は大分なのかと。
以前も何かの事件で
「これだけ人里から離れていれば、バレないと思った」と
遺体を大分の県南に捨てようとした犯罪者がいましたが、
…普通にこちとら住んでるっての!!
ここらはこれで十分人里だっての!!
やーねぇ、もう。
最終章ではお互いを「兄弟」と呼ぶ、勝新太郎との交遊が書かれています。
勝新太郎は「帝都物語」の渋沢翁しかしらないのですが、忘れきれない話が一つ。
アーサー・ゴールデンの「さゆり」で芸者や祇園文化の情報提供者(後に訴訟を起こし、勝訴)
岩崎究香(峰子)さんの著作、「岩崎峰子の花いくさ」で、副題「ほんまの恋はいっぺんどす」の相手が
「若くして長唄のお師匠、眉目は整い、一途で繊細な男性」
みたいな書きようで、読みながら
「(素行はアレだが)どんな貴公子然とした方なのかしら!トキメキトキメキ!」
なーんて思い後半ページを繰ったら、よう肥えた勝新と著者とのツーショット。
どんだけびっくりしたことか。
「なんやとー!!」ベッドで横になったまま叫ぶワタクシ。
きっつい寝酒でしたわ。
昭和の怪優とも呼ばれた勝新太郎。
私にはわかりませんが、男性も女性も魅了させる力が勝新にはあったのでしょう。
わからないから知りたい。
読書と人生の燃料としてはこれで十分です。
さゆり…「川端康成の文章を英語にして、さらにそれを和訳したような文章にした!」
すごいな!
アメリカ人から見ると、川端文学は相当倒置法が多いようです。
しかしニューヨークタイムズの係累の人なら、そりゃ10年かけて本書けるわなぁ。
花いくさ…自己プロデュースにえらく長けた方だなぁ…くらいしか感想がなくてごめんなさい。
あと守秘義務について考えさせられました。
帝都物語…これのおかげでTVで顔の長い人を見ると「加藤ぉぉぉぉぉぉ!!」と叫んでしまうようになった。大変悪い癖。
かつて赤坂でその栄華を誇った、ナイトクラブ「ニューラテンクォーター」の支配人でらした
氏の自伝的「夜の昭和史」です。
例によって物を知らん私ですが、
この「ニューラテンクォーター」は力道山が刺された現場だったそうですね。
著者はほぼ唯一の目撃者でしたが、
当時は一切黙して語らず、この本で初めて仔細を詳らかにしています。
第一章はこの力道山刺殺事件の真相ですが、
以下も昭和のビックネームがページを踊ります。
宮家から財界、芸能人に侠客までおよそ当時の名士、有名人は皆この店を訪れたのでしょう。
書けない事も多かったでしょうが、それでも昭和の語り部として
生々しい程の内容を著した氏の決断と筆に驚いています。
語られない戦後史に興味のある人間には、すこぶるつきの面白い一冊です。
この著者のすごいところ。
児玉機関や、横井英樹といったどこか後ろ暗い名前も出てきますが、
この方の語り口とお人柄故か、ダーティーな感じをまるで受けないのです。
やはり何かの世界で頂点を極めた方は人格者でもあるのですね。
卵が先か~の話かもしれませんが、
私が一保堂の「天下一」を飲むのには、やはり道は険しいようです。
個人的に驚いたのは、聞き覚えのあり過ぎる建設会社の名前が出てきたのと、
上津江にゴルフ場を作っていたということでしょうか。
それとおかしかったのが、お街の人が借金作って潜伏する先は大分なのかと。
以前も何かの事件で
「これだけ人里から離れていれば、バレないと思った」と
遺体を大分の県南に捨てようとした犯罪者がいましたが、
…普通にこちとら住んでるっての!!
ここらはこれで十分人里だっての!!
やーねぇ、もう。
最終章ではお互いを「兄弟」と呼ぶ、勝新太郎との交遊が書かれています。
勝新太郎は「帝都物語」の渋沢翁しかしらないのですが、忘れきれない話が一つ。
アーサー・ゴールデンの「さゆり」で芸者や祇園文化の情報提供者(後に訴訟を起こし、勝訴)
岩崎究香(峰子)さんの著作、「岩崎峰子の花いくさ」で、副題「ほんまの恋はいっぺんどす」の相手が
「若くして長唄のお師匠、眉目は整い、一途で繊細な男性」
みたいな書きようで、読みながら
「(素行はアレだが)どんな貴公子然とした方なのかしら!トキメキトキメキ!」
なーんて思い後半ページを繰ったら、よう肥えた勝新と著者とのツーショット。
どんだけびっくりしたことか。
「なんやとー!!」ベッドで横になったまま叫ぶワタクシ。
きっつい寝酒でしたわ。
昭和の怪優とも呼ばれた勝新太郎。
私にはわかりませんが、男性も女性も魅了させる力が勝新にはあったのでしょう。
わからないから知りたい。
読書と人生の燃料としてはこれで十分です。
さゆり…「川端康成の文章を英語にして、さらにそれを和訳したような文章にした!」
すごいな!
アメリカ人から見ると、川端文学は相当倒置法が多いようです。
しかしニューヨークタイムズの係累の人なら、そりゃ10年かけて本書けるわなぁ。
花いくさ…自己プロデュースにえらく長けた方だなぁ…くらいしか感想がなくてごめんなさい。
あと守秘義務について考えさせられました。
帝都物語…これのおかげでTVで顔の長い人を見ると「加藤ぉぉぉぉぉぉ!!」と叫んでしまうようになった。大変悪い癖。
2009年05月24日
銀座の怪人
七尾和晃著 「銀座の怪人」 読了。
一気読みしました。この興奮、誰に伝えていいのかわからん。
読み終わったあと夢に出たぐらいですよ。
作りが簡単な脳だなぁ。
2004年、FBIが逮捕したユダヤ系イラン人の男によって、日本全体の美術資産に対する
信頼の基盤が根底から揺るがされかねない、戦慄の状況が詳らかになりました。
男は過去20年以上にわたり、日本全土に絵画、骨董の贋作を売り捌いていたのです。
バブル期において画商、美術史教授、実業家、政治家、男の持つ美術品を買った人間は数知れず、
今もその被害額は杳として知れません。
なにより彼等は単純に被害者と言えるのか・・・。
「ニセモノを掴まされて恥ずかしい」
日本人の「恥」の感性をも利用したところに男の怪人振りが伺えます。
政商の側面もある銀座の画商達の老獪さ、バブル期の狂乱、三越事件etc
本を読む楽しみは「知らないことを知ること」と「知っていることが繋がること」ですね。
三越事件で名前の上がった男が、先日読んだ「三島由紀夫・剣と寒紅」に出てきた人かと
一瞬思って慌てました。でも年齢が全然違うので
「あさちゃんはうっかりちゃんねぇ」なんて言いながら読みました。
題材もすごいですが、著者が何よりすごい。
その筆力、取材力、人脈、74年生まれというのが俄かには信じ難い程です。
著者が当事者達に取材する度に感じた既知感。
それはエピローグで明かされます。
これも上手い。唸りました。
勢い彼の著作5冊全部読み事に決定。
1冊だけ入手が難しそうですが、何とかなるでしょう。
この本と、「堤義明 闇の帝国」はすでに読了(これも取材力と執念に圧倒されました)
次は「炭鉱太郎が来た道」です。
特に「炭鉱~」は良書であると私の中の野性の勘が叫んでいます。
楽ちみ。
だが敢えて言いましょう。惚れたから言う。
七尾さん、貴方は確かに若い。
おそらく貴方の知己である方々は8割以上かなり年長者でしょう。
若い、若いと言われてらっしゃる事でしょう。
戦後活躍したフィクサー、財界人、大物と対峙する貴方は眩しい。
そして年長者には貴方の若さと、それに不釣合いなほどの能力が眩しいはずです。
それはご自身でわかってらっしゃるのでしょう、
そしてご自身の若さを強みにしてらっしゃる。
ですが、ですがです。
取材されるときはともかく、
著作の中でもそれを露にされるのはお控えになられた方がよろしいのではないでしょうか。
綿密な取材を地とするなら、細い流水紋のように織り込まれる
若さを強調しているかのような不釣合いな青い文。
貴方より年少である私でさえちょっと恥ずかしくなるほどです。
これからますますのご活躍は目に浮かびますが、
同時に貴方が年経て、過去の著作の所々の青さに身悶えするのも浮かびます。
聡明な貴方です、お気づきにならないはずはございません。
お忙しい御身、このような駄文をご覧になる時間はないでしょうが、
一瞬恋かと勘違いした程の熱情で以て、著作を拝読した者の戯言と御一笑くださいませ。
ごきげんよう。
一気読みしました。この興奮、誰に伝えていいのかわからん。
読み終わったあと夢に出たぐらいですよ。
作りが簡単な脳だなぁ。
2004年、FBIが逮捕したユダヤ系イラン人の男によって、日本全体の美術資産に対する
信頼の基盤が根底から揺るがされかねない、戦慄の状況が詳らかになりました。
男は過去20年以上にわたり、日本全土に絵画、骨董の贋作を売り捌いていたのです。
バブル期において画商、美術史教授、実業家、政治家、男の持つ美術品を買った人間は数知れず、
今もその被害額は杳として知れません。
なにより彼等は単純に被害者と言えるのか・・・。
「ニセモノを掴まされて恥ずかしい」
日本人の「恥」の感性をも利用したところに男の怪人振りが伺えます。
政商の側面もある銀座の画商達の老獪さ、バブル期の狂乱、三越事件etc
本を読む楽しみは「知らないことを知ること」と「知っていることが繋がること」ですね。
三越事件で名前の上がった男が、先日読んだ「三島由紀夫・剣と寒紅」に出てきた人かと
一瞬思って慌てました。でも年齢が全然違うので
「あさちゃんはうっかりちゃんねぇ」なんて言いながら読みました。
題材もすごいですが、著者が何よりすごい。
その筆力、取材力、人脈、74年生まれというのが俄かには信じ難い程です。
著者が当事者達に取材する度に感じた既知感。
それはエピローグで明かされます。
これも上手い。唸りました。
勢い彼の著作5冊全部読み事に決定。
1冊だけ入手が難しそうですが、何とかなるでしょう。
この本と、「堤義明 闇の帝国」はすでに読了(これも取材力と執念に圧倒されました)
次は「炭鉱太郎が来た道」です。
特に「炭鉱~」は良書であると私の中の野性の勘が叫んでいます。
楽ちみ。
だが敢えて言いましょう。惚れたから言う。
七尾さん、貴方は確かに若い。
おそらく貴方の知己である方々は8割以上かなり年長者でしょう。
若い、若いと言われてらっしゃる事でしょう。
戦後活躍したフィクサー、財界人、大物と対峙する貴方は眩しい。
そして年長者には貴方の若さと、それに不釣合いなほどの能力が眩しいはずです。
それはご自身でわかってらっしゃるのでしょう、
そしてご自身の若さを強みにしてらっしゃる。
ですが、ですがです。
取材されるときはともかく、
著作の中でもそれを露にされるのはお控えになられた方がよろしいのではないでしょうか。
綿密な取材を地とするなら、細い流水紋のように織り込まれる
若さを強調しているかのような不釣合いな青い文。
貴方より年少である私でさえちょっと恥ずかしくなるほどです。
これからますますのご活躍は目に浮かびますが、
同時に貴方が年経て、過去の著作の所々の青さに身悶えするのも浮かびます。
聡明な貴方です、お気づきにならないはずはございません。
お忙しい御身、このような駄文をご覧になる時間はないでしょうが、
一瞬恋かと勘違いした程の熱情で以て、著作を拝読した者の戯言と御一笑くださいませ。
ごきげんよう。
2009年05月09日
エンデの島
うわ、4時かいな。寝らな。
というわけで大急ぎで。
「エンデの島」 高任和夫著 読了。
循環する地域通貨、整った医療サービス、
地熱や菜種油からのエネルギーの自己調達
拝金主義の楔から開放された、尊厳ある人間の在り方。
それらを実現する夢のような島に主人公は向かった。
童話か?
なんて言わないで。
「モモ」の作者、ミヒャエル・エンデの言葉、
「パンを買うお金と株で動くお金は違うはずだよ」
という言葉から膨らむ物語です。
書き下ろし作品だそうで、出来ればもっとボリュームが欲しかったです。
それ位良書でした。
最後の章の
「経済は実は愛の領域なんだよ」
この言葉を読めただけでも幸運と思える本でした。
というわけで大急ぎで。
「エンデの島」 高任和夫著 読了。
循環する地域通貨、整った医療サービス、
地熱や菜種油からのエネルギーの自己調達
拝金主義の楔から開放された、尊厳ある人間の在り方。
それらを実現する夢のような島に主人公は向かった。
童話か?
なんて言わないで。
「モモ」の作者、ミヒャエル・エンデの言葉、
「パンを買うお金と株で動くお金は違うはずだよ」
という言葉から膨らむ物語です。
書き下ろし作品だそうで、出来ればもっとボリュームが欲しかったです。
それ位良書でした。
最後の章の
「経済は実は愛の領域なんだよ」
この言葉を読めただけでも幸運と思える本でした。
2009年04月24日
クロちゃん
クロちゃん。
ワタクシにとってクロちゃんというと、
愛らしい黒い子猫でもなく、お笑い芸人でもなく、松崎しげるでもなく、
作家、黒川博行氏です。
警察小説が多い黒川氏(以下クロちゃん)ですが、
なにより面白いのはこの方のエッセイ。
麻雀してるかアリマキを捕ってるか(ペットのカエルの餌。1mmくらいの虫)
よめはん(とクロちゃんは呼ぶ)と大騒ぎしてるかという、
この3本柱のみで夕刊フジに5年以上連載をされています。
この連載は「大阪ばかぼんどーハードボイルド作家のぐうたら日記ー」という本に
纏められています。
ここのよめはんとクロちゃんは私の理想の夫婦の一組です。
ここで少し抜粋してみましょう。
ある晩家に帰ったら、よめはんが廊下に這いつくばっていた。
カエルのように腹と肘を床につけ、両手を前にそろえている。
「なんや、どないした。具合でもわるいんか」
「旅人よ、いままでなにをしてた」
「ミナミで葉巻買うて、本屋に寄った」
「旅人よ、遅うなるまで外をほっつき歩いたらあかん」
「その、旅人いうのはなんやねん」
「旅人よ、いまからなぞなぞをする。それに答えることが出来たら、ここを通してやろう」
「おまえ、ひょっとしてスフィンクスか」
「旅人よ。2.9999という職業はなんや」
「2.9999・・・・」
「旅人よ、考慮時間は5分や」
「「旅人いうのをやめんかい。ここは俺の家や。スフィンクスは大阪弁と違うやろ」
「旅人よ、生意気いうな」
「分かった、わかった。答えるがな」
さすがよめはん。
例の答えが「人間」のなぞなぞを持ってこないところがなんともこ憎い。
「降参や、答えを教えてくれ」
「旅人よ、他力本願はあかん」
「ちょっと待ちいな。他力本願の本来の意味をしってるんかい」
このあとクロちゃんは他力本願の説明をし、よめはんスフィンクスに屁理屈こねるなと怒られます。
「お願いです。ひとつヒントをください」
「その職業は女が多い」
「看護婦か・・・」
「ばかもの」
「スチュワーデスや」
「それは旅人の願望であろう」
これが50を過ぎた夫婦の会話です。
いいなぁぁぁぁ!
私も結婚したら玄関に這いつくばります。
こんなよめはんになりたいですし、こんなだんなが欲しいわ。
こういうのを真のパートナーシップというのではないでしょうか。
ここから読み取れる老巧な夫婦のあり方というのは、
・日常に非日常を演出する。
・相手の話には付き合う。
・お互いがお互いの知らないところで知識を蓄える。
でしょうか。
素晴らしいですね。
ちなみになぞなぞの答えは「保母さん」(ほぼ3)でした。
ワタクシにとってクロちゃんというと、
愛らしい黒い子猫でもなく、お笑い芸人でもなく、松崎しげるでもなく、
作家、黒川博行氏です。
警察小説が多い黒川氏(以下クロちゃん)ですが、
なにより面白いのはこの方のエッセイ。
麻雀してるかアリマキを捕ってるか(ペットのカエルの餌。1mmくらいの虫)
よめはん(とクロちゃんは呼ぶ)と大騒ぎしてるかという、
この3本柱のみで夕刊フジに5年以上連載をされています。
この連載は「大阪ばかぼんどーハードボイルド作家のぐうたら日記ー」という本に
纏められています。
ここのよめはんとクロちゃんは私の理想の夫婦の一組です。
ここで少し抜粋してみましょう。
ある晩家に帰ったら、よめはんが廊下に這いつくばっていた。
カエルのように腹と肘を床につけ、両手を前にそろえている。
「なんや、どないした。具合でもわるいんか」
「旅人よ、いままでなにをしてた」
「ミナミで葉巻買うて、本屋に寄った」
「旅人よ、遅うなるまで外をほっつき歩いたらあかん」
「その、旅人いうのはなんやねん」
「旅人よ、いまからなぞなぞをする。それに答えることが出来たら、ここを通してやろう」
「おまえ、ひょっとしてスフィンクスか」
「旅人よ。2.9999という職業はなんや」
「2.9999・・・・」
「旅人よ、考慮時間は5分や」
「「旅人いうのをやめんかい。ここは俺の家や。スフィンクスは大阪弁と違うやろ」
「旅人よ、生意気いうな」
「分かった、わかった。答えるがな」
さすがよめはん。
例の答えが「人間」のなぞなぞを持ってこないところがなんともこ憎い。
「降参や、答えを教えてくれ」
「旅人よ、他力本願はあかん」
「ちょっと待ちいな。他力本願の本来の意味をしってるんかい」
このあとクロちゃんは他力本願の説明をし、よめはんスフィンクスに屁理屈こねるなと怒られます。
「お願いです。ひとつヒントをください」
「その職業は女が多い」
「看護婦か・・・」
「ばかもの」
「スチュワーデスや」
「それは旅人の願望であろう」
これが50を過ぎた夫婦の会話です。
いいなぁぁぁぁ!
私も結婚したら玄関に這いつくばります。
こんなよめはんになりたいですし、こんなだんなが欲しいわ。
こういうのを真のパートナーシップというのではないでしょうか。
ここから読み取れる老巧な夫婦のあり方というのは、
・日常に非日常を演出する。
・相手の話には付き合う。
・お互いがお互いの知らないところで知識を蓄える。
でしょうか。
素晴らしいですね。
ちなみになぞなぞの答えは「保母さん」(ほぼ3)でした。
2009年03月22日
晴読雨読
先週から今週にかけて祖父に持っていった本は
「秀吉と利休」 「次郎長三国志」「バルトの楽園」でした。
「次郎長三国志」が一番好感触だったのがちょっと意外。
「秀吉と利休」は先週、直木賞受賞作の「利休にたずねよ」を読んでから
勢いがついてしまった私につき合わせてしまいました。
「へうげもの」「信長遊び」と利休利休の数日でした。
いやー、「へうげもの」面白いわ。
細川護熙の顔の細川幽斎が強い強い。
忠興ちゃん(大変愛くるしい)が白目むく度爆笑してました。
「秀吉と利休」を持っていったとき、
「利休はどのへんで切腹するのか」と聞かれました。
ちょっ、おじいさん!そこだけ読む気?!
三島由紀夫みたいなこと言うなぁ。
(世の中にはいろんな趣味の人がいる。でもそれが自分と違うものというだけでその人を嫌悪するのは少し違う)
「バルトの楽園」は実話を基にした映画のノベライズです。
徳島にあった、ドイツ人捕虜収容所の話です。
ここの所長が会津出身というだけでアタイ泣いちゃうよ!
これは是非オススメしたい作品です。故に内容は省略。
会津といえば、「ヤッターマン」のボヤッキーさんも会津のご出身だそうです。
もうそれだけでTVに向かって応援しちゃいましたね。
「頑張れ、会津の人!!勝てば官軍だ!!」って。
会津の人にこの応援の仕方もなんですが。
そば職人になるという夢を抱き上京するも、悪の道に進んでしまったボヤッキーさん。
「全国の女子高生を敷き詰めて、その上をゴロゴロ転がる」
という欲望が
会津魂を持つ彼をして、悪の道に走らしむるのですね。
人の欲のなんと悲しいことよ!
しっかししょーがねーなー、ボヤやん。
祖父は充実した(?)読書生活を送ったようですが、
今週の私はメモも取らないような、しょーもない本ばかり読んでいました。
数えたら8冊。
読んでも身にならないなら、時間の無駄だようなぁ。
ちょっと反省。
「秀吉と利休」 「次郎長三国志」「バルトの楽園」でした。
「次郎長三国志」が一番好感触だったのがちょっと意外。
「秀吉と利休」は先週、直木賞受賞作の「利休にたずねよ」を読んでから
勢いがついてしまった私につき合わせてしまいました。
「へうげもの」「信長遊び」と利休利休の数日でした。
いやー、「へうげもの」面白いわ。
細川護熙の顔の細川幽斎が強い強い。
忠興ちゃん(大変愛くるしい)が白目むく度爆笑してました。
「秀吉と利休」を持っていったとき、
「利休はどのへんで切腹するのか」と聞かれました。
ちょっ、おじいさん!そこだけ読む気?!
三島由紀夫みたいなこと言うなぁ。
(世の中にはいろんな趣味の人がいる。でもそれが自分と違うものというだけでその人を嫌悪するのは少し違う)
「バルトの楽園」は実話を基にした映画のノベライズです。
徳島にあった、ドイツ人捕虜収容所の話です。
ここの所長が会津出身というだけでアタイ泣いちゃうよ!
これは是非オススメしたい作品です。故に内容は省略。
会津といえば、「ヤッターマン」のボヤッキーさんも会津のご出身だそうです。
もうそれだけでTVに向かって応援しちゃいましたね。
「頑張れ、会津の人!!勝てば官軍だ!!」って。
会津の人にこの応援の仕方もなんですが。
そば職人になるという夢を抱き上京するも、悪の道に進んでしまったボヤッキーさん。
「全国の女子高生を敷き詰めて、その上をゴロゴロ転がる」
という欲望が
会津魂を持つ彼をして、悪の道に走らしむるのですね。
人の欲のなんと悲しいことよ!
しっかししょーがねーなー、ボヤやん。
祖父は充実した(?)読書生活を送ったようですが、
今週の私はメモも取らないような、しょーもない本ばかり読んでいました。
数えたら8冊。
読んでも身にならないなら、時間の無駄だようなぁ。
ちょっと反省。
2009年03月01日
世界が愛した日本
「世界が愛した日本」 四條たか子著 読了。
逆説の日本史の井沢元彦さんが監修をされています。
あの人、づるづるの坊主頭になったと思ったら、もう毛が生えてますね。
何とかなるもんだ。
日本が世界で愛されるきっかけとなった外交美談が7つ収められています。
しょっぱなから号泣ですよ。
一つだけ紹介させてください。
「今から48時間後、イランの上空を飛行するすべての飛行機を、イラク空軍の攻撃対象とする」
フセイン大統領のこの爆撃宣言を覚えておいでの方も多いのではないでしょうか。
イランに取り残された邦人200余名、迫り来るタイムリミット。一刻の猶予も許されない・・・。
残り時間僅か75分。誰もが希望を捨てかけたそのとき、
「救援機が到着しました!!」
港内のこのアナウンスに、どれほど安堵の涙を流したことでしょう。
一機の飛行機がテヘランのメヘラバード国際空港に着陸したのです。
月と星が鮮やかに輝くその機体は、日本人たちを乗せ飛び立ちました。
もうここまで号泣です。
月と星を冠する国、トルコと太陽の旗を持つ日本の物語です。
1890年、明治天皇の表敬訪問の特使一行を乗せ帰るエルトゥール号が、
本州最南端で有名な串本沖で、暴風雨のため岩礁に衝突し遭難するという事故が起こります。
死者518名という大惨事でしたが、なんとか命をつないだ69名。
おそらく外国人をはじめてみるであろう、地元樫野地区の住民は懸命に救助活動を行います。
暗闇の中、生存者を確認すると安全な場所へ移動させ、体温を冷たい海で奪われた彼らを
自分の服を脱ぎ抱いて暖めました。
そのころ折り悪く、天候不良が続きこの漁村にもそう食料は備蓄されていません。
それでも正月用に蓄えていた米、野菜、最後の鶏一羽までも人命救助に回しました。
最南端とはいえ冬を迎える寒い中、衣服、布団も差し出したのです。
このあとさらに美談は続きますが、ここまでの2国間の救助劇だけでもお伝えしたく書いてみました。
なんという佳話でしょうか。
テニアンでの救出談は、最初日本では政府もマスコミも
何故トルコの飛行機が助けに来てくれたのかわかりませんでした。
後になって元駐日トルコ大使がこう語ります。
「エルトゥール号における日本人の献身的な救助活動を、トルコ人は決して忘れていません。
今の日本人が知らないだけなのです」
トルコ人を助けたかつての日本人、十数年前日本人を助けたトルコ人。
彼らに恥じない生を送るのが、最低限の今の日本人の責務に思います。
逆説の日本史の井沢元彦さんが監修をされています。
あの人、づるづるの坊主頭になったと思ったら、もう毛が生えてますね。
何とかなるもんだ。
日本が世界で愛されるきっかけとなった外交美談が7つ収められています。
しょっぱなから号泣ですよ。
一つだけ紹介させてください。
「今から48時間後、イランの上空を飛行するすべての飛行機を、イラク空軍の攻撃対象とする」
フセイン大統領のこの爆撃宣言を覚えておいでの方も多いのではないでしょうか。
イランに取り残された邦人200余名、迫り来るタイムリミット。一刻の猶予も許されない・・・。
残り時間僅か75分。誰もが希望を捨てかけたそのとき、
「救援機が到着しました!!」
港内のこのアナウンスに、どれほど安堵の涙を流したことでしょう。
一機の飛行機がテヘランのメヘラバード国際空港に着陸したのです。
月と星が鮮やかに輝くその機体は、日本人たちを乗せ飛び立ちました。
もうここまで号泣です。
月と星を冠する国、トルコと太陽の旗を持つ日本の物語です。
1890年、明治天皇の表敬訪問の特使一行を乗せ帰るエルトゥール号が、
本州最南端で有名な串本沖で、暴風雨のため岩礁に衝突し遭難するという事故が起こります。
死者518名という大惨事でしたが、なんとか命をつないだ69名。
おそらく外国人をはじめてみるであろう、地元樫野地区の住民は懸命に救助活動を行います。
暗闇の中、生存者を確認すると安全な場所へ移動させ、体温を冷たい海で奪われた彼らを
自分の服を脱ぎ抱いて暖めました。
そのころ折り悪く、天候不良が続きこの漁村にもそう食料は備蓄されていません。
それでも正月用に蓄えていた米、野菜、最後の鶏一羽までも人命救助に回しました。
最南端とはいえ冬を迎える寒い中、衣服、布団も差し出したのです。
このあとさらに美談は続きますが、ここまでの2国間の救助劇だけでもお伝えしたく書いてみました。
なんという佳話でしょうか。
テニアンでの救出談は、最初日本では政府もマスコミも
何故トルコの飛行機が助けに来てくれたのかわかりませんでした。
後になって元駐日トルコ大使がこう語ります。
「エルトゥール号における日本人の献身的な救助活動を、トルコ人は決して忘れていません。
今の日本人が知らないだけなのです」
トルコ人を助けたかつての日本人、十数年前日本人を助けたトルコ人。
彼らに恥じない生を送るのが、最低限の今の日本人の責務に思います。
2009年02月14日
ジョーカー・ゲーム
「ジョーカー・ゲーム」 柳広司著 読了。
陸軍内に設立されたスパイ養成学校、通称「D機関」。
そこで教育された、ずば抜けて鋭利な頭脳と行動力を持つ者たちは
上海、横浜、ロンドン各地で諜報戦を繰り広げていくー。
面白かったです。
2009年の本屋大賞にも選ばれたとか。さもありなん。
メディアミックスを予感させる華がありますもの。
角川書店から出てるし、まずマンガ化は間違いなさそうです。
「北神伝奇」や「木島日記」の森美夏の表紙絵が、
物語のスタイリッシュな雰囲気を引き立ててくれます。
推理物の側面もあるので内容は筆を省きますが、
久々にエンタテイメントに富む本を読んだなぁと思いました。
が、
「これ思いっきり畠山清行の「秘録陸軍中野学校」じゃーん」
と思いながら読んでいたので、こちらを先に読んでいない方が楽しめたかもしれません。
独り言のときはまだ「じゃん」と言ってしまいます。
やぁね。直らないのかしら。
「秘録ー」に限らず、畠山氏の文章はノンフィクションとおっしゃる割りに
筆が走りすぎるというか、サービス精神が旺盛なところがあるので、
はっきり「フィクションです」と言っている「ジョーカー・ゲーム」の方が
やはりサクサクと面白く読めます。
オススメです。
陸軍内に設立されたスパイ養成学校、通称「D機関」。
そこで教育された、ずば抜けて鋭利な頭脳と行動力を持つ者たちは
上海、横浜、ロンドン各地で諜報戦を繰り広げていくー。
面白かったです。
2009年の本屋大賞にも選ばれたとか。さもありなん。
メディアミックスを予感させる華がありますもの。
角川書店から出てるし、まずマンガ化は間違いなさそうです。
「北神伝奇」や「木島日記」の森美夏の表紙絵が、
物語のスタイリッシュな雰囲気を引き立ててくれます。
推理物の側面もあるので内容は筆を省きますが、
久々にエンタテイメントに富む本を読んだなぁと思いました。
が、
「これ思いっきり畠山清行の「秘録陸軍中野学校」じゃーん」
と思いながら読んでいたので、こちらを先に読んでいない方が楽しめたかもしれません。
独り言のときはまだ「じゃん」と言ってしまいます。
やぁね。直らないのかしら。
「秘録ー」に限らず、畠山氏の文章はノンフィクションとおっしゃる割りに
筆が走りすぎるというか、サービス精神が旺盛なところがあるので、
はっきり「フィクションです」と言っている「ジョーカー・ゲーム」の方が
やはりサクサクと面白く読めます。
オススメです。
2009年02月07日
阿川親子
祖父に本を持っていきました。
読み終わった本で、祖父も好みそうなものを選んで持って行きます。
「ノモンハンの夏」 「ソ連が満州に侵攻した夏」 「日本のいちばん長い日」 「昭和史1926-1945」etc ・・
私に付き合わされて、祖父の2008年はちょっとした「半藤一利祭り」でした。
今年はどうしたものかなぁと思いながら、とりあえず阿川弘之の「山本五十六」を渡しました。
「おじいさん、阿川弘之の娘さんはテレビによく出ている阿川佐和子さんですよ」
少ない知識を例によって得意げに語ります。
そんな凡愚の孫の話にも耳を傾けてくれる祖父ですが、
どうやら阿川佐和子さんが分からないようです。
「壇ふみさんの前世の旦那です」
「ハマコーのあしらいが日本で一番うまい人です」
「プチトマトが口をききよる!!と思ったら彼女です」
テキトーなことを言い募る孫より、「山本五十六」は面白いようで早速読んでいました。
なによりなにより。
読み終わった本で、祖父も好みそうなものを選んで持って行きます。
「ノモンハンの夏」 「ソ連が満州に侵攻した夏」 「日本のいちばん長い日」 「昭和史1926-1945」etc ・・
私に付き合わされて、祖父の2008年はちょっとした「半藤一利祭り」でした。
今年はどうしたものかなぁと思いながら、とりあえず阿川弘之の「山本五十六」を渡しました。
「おじいさん、阿川弘之の娘さんはテレビによく出ている阿川佐和子さんですよ」
少ない知識を例によって得意げに語ります。
そんな凡愚の孫の話にも耳を傾けてくれる祖父ですが、
どうやら阿川佐和子さんが分からないようです。
「壇ふみさんの前世の旦那です」
「ハマコーのあしらいが日本で一番うまい人です」
「プチトマトが口をききよる!!と思ったら彼女です」
テキトーなことを言い募る孫より、「山本五十六」は面白いようで早速読んでいました。
なによりなにより。
2009年01月18日
放浪の天才数学者エルデシュ
「放浪の天才数学者エルデシュ」 ポール・ホフマン著 読了
ハンガリーの数学者、エルデシュの伝記です。
1913年に生まれ、85年の人生を閉じるまで実に1475本の論文を著し
そのすべてが高い質を誇る内容でした。
彼が愛したのはコーヒーと子ども、そして数学でした。
定住地を持たず、どこにも所属せず、
持ち物は古びたスーツケースに入った着替えとノートだけ。
1日19時間数学の問題を解き続けたそうです。
たまに行う講義の報酬や、あまた受けた数学賞の賞金を
自分の慎ましやかな生活を維持する分だけ引いたら
残りはすべて寄付していたそうです。
私にとっては憧れずにはいられない一生です。
ものを持たずに生きていきたい。
この本は彼の一生を辿るだけでなく、
合間あいまに数学の話が出てきます。
素数やらなんやら見事忘れていました。
学生の頃は嫌いだった数学が、今になって面白く感じます。
ハンガリーの数学者、エルデシュの伝記です。
1913年に生まれ、85年の人生を閉じるまで実に1475本の論文を著し
そのすべてが高い質を誇る内容でした。
彼が愛したのはコーヒーと子ども、そして数学でした。
定住地を持たず、どこにも所属せず、
持ち物は古びたスーツケースに入った着替えとノートだけ。
1日19時間数学の問題を解き続けたそうです。
たまに行う講義の報酬や、あまた受けた数学賞の賞金を
自分の慎ましやかな生活を維持する分だけ引いたら
残りはすべて寄付していたそうです。
私にとっては憧れずにはいられない一生です。
ものを持たずに生きていきたい。
この本は彼の一生を辿るだけでなく、
合間あいまに数学の話が出てきます。
素数やらなんやら見事忘れていました。
学生の頃は嫌いだった数学が、今になって面白く感じます。
2008年12月28日
「深夜食堂」
「深夜食堂」 1・2巻 安部夜朗 読了
マンガです。ビックコミックオリジナルにて連載中。
深夜12時から朝7時まで営業するその店のメニューには
・焼酎1杯 400円
・酒2合 500円
・ビール(大) 600円
:豚汁定食 600円
以上。
これにそのときある材料で出来るものなら、何でも作るというのが営業方針。
一話につき一つのメニュー、それにまつわる客のエピソードで構成されています。
これがおなか空くんですよ、読んでると。
赤いウィンナー、昨日のカレー、猫まんま、牛すじ大根たまごのおでん、焼き海苔、
たらこ、カツ丼、ナポリタン、ポテトサラダ・・・
嗚呼、腹がグーグーなるわい!!
食べなきゃいけないのに、疲れていて何を食べていいのかわからないとき助けてくれます。
(私はこれがかなり多い。何も買わないでコンビニを出ることもしばしば)
絵がまたよいのです。
バリエーションの多い人物の顔が、一つ一つ完成されています。
あの少ない線でこれはすごい。
なんというかイラストっぽい顔なんですよね。
そして枠線以外は全部フリーハンド。下書きでは定規を使っているのでしょうが
このよれっとした線がいい。
集中線までフリーハンドなのですが、中心すらとってない。気分で引いてる。
たぶんアシスタントは入っていないと思います。
モブもこの人の絵なんですもの。
こういうマンガを一人で描くというは、考えるだけでうっとりするなぁ。
多分著者は若い方ではないと思います。
10ページのマンガなのでわかりやすくしていますが、
人の心の機微や人生の奥行きがそこにはあるのです。
わかりやすいが故に「浅く」感じる方もいるかもしれません。
うーん、どうだろ。
あえて注文するならトーンの削り方でしょうか。
食べ物の湯気の削りとか、見るたび「どーしたの?!」っていってしまいます。
オススメです。
マンガです。ビックコミックオリジナルにて連載中。
深夜12時から朝7時まで営業するその店のメニューには
・焼酎1杯 400円
・酒2合 500円
・ビール(大) 600円
:豚汁定食 600円
以上。
これにそのときある材料で出来るものなら、何でも作るというのが営業方針。
一話につき一つのメニュー、それにまつわる客のエピソードで構成されています。
これがおなか空くんですよ、読んでると。
赤いウィンナー、昨日のカレー、猫まんま、牛すじ大根たまごのおでん、焼き海苔、
たらこ、カツ丼、ナポリタン、ポテトサラダ・・・
嗚呼、腹がグーグーなるわい!!
食べなきゃいけないのに、疲れていて何を食べていいのかわからないとき助けてくれます。
(私はこれがかなり多い。何も買わないでコンビニを出ることもしばしば)
絵がまたよいのです。
バリエーションの多い人物の顔が、一つ一つ完成されています。
あの少ない線でこれはすごい。
なんというかイラストっぽい顔なんですよね。
そして枠線以外は全部フリーハンド。下書きでは定規を使っているのでしょうが
このよれっとした線がいい。
集中線までフリーハンドなのですが、中心すらとってない。気分で引いてる。
たぶんアシスタントは入っていないと思います。
モブもこの人の絵なんですもの。
こういうマンガを一人で描くというは、考えるだけでうっとりするなぁ。
多分著者は若い方ではないと思います。
10ページのマンガなのでわかりやすくしていますが、
人の心の機微や人生の奥行きがそこにはあるのです。
わかりやすいが故に「浅く」感じる方もいるかもしれません。
うーん、どうだろ。
あえて注文するならトーンの削り方でしょうか。
食べ物の湯気の削りとか、見るたび「どーしたの?!」っていってしまいます。
オススメです。
2008年12月28日
「自閉症裁判」
「自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の罪と罰」 佐藤幹夫 著 読了
最近文庫化されました。
裁判員制度スタートに伴い、こういった本が手に入りやすくなったのでしょう。
著者は障がい児教育に20年携わってきた方ですが、
過剰に加害者側に肩入れすることなく、被害者の遺族の声にも真摯に向き合っています。
というより「そうでなければ」という、物を書くものとしての葛藤が端々に滲み出ていて、
障がい者の犯罪について、我々は何を考えればよいか示唆してくれます。
やはり真面目に物を言おうとする人の言葉というのは、ちゃんと伝わるものなのですね。
最近文庫化されました。
裁判員制度スタートに伴い、こういった本が手に入りやすくなったのでしょう。
著者は障がい児教育に20年携わってきた方ですが、
過剰に加害者側に肩入れすることなく、被害者の遺族の声にも真摯に向き合っています。
というより「そうでなければ」という、物を書くものとしての葛藤が端々に滲み出ていて、
障がい者の犯罪について、我々は何を考えればよいか示唆してくれます。
やはり真面目に物を言おうとする人の言葉というのは、ちゃんと伝わるものなのですね。
2008年12月19日
孤児たちの城
「孤児たちの城」 高山文彦著 読了
先々号あたりのSAPIOでも紹介されていたので、
お読みになられた方もいらっしゃるのではないのではないのでしょうか。
1920年代、パリでレビューの女王として成功した黒人女性ジョセフィン・ベーカーが、孤児たち12人と
「虹の部族」と言う名の疑似家族をつくり古城で暮らします。
世界各地の孤児たちの肌の色が「虹」というわけですが、
その家族の長男として生きた、日本人の少年「アキオ」に著者はインタビューをし続けます。
見世物小屋のように城での生活を公開し、子ども一人につき一つの民族や宗教を押し付け、
分かりやすく都合のいい演出をしていたジョセフィン。
事実アキオも朝鮮人として育てられていました。
彼女は聖母だったのか、それとも12人もの人間のアイデンティティを奪った悪人だったのか。
著者は孤児たちを訪ねる旅の中で、ジョセフィンへの怒りを露にしていきます。
その著者に最後にアキオが言った言葉とは。
アメリカで差別を受け続けた彼女が辿りついた差別の解決方法は
あまりに楽観的なものでした。
それがひどく悲しくさせます。
ちなみにアキオは、以前ここでも書いた「下山事件」にも出ていた孤児院、
「エリザベス・サンダース・ホーム」から引き取られてきました。
ちょっと忘れてしまいましたが、今年読んだ本でもう一冊この孤児院が出ました。
今年もよく読んだなぁ。
先々号あたりのSAPIOでも紹介されていたので、
お読みになられた方もいらっしゃるのではないのではないのでしょうか。
1920年代、パリでレビューの女王として成功した黒人女性ジョセフィン・ベーカーが、孤児たち12人と
「虹の部族」と言う名の疑似家族をつくり古城で暮らします。
世界各地の孤児たちの肌の色が「虹」というわけですが、
その家族の長男として生きた、日本人の少年「アキオ」に著者はインタビューをし続けます。
見世物小屋のように城での生活を公開し、子ども一人につき一つの民族や宗教を押し付け、
分かりやすく都合のいい演出をしていたジョセフィン。
事実アキオも朝鮮人として育てられていました。
彼女は聖母だったのか、それとも12人もの人間のアイデンティティを奪った悪人だったのか。
著者は孤児たちを訪ねる旅の中で、ジョセフィンへの怒りを露にしていきます。
その著者に最後にアキオが言った言葉とは。
アメリカで差別を受け続けた彼女が辿りついた差別の解決方法は
あまりに楽観的なものでした。
それがひどく悲しくさせます。
ちなみにアキオは、以前ここでも書いた「下山事件」にも出ていた孤児院、
「エリザベス・サンダース・ホーム」から引き取られてきました。
ちょっと忘れてしまいましたが、今年読んだ本でもう一冊この孤児院が出ました。
今年もよく読んだなぁ。
2008年11月22日
鷲巣さん
お顔が紫になっている鷲巣さんが表紙のときだけ、「近代麻雀」を購入します。
「ああ、鷲巣さんがグルーブ感溢れる紫色のご面相になってらっしゃる。前払いの香典代わりに買わねばなるまい」
といった心持ちで。
面白かったなぁ。鷲巣さん。
「わしはわしのことだけ好きッ!!」
とかいいながら、札束風呂でキャッキャッ言ってました。
でもそんな風に自分のことだけしか見ていない鷲巣さんなものですから、
アカギに「俺のこともちゃんと見ろよ」
といわれながら、
「リーチ」!!
捨て牌ぐらいご覧にならなきゃいけませんよ、鷲巣さん。
鷲巣さんは身をもって人生を教えてくださる方だなぁ。
先日も鷲巣さんの話をしたくて、知人に「アカギ」を薦めたのですが、
「この虫のような絵をどうにかしてくれ」
と言いやがりました。
愚鈍です。
無礼です。
「福本マンガをつかまえて、絵のことをどうこう言うあなたの方がどうかしている」
と言ってやりました。
いいじゃないか、虫みたいな顔。
「ああ、鷲巣さんがグルーブ感溢れる紫色のご面相になってらっしゃる。前払いの香典代わりに買わねばなるまい」
といった心持ちで。
面白かったなぁ。鷲巣さん。
「わしはわしのことだけ好きッ!!」
とかいいながら、札束風呂でキャッキャッ言ってました。
でもそんな風に自分のことだけしか見ていない鷲巣さんなものですから、
アカギに「俺のこともちゃんと見ろよ」
といわれながら、
「リーチ」!!
捨て牌ぐらいご覧にならなきゃいけませんよ、鷲巣さん。
鷲巣さんは身をもって人生を教えてくださる方だなぁ。
先日も鷲巣さんの話をしたくて、知人に「アカギ」を薦めたのですが、
「この虫のような絵をどうにかしてくれ」
と言いやがりました。
愚鈍です。
無礼です。
「福本マンガをつかまえて、絵のことをどうこう言うあなたの方がどうかしている」
と言ってやりました。
いいじゃないか、虫みたいな顔。
2008年11月22日
「おれは伊平次」
「おれは伊平次」 神坂次郎著 読了
男18、島原生まれの伊平次さん。
暴漢に襲われそうになった娘さんを助けると、惚れたか惚れられたかでその場で結婚のお約束。
ところが祝言の席で、かつて同じように言い交わした女性とばったり遭遇。
これはたまらんと居づらくなってそのまま出奔。
出奔先で外国人と喧嘩して、海に放り投げたものだからさぁ大変。
世界をまたにかけて逃げ回ります。
行く先ざきで女性と仲良くなっては「俺の嫁になれ」といって、いつの間にやら嫁さん3000人。
折りしも日本は列強諸国と伍していかねばならぬ、明治の御世。
女衒となって娼館を作り、からゆきさんで外貨を稼いで国益をもたらすべく奔走する伊平次さん。
いつの間にやら南洋の小国の姫とも結婚して、王様として執政。
果てはロシアのバルチック艦隊3隻を、海賊よろしく分捕ってこれも故国に提供する豪胆ぶり。
括目してみよ!男伊平次一代記!!
おっさん、むっちゃくちゃやなーと言いながら読了しました。
で、一番驚くのが、この村岡伊平次さん。
実在する人なのですよ。
そら女衒してたんじゃ、なんぼ報国の士でも教科書にはのせられんですな。
男18、島原生まれの伊平次さん。
暴漢に襲われそうになった娘さんを助けると、惚れたか惚れられたかでその場で結婚のお約束。
ところが祝言の席で、かつて同じように言い交わした女性とばったり遭遇。
これはたまらんと居づらくなってそのまま出奔。
出奔先で外国人と喧嘩して、海に放り投げたものだからさぁ大変。
世界をまたにかけて逃げ回ります。
行く先ざきで女性と仲良くなっては「俺の嫁になれ」といって、いつの間にやら嫁さん3000人。
折りしも日本は列強諸国と伍していかねばならぬ、明治の御世。
女衒となって娼館を作り、からゆきさんで外貨を稼いで国益をもたらすべく奔走する伊平次さん。
いつの間にやら南洋の小国の姫とも結婚して、王様として執政。
果てはロシアのバルチック艦隊3隻を、海賊よろしく分捕ってこれも故国に提供する豪胆ぶり。
括目してみよ!男伊平次一代記!!
おっさん、むっちゃくちゃやなーと言いながら読了しました。
で、一番驚くのが、この村岡伊平次さん。
実在する人なのですよ。
そら女衒してたんじゃ、なんぼ報国の士でも教科書にはのせられんですな。
2008年11月03日
「マラリア」読了
「マラリア」 桂美人 著 読了
以前、備忘録がわりにここに書いた「マラリア」が佐伯図書館に入っていました。
悪即斬ならぬ、借即読了。
紺碧の瞳の美形雲水は、バチカンの陰謀に巻き込まれた「奇跡の子」であり、また凄腕の暗殺者だった・・・。
こう書くと偉い派手ですが、誰と誰が親子なのか分かったら大体話が見えてしまいました。
もうちょっと、宗教国家でないバチカンの裏側みたいなのを期待してたんだけどなぁ。
永平寺の静謐な描写はよかったです。
さて、次は櫻井さんの「異形の大国 中国」だな。
副題は書くの止めときまーす。
私、びびりですの。
以前、備忘録がわりにここに書いた「マラリア」が佐伯図書館に入っていました。
悪即斬ならぬ、借即読了。
紺碧の瞳の美形雲水は、バチカンの陰謀に巻き込まれた「奇跡の子」であり、また凄腕の暗殺者だった・・・。
こう書くと偉い派手ですが、誰と誰が親子なのか分かったら大体話が見えてしまいました。
もうちょっと、宗教国家でないバチカンの裏側みたいなのを期待してたんだけどなぁ。
永平寺の静謐な描写はよかったです。
さて、次は櫻井さんの「異形の大国 中国」だな。
副題は書くの止めときまーす。
私、びびりですの。
2008年11月01日
阿片王ー満州の夜と霧ー
「阿片王ー満州の夜と霧ー」読了。
満州で阿片王と呼ばれた日本人、里見甫(はじめ)とはいかなる人物だったのか、
当時の満州の情勢、阿片の利権に群がる関東軍、政治家、財界人の暗躍。
砂上の楼閣であった満州とはなんだったのか。
戦後まで続く満州人脈が、日本をどう動かしてきたのか。
以前ここで書いた「下山事件」もですが、
戦中戦後の日本の上層部が何をしてきて、どうお金を動かしてきたのかものすごく気になります。
昔々の話ではなくて、今の政治経済を動かす人間に連なる話だから。
戦後60余年たって、ようやく少しずつ明るみに出た感です。
でもまだまだなんだろうなぁ。というよりわからないままのことの方が多いのでしょう。
9.11で誰が得をしたのかもすごく知りたいですが、まだ早い。
あと10年は待たないと、薄っぺらい謀略史観がふるいから落ちない。
待つか。
祖父に貸したら、3分の1で読むのを止めたとのことでした。
次は何を持っていくかのぅ。
満州で阿片王と呼ばれた日本人、里見甫(はじめ)とはいかなる人物だったのか、
当時の満州の情勢、阿片の利権に群がる関東軍、政治家、財界人の暗躍。
砂上の楼閣であった満州とはなんだったのか。
戦後まで続く満州人脈が、日本をどう動かしてきたのか。
以前ここで書いた「下山事件」もですが、
戦中戦後の日本の上層部が何をしてきて、どうお金を動かしてきたのかものすごく気になります。
昔々の話ではなくて、今の政治経済を動かす人間に連なる話だから。
戦後60余年たって、ようやく少しずつ明るみに出た感です。
でもまだまだなんだろうなぁ。というよりわからないままのことの方が多いのでしょう。
9.11で誰が得をしたのかもすごく知りたいですが、まだ早い。
あと10年は待たないと、薄っぺらい謀略史観がふるいから落ちない。
待つか。
祖父に貸したら、3分の1で読むのを止めたとのことでした。
次は何を持っていくかのぅ。
2008年10月19日
閑話休題
たった一日のお出かけを書き連ねているのですが、
いつもよりペースが遅いです。
なぜか。
大和田秀樹さんの「ムダヅモなき改革」を読みながら書いているからです。
おかしー。笑う笑う。
副題が「THE REGEND OF KOIZUMI」
各国代表が麻雀外交をすると言う話ですが、コイズミさんが強いのなんのって。
国士無双十三面とか平気で叩きだすんですよ。
プーチンと打つときは青天井で、牌はD・U劣化ウラン牌(これだと盲牌使えないんですって)。
こわすぎる。
夕方のニュースでも紹介されるたほど売れているそうです。
ただ単に総裁選前のワイドショー的場繋ぎニュースでしょうが。
でも本当に本屋には置いていなくて、私もアマゾンで購入しました。
連載モノの最終巻でも体力がなくて単行本が出せない竹書房が
思わぬドル箱を手にしたようです。何よりだわ。
いつもよりペースが遅いです。
なぜか。
大和田秀樹さんの「ムダヅモなき改革」を読みながら書いているからです。
おかしー。笑う笑う。
副題が「THE REGEND OF KOIZUMI」
各国代表が麻雀外交をすると言う話ですが、コイズミさんが強いのなんのって。
国士無双十三面とか平気で叩きだすんですよ。
プーチンと打つときは青天井で、牌はD・U劣化ウラン牌(これだと盲牌使えないんですって)。
こわすぎる。
夕方のニュースでも紹介されるたほど売れているそうです。
ただ単に総裁選前のワイドショー的場繋ぎニュースでしょうが。
でも本当に本屋には置いていなくて、私もアマゾンで購入しました。
連載モノの最終巻でも体力がなくて単行本が出せない竹書房が
思わぬドル箱を手にしたようです。何よりだわ。
2008年09月21日
利益の方程式
勝間和代著 「利益の方程式」 読了。
経済関係で今一番波にノッてる方ではないでしょうか。
女性誌などでもその生き様や生活をよく紹介されていますね。
この人の「出し惜しみしない感」がいい。
で、この「利益の方程式」。
商売をする方には当たり前のことばかりかもしれませんが、
勤め人の方には目から鱗のことが多いのではないでしょうか。
お金を稼ぐためにはどうすればよいのか。
付加価値をつける、原価を下げる、設備投資をするetc
これらは人生をどう生きていくかと言うのにも繋がる話です。
毎月のようにでる勝間さんの本のなかで、これを挙げたのは
「商売は粉モノ屋に学べ!!」
という副題がついていたからです。
いや、常々思ってたのですよ。
何事か起こったときには粉モノ屋をやろうと。
自分はやらないまでも、いつか子どもが生まれたら
粉ものレシピを知ってる限り教えとくぞと。
商売にもいいし、自分の食生活も広がりを見せますしね。
食いっぱぐれなくて、自分の腹も膨れるんですよ! イイね!
特に息子に徹底的に仕込みたいです。
なんていうかこう、私の息子は室町時代の公家のように
脆弱な気がするのですよ、その日のメシ代を稼ぐよりも詩を吟ずるみたいな。
(いえ、顔も見たことのない息子ですが)
それに比べて娘は野武士のような逞しさをもって生まれるような気がします。
「思春期の懊悩なんて3日で済ませとるんじゃい!」っていうような。
(いえ、顔も見たことのない娘ですが)
とりあえず勝間さんの本読んで、いつか会うかもしれない子どものために
自分の生きていくスキルを上げていきます。
経済関係で今一番波にノッてる方ではないでしょうか。
女性誌などでもその生き様や生活をよく紹介されていますね。
この人の「出し惜しみしない感」がいい。
で、この「利益の方程式」。
商売をする方には当たり前のことばかりかもしれませんが、
勤め人の方には目から鱗のことが多いのではないでしょうか。
お金を稼ぐためにはどうすればよいのか。
付加価値をつける、原価を下げる、設備投資をするetc
これらは人生をどう生きていくかと言うのにも繋がる話です。
毎月のようにでる勝間さんの本のなかで、これを挙げたのは
「商売は粉モノ屋に学べ!!」
という副題がついていたからです。
いや、常々思ってたのですよ。
何事か起こったときには粉モノ屋をやろうと。
自分はやらないまでも、いつか子どもが生まれたら
粉ものレシピを知ってる限り教えとくぞと。
商売にもいいし、自分の食生活も広がりを見せますしね。
食いっぱぐれなくて、自分の腹も膨れるんですよ! イイね!
特に息子に徹底的に仕込みたいです。
なんていうかこう、私の息子は室町時代の公家のように
脆弱な気がするのですよ、その日のメシ代を稼ぐよりも詩を吟ずるみたいな。
(いえ、顔も見たことのない息子ですが)
それに比べて娘は野武士のような逞しさをもって生まれるような気がします。
「思春期の懊悩なんて3日で済ませとるんじゃい!」っていうような。
(いえ、顔も見たことのない娘ですが)
とりあえず勝間さんの本読んで、いつか会うかもしれない子どものために
自分の生きていくスキルを上げていきます。
2008年09月21日
美人になれかし
「ユニバーサル・ビューティー」という本を購入。
歴代のミス・ユニバースの美の秘訣満載!
眉毛の整え方から、日々の生活での己の精神の研鑽の仕方まで盛り沢山!
3800円だったしね!フルカラーだしね!どのページ見ても美人だしね!!
・・・ただなー。
英語なんだよなー。
頑張るか。
歴代のミス・ユニバースの美の秘訣満載!
眉毛の整え方から、日々の生活での己の精神の研鑽の仕方まで盛り沢山!
3800円だったしね!フルカラーだしね!どのページ見ても美人だしね!!
・・・ただなー。
英語なんだよなー。
頑張るか。
2008年08月31日
表紙買い
今月の家庭画報に「盆栽の心に触れる」とあったので即買ったのですが、
あれ、定価1000円なんですね。
レジでちょっとたじろいじゃいましたよ。
しかしなんで「盆栽」「苔」ってキーワードだけで、
どうしてこうも財布の紐が緩むのか。
苔寺こと西芳寺とか時間さえあれば、
住人なんじゃねぇかと思われるくらい通いたいですよ。
あー、家庭画報よかったです。
原田美栄子さんの結城紬が素敵でした。
あと、あの世界は平気で別荘ライフとか言うのですね。
「愛人と別荘は維持できないから持つんじゃない」
という岡野雅行さんの教えを私は守るわ。
岡野雅行さん・・・「世界的職人」「金型の魔術師」と呼ばれる、東向島にある町工場の社長。
継ぎ目のない鈴や、テルモの痛くない注射針とかはこの人が作った。
あれ、定価1000円なんですね。
レジでちょっとたじろいじゃいましたよ。
しかしなんで「盆栽」「苔」ってキーワードだけで、
どうしてこうも財布の紐が緩むのか。
苔寺こと西芳寺とか時間さえあれば、
住人なんじゃねぇかと思われるくらい通いたいですよ。
あー、家庭画報よかったです。
原田美栄子さんの結城紬が素敵でした。
あと、あの世界は平気で別荘ライフとか言うのですね。
「愛人と別荘は維持できないから持つんじゃない」
という岡野雅行さんの教えを私は守るわ。
岡野雅行さん・・・「世界的職人」「金型の魔術師」と呼ばれる、東向島にある町工場の社長。
継ぎ目のない鈴や、テルモの痛くない注射針とかはこの人が作った。